福岡県朝倉市 秋月
Akizuki,Asakura city,Fukuoka
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水音が美しい城下町 |
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Dec.4,2019 瀧山幸伸
福岡県朝倉市野鳥
黒田藩の秋月城址は福岡の紅葉スポットとしても知られる。
今回は南側の尾根のふもとの臨時駐車場から秋月八幡宮を経由して秋月城址垂裕(すいよう)神社・垂裕(すいよう)神社を訪れた。
秋月八幡宮
平安時代中期に創建されたとされる。武人の守護神。鎌倉時代に現在に社の本宮が創られ秋月氏によりまた江戸時代には黒田氏により修造を繰り返し現在に至っているとされる。
秋月城址・垂裕神社
紅葉は垂裕神社の参道に沿って見られる。イロハカエデが中心。
Apr.4,2017 瀧山幸伸
May 4,2015 瀧山幸伸 source movie
April 2,2014 田中康平
福岡県朝倉市秋月野鳥
秋月城跡は大半が現在は秋月中学校の敷地となっており城壁と大手門(黒門)、長屋門がのこるのみだが、黒門は元の位置から移築されている。小さな城下町には武家屋敷が点在しており、古い建物が多く残されている。
秋月城の前の道は杉の馬場と呼ばれた杉並木のある馬場だったが明治に入って杉は切られ桜並木に変じた。
現在では九州の桜の名所の一つとなっている。
訪れた時は満開をやや過ぎ、風に巻かれる花吹雪が美しい。
秋月は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。
国指定重要伝統的建造物群保存地区 選定年月日:1998.04.17(平成10.04.17)
解説文: 江戸時代初期、福岡藩の支藩として成立した秋月藩黒田氏の城下町で、甘木市街地北方約7キロメートルの小盆地に所在する。街路や屋敷地割がよく旧態を留め、武家屋敷や町家、社家等の伝統的建造物も残り、周囲の豊かな自然と相俟って特色ある歴史的景観を伝えている。(文化財等データーベースより)
May 2012 瀧山幸伸 source movie
A camera
秋月城跡
Akizuki castle
くず 高木九助
眼鏡橋
B camera
筑前の小京都 城下町
元資料:国土地理院
福岡県の南にあり、筑前の小京都と呼ばれる秋月。邪馬台国を太宰府からこの付近にかけて想定する歴史家も多い。
大蔵氏一族の原田種雄は建仁3年(1203)鎌倉幕府から秋月荘を拝領して秋月氏を名乗った。
16代の種実は、大内氏や毛利氏と手を結んで、豊後大分の大友氏と対立し領地を広め、天正年間(1580年代)には有力な戦国大名に成長していた。
秋月氏は秀吉に降伏し、筑前国52万石の黒田長政の統治となった。
長政の死後、5万石が分封され、黒田分家の秋月藩が成立した。
8代藩主の長舒は中興の名君といわれており、上杉鷹山の甥にあたる。
学問文化や産業を保護し、原古処(儒学者)、緒方春朔(我国種痘の祖)、斎藤秋圃(円山派画家)などが活躍し、木蝋や川茸などの特産品が作られた。
明治以後は衰退の一途で、今ではすっかり寂れたが、そのおかげで山紫水明の自然と歴史は豊かに残った。
いにしえを偲ぶようにこじんまりとした静かな街並が息づいている。
その1 source movie
秋月の城下手前、川沿いの道祖神
目鏡橋
文化7年(1810)の架橋。 8代藩主長舒の発案といわれている。
町屋の街並
土塀と漆喰が美しい。
目抜き通りも交通は少ない。軒先の陽だまりで猫がひなたぼっこ。
武家屋敷の街並
わずかに痕跡を残す程度で、荒れ果てている。
出城から眺める秋月の城下
秋月は良質の柿の里
崩れかかった土塀が歴史を伝える。
古風な工場の建物
今も利用されている。
柿は和風の演出家。寺にも似合う。
川沿いの塀が城下町の風情を演出する。
秋月城址
秋月郷土館
300石の家老、戸波氏の屋敷を利用している。
南天が和風情緒を演出する。
土塀に柿。絵になる風景。
名産の柿を売るおばちゃん
水清き川原に面する食事処
その2 source movie
葛広久
付近の葛から採れる葛粉は秋月名産。
吉野から葛の製法を盗み、良品を製造した結果、江戸で高級葛粉の代名詞を「九助」と呼ぶほどのブランドを保った。
現在の主人は十代目。
ちなみに、クズの根は葛根という漢方生薬。
風邪のひき始めには葛湯に梅干を入れて飲む。
葛根湯は古来からの風邪薬で、処方は、葛根6 麻黄4 大棗3 桂皮4 芍薬3 甘草2 生姜1。
吉野の葛は薬の原料として珍重され、大和宇陀の美しい街並は葛粉を主体とした薬で栄えた名残。
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