和歌山県和歌山市 和歌山城
Wakayama castle,Wakayama city,wakayama
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和歌山市一番丁3-2 和歌山城岡口門 重文 近世以前/城郭 江戸前期 元和7(1621) 櫓門、切妻造、本瓦葺 土塀1棟 19570618
September 28, 2024 野崎順次
source movie
前回と同じく大手門から一中門跡に来て、それから西へ左回りに進んだ。今回は特に石垣に注目した。石垣の説明は「和歌山城石垣散策MAP」からの引用である。
一中門跡
「熊野地方産の花南斑岩を用いた切込みハギの石垣で、石材を多角形に加工して積む亀甲積みという技法がみられます。」
「積み方が同じ石垣でも、用いられている石材が異なる場所もあります。この場所では左側に花崗斑岩、右側に和泉砂岩が用いられています。」
豊臣・桑山期(16世紀後半)に積まれた結晶片岩を用いた野面積み石垣と思われる。
二の丸庭園
現在の庭園は昭和56年(1981)庭園文化研究所森蘊氏が平安時代の「作庭記」及び「鳥獣戯画」の事実を参考にして、この庭園の石組をデザインしたもので、昭和の鳥獣戯画的構図による庭園石組である。
(現地説明版)
裏坂登り口
二の丸・大奥
御橋廊下と西之丸庭園の東側
鶴の渓の石垣
「浅野期に鶴が飼われていたという伝承から鶴の渓と呼ばれるこの場所には、山の斜面に沿って緩やかな石垣があります。豊臣・桑山期(16世紀後半)に積まれたと考えられ、天守台石垣と比べると非常に大ぶりな結晶片岩を用いた野面積み石垣です。」
それから
砂の丸(北)跡の高石垣
「元和5年(1619)に徳川頼宣が城主になって以降、大規模な城の増改築が行われ、城の西側・南側に新たに砂の丸・南の丸がつくられました。その際に積まれたのがこの石垣で、和泉砂岩を用いた打込みハギです。」
追廻門
扇の芝、この日和歌山には中年女性の団体が多かったが、日本母親大会が開催されていた。
護国神社鳥居あたり
新裏坂下の石垣
「浅野期(17世紀前半)に積まれたと考えられている打込みハギの石垣です。石材は和泉砂岩で、浅野期の石垣の特徴である刻印(石材表面に記される記号)が数多くみられます。
○や△のシンプルなものから、鳥の羽のような凝ったデサインのものまで多様なものがあり、この石垣だけでも約790個の刻印が確認されています。」
不明門跡あたり
不明門跡あたりの高石垣
「熊野地方産の花南斑岩を用いた切込みハギの石垣がみられます(角石だけが花崗斑岩で、他は和泉砂岩です)。徳川期(17世紀後半~18世紀前半)に積まれたと考えられます。)
「豊臣・桑山期(16世紀後半)に山の斜面に沿って積まれた野面積みの石垣に、打込みハギの石垣が後で取りつけられた様子が分かります。打込みハギの石垣は徳川期(17世紀前半)のものです。」
松の丸跡の下、南の丸跡にある動物園、
松の丸櫓台石垣
「上の場所でのみ、熊野地方産の花南斑岩を用いた切込みハギの石垣がみられます(角石だけが花崗斑岩で、他は和泉砂岩です)。徳川期(17世紀後半~18世紀前半)に積まれたと考えられます。」
国重文 岡口門
帰途、ヒガンバナを見た。異常に長い残暑のため、遅咲きである。
September 23, 2024 野崎順次
source movie
国史跡
パンフレットと現地説明板
県立近代美術館2階カフェから見た天守閣
一の橋と大手門あたり
県天然記念物 クスノキ
一中門跡の枡形虎口、伏虎像など
表坂から天守閣へ向かう。
動物園方面を見下ろす。
松の丸の緩い上り坂
七福の庭
松の丸から本丸へ
本丸御殿跡やその下の上り坂から見る天守閣
本丸に到着、天守閣は昭和33年(1958)に再建された鉄筋コンクリート造である。連立式天守で、大天守・小天守・乾櫓・二の門櫓が渡櫓で連結されている。入り口は天守二ノ門(楠門)である。写真は大天守と二ノ門である。門に入り石段を上ると目の前に乾櫓が見える。そして大天守に向かう。
大天守内の展示
最上階からの眺望
再び大天守の展示
渡櫓(回廊部)の展示
埋門(うずみもん)
二の門櫓から二ノ門(楠門)へ
新裏坂を下り、駐車場で忍者に不明門跡への方向を教えてもらった。ここも枡形虎口である。
October 2, 2022 野崎順次 source movie
和歌山県和歌山市一番丁
和歌山城 西之丸庭園
北から見る。御橋廊下の後ろに天守閣
西の丸跡、御橋廊下
国名勝 和歌山城 西之丸庭園(紅葉渓庭園) 桃山時代/江戸初期 池泉回遊式
今本庭を一覧すると、本庭の面積は約二千坪ほどあって、東部山畔を利用して、上部から枯滝石組を設け、豪快な石組がよく保存されている。
下部池泉には、南西部から水を引き、渓流として流し、池泉の近くに土橋を架け、この土橋から上部山畔の枯滝方面へ登ることができる。本庭は名古屋城旧二之丸庭園の構成と酷似したものがあり、上部に石橋を架けた玉澗流の庭で同じ上田宗箇の作庭であろうことが考えられるし、さらに石組の豪快であることと、その手法に共通したもののあることによって、大体に上田宗箇の作庭と考えられる。
幸いに西之丸庭園は、荒廃しながらも山畔の石組をよく保存していることや、さらにまた池畔東部の山畔下の護岸石組もよく保存されていて、桃山期の豪快なものが鑑賞できることは何よりである。ただ最近に至って本庭の修理が行われたが、この修理は全く改悪に近く、せっかくの桃山期の庭園が、大半その価値を損じたことは何より惜しいことである。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典、昭和49年」より)
茶室「紅松庵」松下幸之助寄附
Apr.3,2020 瀧山幸伸
A camera
B camera
February 2, 2019 野崎順次 source movie
和歌山城 西之丸庭園
(Nishinomaru Garden of Wakayama Castle, Wakayama City, Wakayama Pref.)
