石川県白山市 手取川流域の珪化木産地
Tedorigawa Keikaboku,Hakusan City,Ishikawa
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May 21,2025 瀧山幸伸 source movie
手取川流域の珪化木産地(てどりがわりゅういきのけいかぼくさんち)とは、石川県白山市白峰地区(旧白峰村)にある国指定の天然記念物である。県指定の天然記念物「桑島化石壁産出化石」はその一部。
概要と歴史
中生代前期白亜紀の代表的な地層である。化石壁周辺は、江戸時代から地域住民には「木の葉の模様のついた石」や「爪の形の模様のついた石」が落ちているとして知られていた。子どもたちは木の葉石を拾ったり、爪石に自分の爪を当てて合わせたりして遊んでいた。爪石とは二枚貝類の貝殻化石密集層の転石のことで、殻の断面形状が爪を押し当てた痕に似ていることから、そう呼ばれていたと思われる。殻の成分が雨水等で溶け出したものは、まさに爪痕のように見える。
1874年にドイツ人学者のヨハネス・ユストゥス・ラインがこの地で十数個の植物の化石を拾い、それがジュラ紀中期ごろのものと判明、ナウマンの弟子小藤文次郎が手取川流域の地質調査を行い、1880年に報告書が発表された。これは日本初の日本語で書かれた地質調査の報告書である。
1889年~94年に横山又二郎による調査が行われ、横山は手取川流域を含む加賀・越前の中生層を「手取統(てどりとう)」と命名した。
1957年、日本最古の珪化木産地として、国の天然記念物の指定を受ける。
1986年、当時日本最古と言われた恐竜(メガロサウルス科の近縁種)の歯の化石が発見された。
(wikipedia)
手取川総合開発記念館
桑島化石壁
白峰百合谷の珪化直立樹幹(石川県天然記念物)(しらみねびゃあこだんのけいかちょくりつじゅかん)
手取川総合開発記念館手前の案内看板に沿って現地付近まで来たが、枝線林道の崩落が激しく危険。Google
Mapによればあと200mほどらしい。崩落林道をあえて進んだが青い看板は倒れていた。この看板の写真に示された場所と現状が違うので実際の所在地がよくわからない。さらに数十メートル進み珪化直立樹幹がありそうな付近(橋の両側)まで行ったが結局樹幹は特定できなかった。
以下に白山市と石川県の情報を記す。
(白山市)
百合谷一帯の林道整備に伴って近年発見された百合谷の珪化木は、立木のままで地層中に埋積され、珪化木になり、かつての樹木の生育環境とその後の埋積の様子も保存されており、いわゆる原地性の化石(本来の生育地でそのまま化石化したもの)としての珪化木は全国的にも少なく貴重です。
(石川県)
白山市白峰28-24-3
白峰村百合谷の珪化直立樹幹
県指定天然記念物 昭和62年3月23日指定
白山市(旧白峰村)の手取川流域には、中生代ジュラ紀後期~白亜紀前期の汽水~淡水域で堆積してできた頁岩・砂岩・礫岩よりなる手取層群が広く分布し、動・植物化石を多産し、最近では恐竜の歯・足跡の化石も発見されている。また、旧白峰村一帯からの珪化木は、日本最古の珪化木と認定され、昭和32年(1957)化石壁と湯の谷のものは「手取川流域の珪化木産地」として国指定の天然記念物となった。
しかし、手取川ダムの建設に伴い、化石壁の一部が水没したり、湯の谷一帯の山腹の崩壊によって、指定された珪化木は所在不明になっている現状である。
百合谷一帯の林道整備に伴って近年発見された百合谷の珪化木は、立木のままで地層中に埋積され、珪化木になり、かつての樹木の生育環境とその後の埋積の様子も保存されており、いわゆる原地性の化石(本来の生育地でそのまま化石化したもの)としての珪化木は全国的にも少なく貴重である。また、前述の指定された珪化木以上に大きく、保存良好な珪化直立樹幹であるので、既指定の珪化木の現状をも考慮すると、百合谷の珪化木は県指定の天然記念物として保存すべき価値が高い。
Sep.2009 瀧山幸伸 source movie
国天然記念物
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