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和歌山県紀の川市 小田井用水龍之渡井

(Tatsunotoi Channel Bridge, Kinokawa City, Wakayama Pref.)

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May 25, 2024  野崎順次 source movie

和歌山県紀の川市西野山付近(紀の川市とかつらぎ町の境)

国登文 小田井灌漑用水路龍之渡井 大正/1919
煉瓦造・石造及びコンクリート造単アーチ橋、橋長21m、幅員5.3m
那賀町とかつらぎ町の境を流れる穴伏川に架かる水路橋。橋長21mの大規模な煉瓦造単アーチ橋で,煉瓦7枚厚のアーチは段状に迫り出したつくりで,スパンドレルを石積で築き,その上部にフランス積の煉瓦壁を立ち上げる独特の構造形式とする。

小田井用水は紀の国の「農」を支える大動脈であり、【龍之渡井(たつのとい)】などの通水橋は今でもその姿をとどめ、紀の川の水を運び続けています。
この小田井用水の開削工事担当の役人に取り立てられた大畑才蔵は地図も機械もない時代に「水盛台(みずもりだい)」を考案し、正確な測量を行い「伏越(ふせこし)」というサイフォン工法で川の下に水を通すなど、紀の川周辺の新田開発に貢献しました。これらの土木技術は後世に引き継がれ、現在も粉河寺境内には功績を称える「彰功乃碑」が残っています。
小田井用水には現在11カ所の通水橋と10カ所のサイフォンがあり、4施設が登録有形文化財として登録されています。また、2017年には世界かんがい施設遺産へ登録されました。中でも紀の川市内にある「龍之渡井」は紀の川の水を運ぶ穴伏川(あなぶしかわ)を横断する用水路。橋脚がないレンガ造り(21m)は圧巻です。
(紀の川フルーツ観光局ウェブサイト)

 

遠景

        

近づいて上から

       

穴伏川下流側

          

穴伏川上流側

    

帰途

                

車窓から見た小田井用水

    

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