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京都府京都市伏見区 醍醐寺

Daigoji,Fushimiku,Kyoto city,Kyoto



February 23, 2023  野崎順次 

醍醐寺 三宝院

Daigoji Sanpoin

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醍醐寺の塔頭の一つである三宝院は、定賢、義範、範俊の三人の師から法を授かった勝覚僧正 (醍醐寺第14世座主) により、平安時代の永久3年 (1115) に創建されたが、応仁・文明の乱 (1467~1477年) で、大きな被害を受けて荒廃する。その後、豊臣秀吉と親交のある義演准后 (醍醐寺第80世座主) が、慶長3年 (1598) 秀吉によって催された「醍醐の花見」を契機に、醍醐寺の復興を願い出て、以後、秀吉・秀頼の援助のもと復興した。
特に秀吉は、この庭園を造る際に自ら縄張りし、覇者の象徴とされる「藤戸石」を主人石として配したことから、そのカの入れようを伺い知る
(本院パンフレット)

三宝院の前から仁王門の向こうまですごい人の列である。そういえば、今日は2月23日で五大力さん、厄除けのお札を求めて全国から十万を超す参拝者が訪れる日だ。こちらは三宝院と理性院の冬の特別公開を拝観するためにやってきた。
        

三宝院パンフレット
  


外から見た唐門(国宝)
    


大玄関の手前を右に入ると、左から葵の間・秋草の間・勅使の間(国重文)、表書院(国宝)、純浄観(国重文)、庭園(特別名勝・特別史跡)の一部、唐門(国宝)を目にすることが出来る。
      


中庭
  


国重文 葵の間・秋草の間・勅使の間
      


国宝 表書院
      


国重文 純浄観
              


聖天堂
 


国重文 本堂
   


国特別名勝・特別史跡 三宝院庭園

大玄関の手前から見る。
      


表書院から見る。正面に亀島、鶴島。
                   


純浄観から見る。正面に藤戸石。
            


本堂の南の庭園は一段高くなっていて、室町時代の石組が残る。
     

純浄観の北、奥宸殿の東に池が続き、豪壮な石組が見られる。
        


 

醍醐寺 理性院
Daigoji Rishoin

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京都府京都市伏見区醍醐東大路町21

醍醐寺の僧・賢覚(けんがく)によって平安時代に開かれました。真言宗醍醐派の別格本山で、三宝院、金剛王院、無量寿院、報恩院と共に「醍醐五門跡」のひとつに数えられていました。また、小野六流のうち醍醐三流(三宝院流、金剛王院流、理性院流)の理性院流の本寺でもあります。
(とっておき京都プロジェクトサイト)

「京の冬の旅」非公開文化財特別公開
2023年1月7日(土)-3月18日(土)

醍醐寺の塔頭寺院で別格本山。本堂内の中央の厨子には80年に一度のみ御開帳される秘仏・太元帥明王像(非公開)が祀られており、向かって右手には平安時代後期の一木造の「不動明王坐像」(重文)、左手には鎌倉時代作の毘沙門天立像を安置する。客殿「上段の間」には、江戸初期の絵師・狩野探幽18歳の頃の作とされる「水墨山水図」が残る。現存する数少ない探幽十代の頃の障壁画として、その画風を知るうえで貴重な絵画である。
(京都観光Naviサイト)

仁王門の手前を三宝院の白壁塀に沿って北に進む。理性院の表門を入ると、正面に千体地蔵が見える。先代の住職さんが祀ったとか。
             


境内に入る。立派な松がある。
     


左手に客殿、右手に本堂、共に江戸前期の再建
        


十三重石塔あたり
    


客殿に入る。
  


客殿上段の間の障壁画「水墨山水図」、江戸初期の絵師・狩野探幽18歳の頃の作とされる。
         


客殿北の庭園

本堂への渡り廊下、この奥は撮影禁止。本堂は、外陣(げじん)、内陣(ないじん)、内々陣(ないないじん)により構成される。中央に護摩壇がある。本堂内の中央の厨子には80年に一度のみ御開帳される秘仏・太元帥明王像が祀られており、向かって右手には平安時代後期の一木造の「不動明王坐像」(重文)、左手には鎌倉時代作の毘沙門天立像を安置する。
               


 

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