和歌山県那智勝浦町 阿弥陀寺
Amidaji,Nachikatsuura town,Wakayama
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Feb.17,2016 瀧山幸伸 source movie
途中の景観
鐘楼
前述の「亡者の一つ鐘」の鐘楼。鎌倉時代の『元亨釈書』に初出し、現世安穏と先祖菩提のために、生前に一度は撞いておくべきことが勧められている。現存する鐘は、延宝6年(1678年)の鋳造と伝えられる。那智勝浦町指定有形文化財(美術工芸品)である。
本堂
火生三昧(かしょうざんまい)跡
平安時代の法華持経者、応照が火生三昧(焼身による捨身行)をおこなった遺構と伝えられる。応照は、すべての衆生の罪をわが身に負って、その罪ごと身体を焼尽することを志し、食を断って心身を浄化した末、薪の上に座し、紙の衣をまとって自ら薪に火を放った。身体が燃え尽きるまで晴朗な読経の声がやむことは無かったと伝えられる。
浄土堂(奥の院)
妙法山の中腹にある本堂に対し、頂上にあることから奥の院とも呼ばれる。唐からやってきた天台山の僧侶、蓮寂が、妙法蓮華経を埋経したことがその名の由来であると伝えられる。
熊野参詣道道標
境内に2点の熊野参詣者のための道標が残されている。1点は大師堂近くにあり、「右ほんぐう、左きみいでら」とあり、「嘉永5年」(1852年)の年号が見られる。もう1点は浄土堂登り口の分岐にあり、「従是奥之院 寛保三年癸寅三月八日」との刻字がある。
大師堂
室町時代の永正6年(1507年)建立。「阿弥陀寺大師堂」として和歌山県指定文化財に指定。大師像1躯(那智勝浦町指定有形文化財〈美術工芸品〉)を蔵する。
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