Kyu Takanoke, Koshu city,Yamanashi
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甲州市塩山上於曽1651-15 旧高野家住宅(山梨県塩山市上於曽) 主屋 重文 近世以前/民家 江戸後期 江戸後期 桁行24.8m、梁間10.9m、背面庇付、一重三階、切妻造、茅葺形銅板葺地実棚1棟、裏門1棟、座敷門1棟 19530331
甲州市塩山上於曽1651-15 旧高野家住宅(山梨県塩山市上於曽) 巽蔵 重文 近世以前/民家 明治 明治前半 土蔵造、桁行10.6m、梁間4.5m、二階建、切妻造、北面庇附属、こけら葺 19960709
甲州市塩山上於曽1651-15 旧高野家住宅(山梨県塩山市上於曽) 馬屋 重文 近世以前/民家 明治 明治前半 桁行9.4m、梁間3.6m、切妻造、茅葺 19960709
甲州市塩山上於曽1651-15 旧高野家住宅(山梨県塩山市上於曽) 東門 重文 近世以前/民家 明治 明治前半 一間薬医門、切妻造、茅葺 19960709
甲州市塩山上於曽1651-15 旧高野家住宅(山梨県塩山市上於曽) 文庫蔵 重文 近世以前/民家 明治 明治前半 土蔵造、桁行7.6m、梁間4.5m、二階建、切妻造、南面及び西面張出附属、東面付属屋 桁行9.2m、梁間5.0m、二階建、切妻造、桟瓦葺 19960709
甲州市塩山上於曽1651-15 旧高野家住宅(山梨県塩山市上於曽) 小屋 重文 近世以前/民家 江戸後期 江戸後期 桁行8.2m、梁間4.6m、切妻造、茅葺(鉄板仮葺)、東面、西面及び北面庇附属、鉄板葺 19960709
「旧高野家住宅は、江戸時代後期の民家と屋敷構えをそのまま歴史公園として活用している。当家は八代将軍吉宗の時代に薬用植物の甘草(カンゾウ)を栽培して幕府に納めていたことから「甘草屋敷」と呼ばれている。茅葺き(現在は銅板葺き)、切妻造の屋根の中央部には二段の突き上げ屋根が設けられているのが大きな特徴。 毎年2月11日〜4月18日の間、えんざん桃源郷「ひな飾りと桃の花まつり」が甘草屋敷を中心に開催されます。享保雛や古今雛、御所人形に五楽人、ひなの吊るし飾りなど。貴重で素晴らしい雛飾りの数々は見ものです。」
重要文化財旧高野家住宅
「高野家は、江戸時代に薬用植物である甘草の栽培をして幕府に納めていた家で、古くから「甘草屋敷」と呼ばれてきれてきました。高野家の沿革がわかる貴重な資料「甲州甘草文書(県指定文化財)によると、八代将軍徳川吉宗治世の享保5年(1720)、幕府の採薬使丹羽正伯が高野家屋敷内にあった甘草を見分した結果、幕府御用としてその栽培と管理が申し渡されるとともに、一反十九歩の甘草園は年貢諸役を免除され、以後同家が栽培する甘草は、幕府官営の薬園で栽培するための補給源として、また薬種として幕府への上納を負うこととなりました。
住宅は19世紀初頭の建築と考えられ、桁行十三間半(24.8m)、梁間六間(10.9m)あり、屋根は大棟を東西に通した切妻造、茅葺型銅板葺で、南面中央部に2段の突き上げ屋根を設けた大型民家です。屋根を支える柱は高く棟まで通る棟持柱で、これに梁を重ねて渡した間に見せ貫を通し漆喰塗とした妻璧の構造は、優れた美観を呈しています。この棟持柱は、同じく茅葺切妻造民家である「大和棟」や「合掌造」にはみられない、甲州地方の特色を遺憾なく発揮したものです。
昭和35年の修理で、保存のため茅葺から銅板葺に改められています。平成8年7月には、旧高野家住宅の附属屋五棟(巽蔵・馬屋・東門・文庫蔵・小屋)が、当家の幕末から明治初頭にかけての屋敷構えを今日に伝えるものとして、附(つけたり)指定の三棟(地実棚・裏門・座敷門)および宅地(井戸・池・石橋・石垣を含む4,932.07m2)とともに、重要文化財の追加指定を受けました。
現在、幕末の屋敷構えをそのまま修景した「薬草の花咲く歴史の公園」として、保存修理が完了した建造物とともに一般公開を実施中です。」
「甘草は甘味料や調味用として繁用される一方、薬用としても広く用いられ、重要な生薬でもあります。甘草には、Glycyrrhza uralensis(ウラルカンゾウ 生薬名・東北甘草)、G.glabra(西北甘草)、G.inflata(新疆甘草)などがあり、日本では年間約10,000トンが中国・旧ソ連・アフガニスタンなどから輪人されています。このうち食品の甘味料などに3分の2が使われ、残り3分の1が薬用にされますが、成分は根およぴストロン(根茎)に含まれるグリチルリチンです。食品としては、醤油・味噌・せんべい・チョコレート・塩辛など、多種多様の品目に使われています。薬用では主に漢方薬の原料として、厚生省指定漢方処方210品目中150処方(71%)に配合され、最も多用されている原料です。
甘草屋敷の甘草はウラルカンゾウです。高野家ではこの甘草栽培により、明治5年(1872)まで免税の特典を受けました。ここに残る甘辛は、「甲州甘草文書」の記述によると少なくとも340年を経ていることになり、日本で最も古い由緒を持つものとして知られています。」甲州市ホームページより転載
B camera
山梨県塩山市上於曽一、六五一番地一五
塩山駅前に立地する甲州切妻造りの民家。
別名甘草(かんぞう)屋敷と呼ばれ、八代将軍吉宗の享保5年(1720)幕府の命により薬草である甘草を栽培し納めていた。
敷地全体の1500坪が「薬草の花咲く歴史公園」として整備されており、花に囲まれて美しい。
ガイドボランティアはホスピタリティが高く、歴史や周辺文化財への造詣も深い。
主屋はじめ文庫蔵など敷地内の建物が国の重要文化財に指定されている。
主屋は門がある妻側が正面であり、梁を現した姿が美しい。
三階建てで、棟梁の技が普通の家との違いを際立たせる。例えば通し大黒柱が二股となって三階梁を受けるなど、奇抜な建築である。二階から上は養蚕に利用されていた。
正面10.9m、側面24.8m、背面庇付、一重三階、切妻造、茅葺型銅板葺。江戸時代後期の建築。
内部には樋口一葉資料室がある。一葉の両親がこの地から駆け落ちし、東京に居を構えた経緯がある。当時の駆け落ちは命がけであったが、父は知人の支援を受け、役人としての人生を送ることとなる。
文庫蔵は、味わいあるこども図書館として活用されている。美しい庭を見ながら、縁側で親子が絵本を読む姿がほほえましい。このような環境で育つ子供は幸せだ。
別棟には甘草にちなんだ薬草の資料室がある。
主屋
東門
穀物などを干していた
庭園
May.2005 No2 source movie
ボランティアの方の解説など
May.2005 No3 source movie
大黒柱
二階
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