JAPAN GEOGRAPHIC

高知県 馬路村/北川村/安田町/田野町/奈半利町 旧魚梁瀬森林鉄道施設

Yanase Forest Rail,Umaji Vil/Kitagawa Vil/Yasuda Town/Tano Town/Nahari Town,Kochi

Category
Rating 凡例
Comment 
 General
 
 
 Nature
 
 
 Water
 
 
 Flower
 
 Culture
 
 
 Facility

 
 Food
 


Mar.5,2026 瀧山幸伸 source movie

今回で旧魚梁瀬森林鉄道施設のうち重要文化財の初回全調査が完了した。関連する施設や場所は今後調査する予定。

  

■ 重要文化財 (文化財データベースより)

旧魚梁瀬森林鉄道施設 

重要文化財 九基、五所
エヤ隧道、バンダ島隧道、オオムカエ隧道、明神口橋、釜ヶ谷(かまがたに)桟道、釜ヶ谷橋、平瀬隧道、落合橋、河口(こうぐち)隧道、犬吠(いぬぼう)橋、井ノ谷橋、小島橋、二股橋、堀ヶ生(ほりがお)橋



旧魚梁瀬森林鉄道施設は、高知県東部を南北に貫流する安田川及び奈半利川にほぼ平行して建設された森林鉄道施設である。
 魚梁瀬森林鉄道は、国有林野特別経営事業の一環として、千本山国有林等を含む魚梁瀬地区からの伐採木の増大に対応するために農商務省の直轄事業により建設された。山林技師田中鷹太郎を中心として計画され、主に安田川沿いに敷設された明治四四年竣工の田野・馬路間、大正四年竣工の馬路・魚梁瀬間及び同六年竣工の魚梁瀬・石仙間の路線、奈半利川沿いに敷設された昭和七年竣工の田野・二タ又間、同八年竣工の立岡・奈半利間及び同一七年竣工の二タ又・釈迦ヶ生間の路線よりなる(着工及び竣工年代は「魚梁瀬森林鉄道の成る日まで 三」(吉岡幸馬 『高知林友』 昭和一九年 二七九・二八〇号)による。)。建設後、高知県東部の主要運材機関として利用されたが、奈半利川上流における魚梁瀬ダムの建設等に伴い、昭和三八年に全線が廃止された。
 旧魚梁瀬森林鉄道施設は、安田川の下流から上流に向かい田野・馬路間に現存するエヤ隧道、バンダ島隧道、オオムカエ隧道、明神口橋、釜ヶ谷桟道、釜ヶ谷橋及び平瀬隧道、馬路・魚梁瀬間の落合橋、河口隧道、犬吠橋及び井ノ谷橋、奈半利川の下流から上流に向かい田野・二タ又間に現存する小島橋、二タ又・釈迦ヶ生間の二股橋、堀ヶ生橋よりなる。
 エヤ隧道、バンダ島隧道、オオムカエ隧道、平瀬隧道及び河口隧道は、いずれも切石砂岩の空積で築いた幅員約三メートルの石造隧道で、延長はそれぞれ三三・二メートル、三七・五メートル、七・〇メートル、七〇・六メートル及び八九・九メートルとし、エヤ隧道東坑門、バンダ島隧道西坑門、平瀬隧道西坑門には石造翼壁を附属する。いずれもほぼ直方体の石材を半円アーチ形に積み上げたもので、坑口アーチ頂部には五角形の要石を付ける。
 明神口橋は、安田川に架かる橋長四三・二メートル、単線仕様、下路式の鋼製単トラス桁橋で、床桁中央に〇・九一メートル間隔でⅠ形の縦桁を付ける。トラスは株式会社横河橋梁製作所大阪工場製のプラットトラスとし、端柱に付けられた銘板より昭和四年二月の製作が判明する。