和歌山城内にある風雅な庭園。天守閣から北側にある裏坂を下り、両手に白い土塀と青石の石垣が迫る小道をサクサクと歩いていくとひなびた茅門が見えてきます。ここをくぐると、静まり返った空間が開け、都会にいるのを忘れてしまいそうになります。
紅葉渓庭園(西の丸庭園)は、徳川頼宣が西の丸御殿に築いたもの。浅野公時代に築かれた内堀の一部と、虎伏山の起伏をたくみに利用した、 どこか大らかな感じのする庭園です。
堀の中に浮かぶ「鳶魚閣(えんぎょかく)」は、雨の日に出かけるとまた格別で、けむるような水面に釣殿がほのかに浮かび上がった時、こころが震えます。
池は山すそから湧き出る泉を利用して作られ、池の中央には舟の形をした「御舟石」があります。
鯉がのどかに泳いでいて、目を楽しませてくれます。
紅葉渓橋をはじめ、土橋、石橋と風情のある橋がたくさんかかっていて、滝の音が何とも心地よい気分。
日頃の疲れが洗い清められるようです。
紅葉の眺めはもちろんのこと、四季折々に趣のある風景を鑑賞できる雅趣豊かな庭園といえます。
(和歌山市観光協会ウェブサイトより)
アプローチ、県庁前バス停から追廻門で城内へ、鶴の渓を経て
国名勝 西之丸庭
今本庭を一覧すると、本庭の面積は約二千坪ほどあって、東部山畔を利用して、上部から枯滝石組を設け、豪快な石組がよく保存されている。
下部池泉には、南西部から水を引き、渓流として流し、池泉の近くに土橋を架け、この土橋から上部山畔の枯滝方面へ登ることができる。本庭は名古屋城旧二之丸庭園の構成と酷似したものがあり、上部に石橋を架けた玉澗流の庭で同じ上田宗箇の作庭であろうことが考えられるし、さらに石組の豪快であることと、その手法に共通したもののあることによって、大体に上田宗箇の作庭と考えられる。
幸いに西之丸庭園は、荒廃しながらも山畔の石組をよく保存していることや、さらにまた池畔東部の山畔下の護岸石組もよく保存されていて、桃山期の豪快なものが鑑賞できることは何よりである。ただ最近に至って本庭の修理が行われたが、この修理は全く改悪に近く、せっかくの桃山期の庭園が、大半その価値を損じたことは何より惜しいことである。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典、昭和49年」和歌山城旧西之丸庭園より)
パンフレット、現地説明板、門
護岸石組と御舟石
鳶魚閣から西の山畔に登る。斜面の刈込、南西の滝石組
北西の滝石組
茶室 紅松庵、松下幸之助の寄付
山畔を西から南に巡る。
最初に見た護岸石組の上部
所在地 和歌山県和歌山市一番丁3-2
城内
岡口門(重要文化財)
元和7(1621)年の建築
櫓門、切妻造、本瓦葺
和歌山城は元和五年德川頼宣が入国して、大いにその規模を整え、名城と呼ばれていた。
天守の他多くの重要文化財建造物を今次戦災で焼失したが、この岡口門はわずかに難をまぬがれて残存した。
この位置は旧大手にあたり、門は元和年間の建立と思われる。
櫓門の形式でこの構造手法にも特徴があり、和歌山城の貴重な遺構である。
(国指定文化財等データベースより)
岡口門は天守台の東南に位置し、東面して建っている。
浅野期には大手門であったが、元和(げんな)7年(1621)に大手を一の橋に移した際に改修されたもののようで、徳川期になって搦手門(からめてもん)となった。
現在の建物は元和再興の時の建立と思われる。
櫓門(やぐらもん)の形式になり、正面三間で片潜(かたくぐり)付、二階は一室としている。
土塀は門の右側に続き、延長40メートルあり、12箇所の銃眼を設けている。
(わかやま文化財ガイドHPより)
復興天守遠望
時鐘堂へ
時鐘堂付近から
色づく木々
A camera
B camera
西の丸庭園
岡口門
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