山口県周南市 漢陽寺
Kanyoji,Shunan City,Yamaguchi
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重森三玲の庭が六ケ所もある日本庭園美術館 |
Nature
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清冽な水の流れ |
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古典様式の近代的復活 |
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Nov.23,2019 蒲池眞佐子
臨済宗南禅寺派の寺院。
寺裏山の潮音洞(ちょうおんどう)より流れ出る遺り水を活かし、枯山遺水式の優雅な名園「曲水の庭」に代表される様々な庭園があり、
季節によって彩りを見せる。
December 22, 2018 野崎順次 source movie
山口県周南市鹿野上2872
鹿苑山 漢陽寺
(Kanyoji Temple, Shunan City, Yamaguchi Pref.)
漢陽寺は、鎌倉時代末から室町時代初頭のころ大内氏によって建立されたと伝えられています。開山は用堂明機膳師で、明国留学中に見た漢の洛陽城の地形がこの地によく似ていたところから漢陽寺と名づけたとされます。
漢陽寺裏山に掘られた潮音洞は、一七世紀の中頃、岩崎想左衛門重友が鹿野台地の農業用水や住民の生活用水を得るために掘りぬいた水洞で、昭和四十一年に県指定文化財(史跡)に指定されました。
また、当寺院の庭園は重森三玲の作で、本堂前庭の「曲水の庭」をはじめとして、日本庭園の様々な手法を一覧することができます。
周南市教育委員会
(現地説明板より)
本寺の庭園は、前述の潮音洞の水を利用して、本堂裏から西へ、さらに南庭の三方を曲水式流庭とし、平安期に流行した遣水の復元的設計によって作庭し、流水曲流の変化と、これに近代的感覚を加味した作庭である。そして南庭の一部には蓬莱石組を配し、豪華な庭が出現したが、さらに書院の中庭には、作庭記に主張される地蔵遊児の枯山水を設け、竹垣に雷門のデザインを施して、裏の蓬莱山式池庭をのぞかせ、または東庭には須弥山式の池庭を設け、本堂および書院の全面が庭園に囲まれるという、庭園漢陽寺が出現した。
作庭完成以来、鑑賞拝観者が増加し、さらに著者の設計で聴流殿書院を増築し、昭和四十八年四月以来、山門下にまたまた、粉河寺式の枯山水を増築したり、七月になって聴流殿書院前に瀟湘八景に因む、モダンでしかも抽象性豊かな枯山水も完成し、全国に珍しい庭園漢陽寺となった。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典」漢陽寺庭園より)
新幹線徳山駅からバスで約1時間、鹿野停留所から徒歩10分で漢陽寺に着く。予想以上には大きな町だが、ほとんどの店舗が閉まっている。帰りのバス賃(1160円)の小銭がなかったが、お寺の拝観料を1万円札で払ってお釣りをもらって安心した。
それにしても、感動的な日本庭園美術館のお寺である。
パンフレットと現地説明板
参道を進む。
山門の手前、左手に鏡池
右手に豪快な「曹源一滴の庭」、桃山時代様式
山門、法堂、そして本堂(方丈)へ向かう。
本堂の前に「曲水の庭」、平安時代様式遣水形式の曲水庭園
背後に山門と法堂が見える。
祖師西来の庭(重森三玲の弟子、斉藤忠一作庭)
県史跡 潮音洞
「蓬莱山池庭」、鎌倉時代様式
「地蔵遊化の庭」、平安時代様式
「九山八海の庭」、鎌倉時代様式
山門横、「曹源一滴の庭」の裏手あたり
帰途、二所山田神社や石州瓦葺きの住宅を見つつ清流通りを歩く。
バスの窓からも、多くの石州瓦葺きの家が見える。石州瓦は独特の赤褐色で、島根県石見地方の特産品。凍害、塩害に強く、変色しない。
富田川沿いから川上ダムへ
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