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岩手県雫石町 小岩井農場

Koiwai Farm,Shizukuishi town,Iwate

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岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 本部事務所 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治36(1903) 木造、建築面積252.49㎡、鉄板葺、塔屋付 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 本部第一号倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治41(1908) 木造、建築面積118.16㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 本部第二号倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治31(1898) 木造、建築面積132.20㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 乗馬厩 重文 近代/産業・交通・土木 昭和 昭和11(1936) 木造、建築面積320.60㎡、二階建、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 倶楽部 重文 近代/産業・交通・土木 大正 大正3(1914) 木造、建築面積652.21㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 第一号牛舎 重文 近代/産業・交通・土木 昭和 昭和9(1934) 木造、建築面積652.21㎡、二階建、北面サイロ附属、鉄筋コンクリート造及び木造、建築面積31.04㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 第二号牛舎 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治41(1908) 木造、建築面積495.77㎡、二階建、北面サイロ附属、鉄筋コンクリート造及び木造、建築面積19.13㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 第三号牛舎 重文 近代/産業・交通・土木 昭和 昭和10(1935) 木造、建築面積1109.70㎡、二階建、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 第四号牛舎 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治41(1908) 木造、建築面積646.15㎡、二階建、北面サイロ附属、鉄筋コンクリート造及び木造、建築面積18.87㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 種牡牛舎 重文 近代/産業・交通・土木 明治 大正6(1916) 木造、建築面積249.17㎡、二階建、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 育牛部倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治31(1898) 木造、建築面積132.20㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 第一号サイロ 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治40(1907) 煉瓦造、建築面積25.24㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 第二号サイロ 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治41(1908) 煉瓦造、建築面積26.68㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 秤量場 重文 近代/産業・交通・土木 昭和 昭和11(1936) 木造、建築面積35.53㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 冷蔵庫 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治38(1905) 煉瓦造、建築面積48.03㎡、盛土覆附属 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 四階建倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 大正 大正5(1915) 木造、建築面積515.60㎡、四階建、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 玉蜀黍小屋(北西棟) 重文 近代/産業・交通・土木 昭和 昭和4(1929) 木造、建築面積99.25㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 玉蜀黍小屋(北東棟) 重文 近代/産業・交通・土木 大正 大正 木造、建築面積73.63㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 玉蜀黍小屋(南西棟) 重文 近代/産業・交通・土木 大正 大正 木造、建築面積80.33㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 玉蜀黍小屋(南東棟) 重文 近代/産業・交通・土木 大正 大正 木造、建築面積78.56㎡、鉄板葺 20170223

岩手郡雫石町丸谷地 小岩井農場施設 耕耘部倉庫 重文 近代/産業・交通・土木 明治 明治38(1905) 木造、建築面積317.29㎡、鉄板葺 20170223


Apr.13,2023 瀧山幸伸 

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一本桜

                                       


Sep.2017 酒井英樹

小岩井農場施設

 小岩井農場施設は、岩手山南麓に広がる小岩井農場内にある。
 小岩井農場は、明治24(1891)にヨーロッパ農法に倣った本格的な農場を目指して、小野義眞(日本鉄道社長)、岩崎彌之助(三菱財閥2代総帥)、井上勝(鉄道庁長官)により開設、3人の頭文字3文字をとって小岩井農場と命名された。岩崎彌之助の跡を継いだ甥の岩崎久彌(三菱財閥3代総帥)が経営を引き継ぎ、育牛を主力として種畜事業を展開した。昭和13年(1938)に株式会社に移行し、昭和40年(1965)以降は乳業を中心とする育牛を主軸にして現在に至っている。

 農場の敷地総面積は30㎢に及び、70は山林で、南側に耕作地が広がる。
 小岩井農場施設は敷地の南寄りに所在し、下丸、上丸、中丸の3箇所に分かれている。
 下丸は本部事務所など総務部門を、上丸は牛舎を中心に育牛部門を、中丸は飼料を生産する耕耘部門を置いている。


下丸
<本部事務所>
 木造平屋建、南北12.8m、東西15.5m、寄棟造、鉄板葺、頂部に見張台となる塔屋を据える。小屋組はキングポストトラス。
 外観は下見板張、上下窓を並べて、壁頂部に飾り板を廻らし、軒先は鼻隠板を付ける。切妻屋根の正面玄関を張り出す。
 明治36年(1903)の建築。明治40年(1907)と昭和34年(1959)に東側が拡張され、現在の規模となった。
      



<本部第一号倉庫>
 木造、桁行9.1m、梁間7.3m、切妻造、鉄板葺、北面と西面に幅2.7mの下屋が取り付く。小屋組はキングポストトラス。外観は簓子下見板張。
 明治41年(1908)の建築。
    


<本部第二号倉庫>
 木造、桁行18.2m、梁間7.3m、切妻造、鉄板葺、小屋組は和小屋。
 東北地方の伝統的な板倉に似せた構造。
 開設時(明治中期)の建造物で施設内最古。大正4年(1915)に現在地に移築。
 


<乗馬厩>
乗用馬や馬車用の馬の厩舎。
 木造、桁行28.2m、梁間10.9m、二階建、切妻造、鉄板葺
 1階は厩舎、2階は餌及び飼料の倉庫。構造は三廊式で外観は簓子下見板張。
 昭和11年(1936)の建築
    


