和歌山県和歌山市 南海本線紀ノ川橋梁
(Nankai Kinokawa Bridges, Wakayama City, Wakayama Pref.)
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Oct.2024 野崎順次 source movie
和歌山県和歌山市
南海本線紀ノ川橋梁
土木学会選奨土木遺産
南海鉄道が紀ノ川を渡って和歌山市に到達したのは1903(明治36)年。日露戦争を目前に控えて由良要塞の建設が急ピッチで進んでいた時だった。現在の紀ノ川橋梁は、単線橋が2本架かっているが、そのうち下流側の上り線がこの時のもので、もう一方は1923(大正12)年の複線化に際して追加されたものだ。
まず、上り線側は橋長が627.4mで右岸側から16連の70ft(約22.1m)上路鋼版桁橋+3連の200ft(約62.1m)下路曲弦プラットトラス橋+3連の70ft上路鋼版桁橋という構成である。アメリカンブリッジ社(American
Bridge Co.)で製作された。
(中略)
次に下り線を見る。こちらは、橋長が628.8mで右岸側から16連の上路鋼版桁橋(約22.3m)+3連の下路曲弦ワーレントラス橋(約62.4m)+
3連の上路鋼版桁橋(約22.3m)であって、上り線と微妙にスパンが異なっている。トラスは鉄道院の設計という。上り線のプラットトラスに対して下り線ではワーレントラスが採用されているのは、この間の経験からワーレントラスの方が鋼材の使用量が少なく合理的であることが知られたからだ。
(カンサイドボクスタイル)
10月6日
上り線橋(明治36年)が下流側、下り線橋(大正12年)が上流側であるが、これらの写真はいずれも上り線橋。
10月14日
左岸(南)から見るために和歌山市駅から北島橋へ。
川岸から橋梁を見る。手前が上り線、奥が下り線。
10月19日
JR和歌山駅からバスで東福島へ。
上流側の紀の国大橋から見る。手前が下り線。
下流右岸の東福島バス停で降りて、河川敷を横切り、橋梁の近くへ。手前が上り線、奥が下り線。
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