 釜ヶ谷桟道は、安田川に張り出す岩盤上に架かる橋長一二・三メートル、半円アーチ形の石造単アーチ橋である。親柱には「釜可谷桟道 昭和二年四月改修」と記された銘板を嵌め込む
 釜ヶ谷橋及び落合橋は、それぞれ安田川水系釜ヶ谷谷川及び安田川に架かる橋長一二・三メートル及び三七・〇メートル、単線仕様、上路式の鋼製単Ⅰ形桁橋及び鋼製二連桁橋で、縦桁の間隔はいずれも〇・九一メートルとする。落合橋の桁は、株式会社横河橋梁製作所大阪工場製のプレートガーダーとする。釜ヶ谷橋は橋台に「釜可谷橋 大正拾五年五月竣功」と陰刻された銘板を嵌め込み、橋の南北には石造擁壁を築く。落合橋の桁一連あたりの全長は一八・四メートルで、桁側面に「大正十四年 株式会社横河橋梁製作所大阪工場製作」の銘板を付ける。
 犬吠橋及び井ノ谷橋は、それぞれ奈半利川水系犬吠谷川及び奈半利川水系笹ヶ瀬谷川に架かる橋長四一・〇メートル及び五四・五メートル、単線仕様、上路式の鋼製橋梁で、いずれも単トラス桁の主径間とⅠ形桁の側径間から構成される。主径間はいずれもプラットトラスで、床桁中央に〇・九一メートル間隔でⅠ形の縦桁を付ける。井ノ谷橋は大正一三年三月竣工(「鉄道写真集」(『高知林友』 昭和一〇年一月 一七四号)による。)で、犬吠橋についても井ノ谷橋の近傍に位置し形式も類似していることから、同時期の建設と考えられる。
 小島橋は、奈半利川に架かる橋長一四三・〇メートル、単線仕様の鋼製橋梁で、下路式二連トラス桁の主径間と上路式五連Ⅰ形桁の側径間から構成される(「工事報告」(『高知林友』昭和一八年二六四号に所収)によると昭和七年一月竣工。)。主径間はプラットトラスで、床桁中央に〇・九一メートル間隔でⅠ形の縦桁を付け、側径間には「昭和六年七月 松尾鉄骨橋梁株式会社製作」の銘板を付ける。
 二股橋及び堀ヶ生橋は、奈半利川水系小川川及び奈半利川に架かる橋長四六・五メートル及び四六・九メートルの無筋コンクリート造二連アーチ橋及び鉄筋コンクリート造単アーチ橋で、いずれも充腹式とし、径間は二〇・〇メートル及び四三・〇メートルとする(「橋梁台帳」によると、二股橋は昭和一四年七月着工、一五年七月竣工、堀ヶ生橋は昭和一五年五月着工、一六年三月竣工である)。
 旧魚梁瀬森林鉄道施設は、国有林経営の拡大と合理化を実現するために農商務省が建設した、わが国最初期の森林鉄道施設の一つであるばかりでなく、山林技師により通常の鉄道構造物とは異なる構法又は規模で建設された橋梁及び隧道が、旧態を良好に保持しながらまとめて残る、林業技術史上、貴重な土木施設である。また二股橋と堀ヶ生橋は、それぞれ無筋コンクリート造及び充腹式鉄筋コンクリート造橋梁として近代における最大級の径間を実現した構造物であり、コンクリート技術史上、価値が高い。

重文付指定 三基、一所

五味隧道 一所 石造隧道、延長三六・六メートル
立岡二号桟道 一基 鉄筋コンクリート造一〇連桁橋、橋長六一・二メートル、橋台二基及び橋脚九基付、鉄筋コンクリート造単桁橋及び石積擁壁(橋脚一基を含む)附属
法恩寺跨線橋 一基 石造単アーチ橋、橋長三・九メートル、階段附属
八幡山跨線橋 一基 鉄筋コンクリート造桁橋、橋長七・〇メートル、階段及び取付部附属