<倶楽部>
 本部の迎賓宿舎機能と職員の集会場機能を持ち合わせた施設。
 木造、東西51.3m、南北23.1m、平屋建、屋根は鉄板葺(元はこけら葺)の寄棟造を組み合わせている。
 北面ほぼ中央に玄関を構え、中央を応接用の洋室3室、西側を座敷の迎賓宿泊施設、東側を職員集会用の和室を備える。比較的簡素な和風建築に一部洋室を取り付けている。
 大正3年(1914)の建築で昭和2年(1927)に主に迎賓用施設を改築。
  


上丸
<第一号牛舎>
 産室を備えた搾乳用牛舎であったが、現在は搾乳専用牛舎となっている。
 木造、桁行54.1m、梁間11.8m、二階建、切妻造、鉄板葺。棟頂部に換気塔4基と、屋根面にドーマー窓6基を付ける。外壁は下見板張。北面東寄りに鉄筋コンクリート造の円形サイロ2基を附属。
 1階は牛舎、2階は乾牧草貯蔵用倉庫。
 昭和9年(1934)の建築。昭和11年(1936)にサイロ増築。明治期の牛舎(第二号牛舎)に比べ、屋根が急勾配で小屋組もキングポストトラスを取り入れ内部の空間を大きく確保するなど発展した特徴を持つ。
    

<第二号牛舎>
明治41年(1908)建築の病畜舎を大正8年(1919)に現在地へ移築し、搾乳用牛舎としていたが、現在は分娩用牛舎に用いられている。
 木造、桁行44.2m、梁間10.9m、二階建、切妻造、鉄板葺。外壁は下見板張。
 昭和12年(1937)増築の鉄筋コンクリート造の長円形サイロを附属する。
 外観は第一号牛舎と類似するが、屋根勾配が緩く内部は第一号牛舎に比べ空間が小さい。
     

<第三号牛舎>
 子牛と種牡牛用の牛舎として建てられたが、現在は子牛専用の牛舎。
 木造、桁行80.9m、梁間13.6m、二階建、切妻造、鉄板葺。南面屋根の中央を切妻に切り上げ、大棟に換気塔4基、屋根面にドーマー窓10基を付ける。外壁は下見板張。
 1階は子牛用牛舎、2階は乾牧草貯蔵用倉庫。
 昭和10年(1935)の建築
        


<第四号牛舎>
 産室を備えた搾乳用牛舎であったが、現在は搾乳専用牛舎となっている。
 木造、桁行58.2m、梁間10.9m、二階建、切妻造、鉄板葺。外壁は下見板張。
 北面西寄りに鉄筋コンクリート造の円形サイロを附属する。
 明治41年(1908)の建築。昭和13年(1938)にサイロ増築
     
i

<育牛部倉庫>
 木造、桁行18.2m、梁間7.3.m、切妻造、鉄板葺
 現在は飼料倉庫として使用されている。
 開設時(明治中期)の建造物で本部第二号倉庫とともに施設内最古。
         


<第一号サイロ>
 飼料を醗酵貯蔵する煉瓦造、円形平面のサイロ。直径6.9m、壁厚60㎝で、外壁は煉瓦壁を現し、バットレス形のリブを8箇所付ける。基礎はモルタル塗、八角錐状の鉄板葺屋根を載せる。北側上部に飼料搬入口と中段に出入口3所、南側下部に搬出口を設ける。
 明治40年(1907)建築で、我が国現存の最古のサイロとされる。
    


<第二号サイロ>
 飼料を醗酵貯蔵する煉瓦造、円形平面のサイロ。直径6.9m、壁厚45㎝で、外壁は煉瓦壁を現し、バットレス形のリブを8箇所付ける。基礎はモルタル塗、八角錐状の鉄板葺屋根を載せる。北側上部に飼料搬入口と中段に出入口3所、南側下部に搬出口を設ける。
 明治41年(1908)の建築。
  
iwate-shizukuishitown-koiwaifarm-sakaih-201709-0053.jpg


第一号サイロ及び第二号サイロ
  


<秤量場>
 牛の体重測定と削蹄を行う建物。
 木造、桁行7.3m、梁間4.5m、切妻造、鉄板葺。外壁は竪板張。内部は東に秤量場、西に削蹄場を置き、その南北に出入口を設け、通り抜け可能な構造としている。
 昭和前期の建築、昭和11年(1936)に現在地に移築したとみられる。
      


Apr.27,2017 瀧山幸伸

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一本桜

      

まきば園

Makibaen

                                   

重要文化財巡りバスツアー

    

本部事務所

                 

乗馬厩

               

本部第一号倉庫 本部第二号倉庫

               

倶楽部

           

  

旧小学校

    

耕耘部倉庫

    

 

四階建倉庫 玉蜀黍小屋(北西棟)(北東棟)(南西棟)(南東棟)

                        

冷蔵庫

        

第一号牛舎 第二号牛舎 第三号牛舎 第四号牛舎 種牡牛舎 育牛部倉庫 第一号サイロ 第二号サイロ 秤量場

バス内からの見学

                                                                

まきば園から徒歩で見学

                                                                                                                                                                                      


Oct.4,2016 瀧山幸伸

小岩井農場付近

       

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