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京都府京都市東山区 六波羅蜜寺

Rokuhara Mitsuji,Higashiyamaku,Kyoto city,Kyoto

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京都市東山区松原通大和大路東入2丁目轆轤町81-1 六波羅蜜寺本堂 重文 近世以前/寺院 室町前期 貞治2(1363) 桁行七間、梁間六間、一重、寄棟造、向拝三間、本瓦葺 18971228


Dec.2010 撮影:大野木康夫 source movie

毎年12月13日から31日まで、薄暮となる午後4時頃から六波羅蜜寺の本堂で、空也踊躍念仏が行われます。

空也踊躍念仏(かくれ念仏)は、鎌倉期の念仏停止の際に、薄暮に、日常のお勤めの中で、念仏を、少し聞いただけではそれとはわからないように、音を変えて唱え踊ったことが起源とされており、京都市内の14箇所に伝承されている六斎念仏とともに、「京都の六斎念仏」として重要無形民俗文化財に指定されています。

口に念仏や和讃などを唱え、鉦、太鼓、瓢などを打ちならしながら踊躍歓喜する「念仏踊」は、全国各地にいろいろの型が伝承されている。

その中でも「京都の六斎念仏」は、これらの念仏系の芸能のみならず、能楽系、歌舞伎系の芸能をも多く取り入れながら発達してきたものである。

これらは京都を中心として生まれた地域的特色が顕著な念仏踊であるので、これを重要無形民俗文化財に指定し、その保存をはかる。

六斎念仏は京都内十五か所で伝承されている芸能である。六斎とは仏教でいう月の八、十四、十五、二十三、二十九、三十の六日の斎日の意で、これらの日には悪鬼が出て来て人命を奪う不吉の日とされ、この日には身を慎んで、仏の功徳を修し、鬼神に回向し、悪行から遠離し、善心を発起せしめるべき日とされている。

この日には、念仏、和讃などを唱え、鉦、太鼓などで囃す。

曲目は念仏系(発願、回向唄、弥陀願唱、念仏、結願など)、能楽系(道成寺、鉄輪、頼光、八島、石橋、安達が原など)、歌舞伎系(和唐内、手習子など)の系統に分けられる。

また、このほか祇園囃子、四ッ太鼓などもあり内容は多種多様である。

六斎念仏の起源については、いろいろな説があるが明確ではない。

また、この六斎念仏は空也堂(極楽院)と干菜寺(光福寺)の二つの系統からなっている。

(国指定文化財等データベースより)

薄暮にかかる少し前、集まった多くの人々に、御住職が六波羅蜜寺の縁起、空也上人のこと、念仏停止の際に始まった踊躍念仏のことについて説明をされます。

その後、形を変えた念仏「ノーボー オーミトー」、「モーダー ナンマイトー」を全員で練習して、踊躍念仏が始められます。(撮影禁止)

はじめに、御住職が夕方のお勤めをされ、その後、鉦を持った4名の僧侶が本堂内の厨子前に並び、鉦を打ち鳴らしてお勤めを続けます。

そして、しばらくすると、鉦に合わせてはじめは「ノーボー オーミトー」、次に「モーダー ナンマイトー」と音を変えた念仏を唱えます。お参りした人も、一緒に唱和します。

最後は、突然唱え終わって、4名の僧侶が本堂から急いで退出されて終わりました。

突然終わるのは、露見しそうになった時はすぐに止めることになっていた名残だそうです。

念仏が終わった後、お参りした人は全員、内陣に入って御本尊(十一面観音、国宝、秘仏)に焼香を行い、御住職から護符を授かりました。

 


Mar.2010 瀧山幸伸 source movie


Mar. 2006 瀧山幸伸 source movie

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