【参考文献】
『高知県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』(高知県教育委員会 二〇〇二年)
『日本の近代土木遺産[改訂版]』(土木学会 二〇〇五年)
『高知県中芸地区森林鉄道遺産調査報告書』(中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会 二〇〇八年)

 

■ 四国森林管理局ホームページより抜粋した貴重な資料

四国森林管理局には、導入間もない蒸気機関車、米国から輸入した当時日本に三台しかなかった架線集材機械、魚梁瀬森林鉄道の空の貨車を犬に曳かせて山まで戻す様子、治山工事で石積みの堰堤を構築する状況、禿げ山に人海戦術で段を作り苗を植えて緑化する状況などが撮影された、大正~昭和初期の数々の林業関係の写真帳が保存されており、当時の人々の林業活動を知る貴重な資料となっています。(四国森林管理局)

 昭和天皇が皇太子時代に視察された際に作成した写真帳

 魚梁瀬森林鉄道位置図

 魚梁瀬森林鉄道路線名表

 

二股橋

 

堀ヶ生橋

 

釜ケ谷橋

  

明神口橋

  

田野貯木場

  

 

奈半利川橋

 

奈半利貯木場桟橋

  

馬路製材所

   

和田山附近

  

木材汽車輸送

  

空「トロ」犬曳

 

木材トロ運搬(犬共)

 

シェー式蒸気機関車 

 

ワルシャード蒸気機関車

 

ボギー式貨車

 

千本山

   

朝日出山大杉

  

 

■ 施設別写真と説明資料

(説明資料は魚梁瀬森林鉄道遺産Webミュージアムからの引用。 ミュージアムが使用した参考文献は以下。)
 『高知県近代化遺産(建造物等)総合調査報告書』高知県教育委員会 2002年
 『日本の近代土木遺産[改訂版]』土木学会 2005年
 『高知県中芸地区森林鉄道遺産調査報告書』中芸地区森林鉄道遺産を保存・活用する会 2008年
 『月刊文化財』文化庁文化財部監修 2010年7月号)

 

エヤ隧道 安田町

下記、Feb.7,2025にて調査済

 

バンダ島隧道 安田町

下記、Feb.7,2025にて調査済

 

オオムカエ隧道 安田町

[建 設 年]明治44年

[構造様式]石造隧道

[所 在 地]高知県安芸郡安田町小川字オオムカエ3番2先

切石砂岩の空積みでつくられた石造隧道。隧道の全長は37.6mで、このうち、西坑門周辺の7.0mの区間が重要文化財に指定されました。トンネル断面は半円アーチ形で、西坑口のアーチの頂部には五角形の盾形の要石が付けられています。西坑口には「Ⅲ」の刻印(川下から3番目の隧道を意味する)があり、明治44年の開通当時の建造を証明しています。現在は町道の一部として使用され、明神口橋から歩いていけます。経済産業省の近代化産業遺産群にも認定されています。

       

明神口橋 安田町

[建 設 年]昭和4年

[構造様式]鋼トラス橋

[所 在 地]高知県安芸郡安田町小川字オオムカエ3番2先

下路式の鋼製単トラス桁橋で、橋長は43.2m、全高は6.28m。幅は4.64mで、単線仕様だったことがうかがえます。明神口橋は、大正元年に桧材の木造で建造されましたが、機関車の導入に伴い、昭和4年、現在の鉄骨トラス橋に架け替えられました。端柱には、昭和4年2月の製作を記した銘板が取り付けられています。安田川に架かる森林鉄道の代表的な遺構で、経済産業省の近代化産業遺産群にも認定されています。現在は町道の一部として使用されていますが、大型車輌の通行はできませんので、徒歩での通行をおすすめします。

              

 

