和歌山県海南市 浄国寺
Jokokuji,Kainan City, Wakayama Pref.
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October 20, 2024 野崎順次 source movie
和歌山県海南市黒江976
浄土真宗本願寺派
天王山 浄国寺
(Jokokuji Temple, Kainan City, Wakayama
Pref.)
別名黒江御坊、本尊は阿弥陀如来
享禄5年(1532年)に開かれた浄土真宗の道場で、冷水浦の了賢寺(冷水御坊、海南市下津町冷水)より二尊像(本願寺8世蓮如から下付されたもので、表には親鸞と蓮如の御影が描かれ、裏には文明8年(1476年)に蓮如が了賢に下付したことを記している)を移し、弥勒寺(廃寺、和歌山市秋葉町)に移すまで紀州における中心的な寺院となった。鼓堂は時を知らせる太鼓を叩いた建物で、太鼓は現在も保管されています。方丈は一丈四方の建物で往時の居間を指します。天竺の維摩居士の居室が方一丈だったとの故事によるもので、室町中期からは儀礼的建物になりました。本堂は昭和9年(1934年)に再建された。境内には県下の庭園中で最も古いとされている枯山水庭園(室町時代の造園)がありますが、非公開になっています。
境内には重根屋伊七の墓があります。享和3年(1808年)の大飢饉で住民が困窮した時、藩主に直訴して黒江の人々を救ったのですが、その場で捕らえられて獄死したと伝わる。それ以来人々は、製品100個について2個を余分に作る「2ぜんば」を行い、そのお金で弔っていました。
(ゆきまるのブログより『和歌山県の歴史散歩』『わかやま観光情報』を参考にして)
アプローチ、参道の急坂を上ると石垣から巨大なクスノキが突き出ている。樹齢600年とのこと。
太鼓堂
山門
イチョウの樹
本堂、
本堂内部、蒔絵天井画が有名らしいが、見上げるのを忘れていた。
庭園は本堂の奥、書院(客殿)の前(南)にあるが非公開である。参考までに重森三玲氏の解説を引用する。
浄国寺庭園 室町時代 池泉鑑賞式(涸池)
今本庭を一覧すると、本庭は本堂の西庭に当り、書院の南庭であるが、本堂からすれば裏庭ということになる。本庭の面積は約百三十坪前後の庭であり、池泉観償式の庭であるが、現状では池水が涸れて枯池となっている。
この池庭は東西南北とも軽く出島を作っている関係から、池の地割は糸巻形となっている。正面と向かって右の出島の間に長い青石の石橋が架け、この付近が南西向かって渓谷風に作られ、その奥部に枯滝の石組があるが今日ではよほど荒廃している。そして正面の出島には、集団石組が二段式に行われていて、この付近の石組はさすがに豪健で、よく室町末期の手法を語っている。そしてまた、向かって左方の出島にも豪快な護岸石組かあって、そこにも青石の長い石橋が架けられている。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典」昭和49年10月15日より)
庫裡、鐘楼、太子堂
義人重根屋伊七之墓
その他境内
帰途
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