山梨県山梨市 浄居寺
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October 23, 2021 野崎順次 source movie
山梨県山梨市牧丘町窪平154
曹洞宗
常牧山 浄居寺
(Jokoji Temple, Yamanashi City, Yamanashi
Pref.)
本寺はもと夢窓国師が、一山一寧禅師を勧請開山として、この地の国守二階道貞勝(道羅)が開基として建立された。大体には嘉元三年(1305)十月と伝えている。
この浄居寺は、天正十八年になって、徳川氏が現地に移建して、旧寺地に城塞を築いたのであった。しかしこの浄居寺はただちに再建されなかった。機が熟したのは元和元年(1615)であって、この時陽山宗広和尚を開山とし、後に寛永期になって発展した。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典、昭和49年」より)
浄居寺庭園 枯山水・池泉鑑賞式 桃山・江戸初期
本庭は本堂や庫裏の裏庭(北庭)で、奥部に東西に長く山畔を利用し、下部に細長く池泉を穿っていて、池庭は後世の修補のためか、江戸初期的となっている。しかし本庭では、西部の山畔下部に見られる枯滝石組がある。そしてこの下部には洞窟を作ってあるが、これらの石組を総合的に一覧すると、枯滝部を鶴石組とし、洞窟部を亀石組として構成しているようである。
江戸初期になると.いくらも例が出てくるのであるが、元和頃の庭としての例が少ないが、それでも大津市坂本の実蔵坊庭園や、彦根の玄宮園にも、それに似た部分があることから考えて、あっても差し支えないであろう。
ただ本庭の庭石材料が、あまりよくないのと、やはり甲州地方の田舎という関係もあって、どことなく豪健な手法を用いながらも精彩に乏しいのと、甲州的な地方色の濃厚さが強い。
(重森三玲「日本庭園歴覧辞典、昭和49年」より)
庫裏の右(東)から回り込んで奥へ行く。
枯滝石組
正面山畔にある豪華な石組はこの庭の主要部であり枯滝(水を落さない滝)を表している。
中国の山水画のように重なり合う石の造形は見事で、二段落の形式を示し、上部には枯池を作っている。滝の左にある立石は、高さ1.7m程の川石で、枯滝はでの下から右に析れて流れ式の池に注ぐ。なお、この枯滝上段は長らく埋もれていたが、平成元年に発掘され、上段池を持つ点などから様式上甲府東光寺庭園に連なる系統の庭園であることが判明し、甲州庭園の発展過程を示す貴重な名園となった。
(現地説明版)
洞窟
全国中でも珍しいと云われる亀石組と洞窟石組の兼用手法である。左手に斜めに亀頭石を見せる。正面から見た洞窟石組 品文字風の造形である。
(現地説明版)
帰途
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