釜ヶ谷(かまがたに)桟道 安田町

[建 設 年]昭和2年

[構造様式]石造アーチ橋

[所 在 地]高知県安芸郡安田町瀬切字嶋ノ畝263番3

森林鉄道の開通当初は木造トラス橋として建造されましたが、機関車の導入に伴い、昭和2年に半円アーチ形の単アーチ橋に架け替えられました。橋長は12.3m。現存する森林鉄道遺産唯一の石造アーチ橋で、経済産業省の近代化産業遺産群にも認定されています。島石ピクニック広場の吊り橋からの見る風景がおススメ。現在は馬路村につづく県道の一部として使用されています。

 

釜ヶ谷橋 安田町

建 設 年]大正15年

[構造様式]鋼ガーダー橋

[所 在 地]高知県安芸郡安田町瀬切字嶋ノ畝263番3

安田川支流の谷ヶ谷谷川に架かる単線仕様の上路式鋼製単一形桁橋。橋長は12.3m。開通当初は木造トラス橋として建造されましたが、機関車の導入に伴い、大正15年にプレートガーダー橋に架け替えられました。森林鉄道廃線後に車道としての整備が施されていますが、谷川の川下側に架かる桁は、森林鉄道時代に建造されたもの。橋の南北には石造の擁壁が現存。現在は馬路村につづく県道の一部として使用されています。

釜ヶ谷桟道と釜ヶ谷橋

                

 

平瀬隧道 馬路村

[建 設 年]明治44年

[構造様式]石造隧道

[所 在 地]高知県安芸郡馬路村馬路字カラ谷4198番21先

切石砂岩の空積みでつくられた石造隧道で、全長は70.6m。トンネル断面は半円アーチ形で、内法幅は約3m、内法高は約3.5m。坑口アーチの頂部には五角形の盾形の要石が付けられています。坑口には「Ⅴ」の刻印(川下から5番目の隧道を意味する)があり、明治44年の開通当時の建造を証明しています。西坑門には石造の翼壁も現存。現在は未使用。

    

 

五味隧道 馬路村

[建 設 年]明治44年

[構造様式]石造隧道

[所 在 地]高知県安芸郡馬路村馬路字高尾4146番7先

明治44年の開通時に建造された石造隧道。川上側にはアーチ形の坑口が現存し、その先にはガーダー橋の軌道跡残っています。坑口には「Ⅶ」の刻印(川下から7番目の隧道を意味する)があり、明治44年の開通当時の建造を証明しています。森林鉄道時代を知る人たちに聞くと、川下から隧道をぬけた途端、目の前に村の風景がぱっと広がり、馬路に帰ってきたと実感したとか。現在は未使用で立入禁止となっていますが、馬路村ふるさとセンター「まかいちょって家」などから見ることができます。経済産業省の近代化産業遺産群にも認定されています。

           

 

落合橋 馬路村

[建 設 年]大正14年

[構造様式]鋼ガーダー橋

[所 在 地]高知県安芸郡馬路村馬路字長瀬3546番1先

安田川に架かる単線仕様の上路式鋼製単二形桁橋。橋長は37.0mで、桁一連あたりの全長は18.4m。桁の側面に、「大正十四年 株式会社横河橋梁製作所大阪工場製作」の銘板が付いています。橋の川上側には、かつて、線路に沿って製材所があり、天然木の木材を製材していました。現在は馬路村の村道として共用されています。

    

 

河口(こうぐち)隧道 馬路村

[建 設 年]大正4年頃

[構造様式]石造隧道

[所 在 地]高知県安芸郡馬路村馬路字河口1551番6先

切石砂岩の空積みでつくられた石造隧道で、全長は89.9m。トンネル断面は半円アーチ形で、内法幅は約3m、内法高は約3.5m。坑口アーチの頂部には五角形の盾形の要石が付けられています。馬路-魚梁瀬間に森林鉄道が開通した大正4年頃の建造。当時、川下から8番目の隧道となり、明治44年建造の隧道と同様に坑口に「Ⅷ」の文字が刻印されています。経済産業省の近代化産業遺産群にも認定。現在は村道の一部として使用されています。

     

 

犬吠(いぬぼう)橋 北川村

[建 設 年]大正13年

[構造様式]鋼トラス橋

[所 在 地]高知県安芸郡北川村久木字久木山921−1番地

奈半利川支流の犬吠谷川に架かる単線仕様の上路式鋼製橋梁。橋長は41.0m、単トラス桁の主径間と一形桁の側径間で構成されています。馬路-魚梁瀬間開通当時は木造でしたが、大正13年に架け替えらました。現在は県道の一部として使用されています。

       

 

井ノ谷橋 北川村

[建 設 年]大正13年

[構造様式]鋼トラス橋

[所 在 地]高知県安芸郡北川村久木字井ノ谷922−3番地

奈半利川支流の笹ヶ瀬谷川に架かる単線仕様の上路式鋼製橋梁。橋長は54.5m、単トラス桁の主径間と一形桁の側径間で構成されています。馬路-魚梁瀬間開通当時は木造でしたが、大正13年に架け替えらました。森林鉄道時代を知る人たちには笹ヶ瀬谷橋と呼び、枕木の隙間から深い谷底が見える橋として有名でした。現在は村道の一部として使用され、魚梁瀬ダムの下に至る道路の途中にあります。

            

井ノ谷橋下流の隧道

  

 

堀ヶ生(ほりがお)橋 北川村

[建 設 年]昭和16年

[構造様式]コンクリートアーチ橋

[所 在 地]高知県安芸郡北川村ニタ又字上堀ヶ生331−7番地

奈半利川に架かる鉄筋コンクリート造の充複式単アーチ橋。橋長は46.9m。橋の中央には待避所がつくられています。スパンの長さは約43mで、近代に建造された充複式単アーチ橋で我が国最大級を誇ります。建造は昭和16年。現在は県道の一部として使用されています。経済産業省の近代化産業遺産群にも認定。

      

堀ヶ生橋上流

 

 

二股橋 北川村

[建 設 年]昭和15年

[構造様式]コンクリート2連アーチ橋

[所 在 地]高知県安芸郡北川村ニタ又字落合中畝山357−1番地

奈半利川支流の小川川に架かる無筋コンクリート造の充複式二連アーチ橋。橋長は46.5m。スパンの長さは約20mで、我が国最大級の無筋コンクリート造橋。建造は昭和15年。戦争のため、鉄材の使用が制限された時代を反映する建造物です。現在は県道の一部として使用されています。経済産業省の近代化産業遺産群にも認定。

    

 

小島橋 北川村

[建 設 年]昭和7年

[構造様式]鋼トラス橋・鋼ガーダー橋

[所 在 地]高知県安芸郡北川村小島字カゲウイシリ548番地

奈半利川に架かる単線仕様の鋼製橋梁。昭和7年の建造。橋長は143.0m。主径間には下路式二連トラス桁が施され、側径間には上路式五連一形桁が施されています。トラス橋とガーダー橋を組み合わせた小島橋は、森林鉄道遺産のなかで最も大規模な橋で、経済産業省の近代化産業遺産群にも認定。現在、歩行者や軽自動車のみが渡れる橋として利用されています。

 

          

 

立岡第二号桟道 田野町

[建 設 年]昭和8年

[構造様式]立岡高架:石積高架、一部コンクリートガーダー橋
奈半利川鉄橋:橋脚のみ

[所 在 地]高知県安芸郡田野町待井東

昭和8年の建造。立岡分岐点から奈半利貯木場に向かう桟道で、石積高架とコンクリートガーダー橋でつくられています。かつては、この高架の先に、奈半利川を渡る三連のトラス橋がありました。現在は橋脚のみが残っています。高架全体は緩やかなカーブを描き、農業用道路や田畑などを避けて建造されています。森林鉄道を代表する遺構のひとつで、経済産業省の近代化産業遺産群にも認定されています。

        

 

八幡山跨線橋 田野町

[建 設 年]昭和8年

[構造様式]鉄筋コンクリート造

[所 在 地]高知県安芸郡田野町八幡山2851

田野町の八幡神社の参道としてつくられた誇線橋。鉄筋コンクリート造のガーダー橋で、橋桁の長さは6.96m。設計は八幡神社の氏子だった柳井三郎氏によるものといわれています。建造は昭和8年。使用した鉄筋コンクリートは粒子が粗く、昭和初期らしい構造を呈しています。現在も参道として使用され、地元の氏子たちが補修などの取り組みを継承しています。

 

   

 

法恩寺跨線橋  田野町

[建 設 年]昭和8年頃

[構造様式]石造アーチ橋

[所 在 地]高知県安芸郡奈半利町乙254番地3

三光院から南の旧道へ向かう跨線橋。建造は昭和8年頃といわれています。石造アーチ橋で、上部歩行部分の長さは5.55m、階段の長さは4.495m。地元では「アーチ橋」の呼び名で親しまれ、現在も南からのアプローチとして利用されています。 

   

 


Feb.7,.2025 瀧山幸伸 source movie 

 

旧魚梁瀬森林鉄道施設 エヤ隧道  高知県安田町

(説明資料は魚梁瀬森林鉄道遺産Webミュージアムから引用)

[建 設 年]明治44年

[構造様式]石造隧道

[所 在 地]高知県安芸郡安田町別所字エヤシマ291番2先

切石砂岩の空積みでつくられた石造隧道。全長は33.2mで、安田川に沿って緩やかにカーブしています。トンネル断面は半円アーチ形で、内法幅は約3m、内法高は約3.5m。坑口アーチの頂部には五角形の盾形の要石が付けられています。明治44年建造の隧道には川下から順に番号がつけられていました。東西の坑口には「Ⅰ」の刻印があり、開通当時の建造を証明しています。また、東坑門には石造の翼壁が残っています。現在は未使用。

        

 

 

旧魚梁瀬森林鉄道施設 バンダ島隧道  高知県安田町

(説明資料は魚梁瀬森林鉄道遺産Webミュージアムから引用)

[建 設 年]明治44年

[構造様式]石造隧道

[所 在 地]高知県安芸郡安田町与床字バンダ島272番先

切石砂岩の空積みでつくられた石造隧道。全長は37.5mで、現在は町道の一部として使用されています。トンネル断面は半円アーチ形で、内法幅は約3m、内法高は約3.5m。坑口アーチの頂部には五角形の盾形の要石が付けられています。坑口には「Ⅱ」の刻印(川下から2番目の隧道を意味する)があり、明治44年の開通当時の建造を証明しています。また、西坑門には石造の翼壁が残っています。

       

 

 

 


Feb.7,.2025 瀧山幸伸

馬路村

Edited movie

source movie

馬路村 旧魚梁瀬森林鉄道施設 平瀬隧道 

 

森林鉄道

        

インクライン

   


Apr.2024 酒井英樹

馬路村 旧魚梁瀬森林鉄道 落合橋

 魚梁瀬森林鉄道は高知県東部を南北に縦貫する安田川および奈半利川にほぼ並行して、農商務省の直轄事業として明治44年から昭和17年(1911-1942)にかけて建設された。軌間は762mmの狭軌(JR在来線は1067mm、新幹線は1435mm) 最盛時は総延長250kmに及ぶ路線延長を誇り、高知県東部の主要運材機関として利用された。しかし、昭和38年(1963)に魚梁瀬ダムの建設等に伴い全線が廃止された。

≪落合橋≫
 馬路村馬路にある安田川水系安田川本川に架かる橋。
 橋長37.0mの単線仕様で上路式の鋼製二連桁橋
 大正15年(1926)5月竣工

     


Sep.2008 瀧山幸伸 source movie

馬路村 森林鉄道

          

インクライン

    

観音堂の杉

                      

杉造林と清流

   

          

 All rights reserved 無断転用禁止 通信員募集中