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京都府八幡市 正法寺

Shohoji,Yawata,Kyoto

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 General
 
多くの文化財を有し、交通の便もよく、近くに石清水八幡宮など、併せて目的地になるべき寺社があります。
 Nature
 
男山の麓にあります。
 Water
 
 Flower
 
 Culture
 
多くの指定文化財(国指定重文8件、府指定文化財4件、府指定名勝1件、境内全域が府文化財環境保全地区)があります。
 Facility
 
 Food
 


八幡市八幡清水井73 正法寺 本堂 重文 近世以前/寺院 江戸前期 寛永7(1630) 桁行五間、梁間七間、一重、入母屋造、向拝三間、本瓦葺 銘札1枚、鬼瓦1個 19840521

八幡市八幡清水井73 正法寺 大方丈 重文 近世以前/寺院 江戸前期 寛永7(1630) 桁行18.7m、梁間12.2m、一重、入母屋造、銅板葺 玄関1棟、中門1棟、土塀1棟、獅子口2個 19840521

八幡市八幡清水井73 正法寺 唐門 重文 近世以前/寺院 江戸前期 寛永7(1630) 四脚門、前後唐破風造、側面入母屋、銅板葺、左右袖塀附属 19840521


Mar.25,2022 瀧山幸伸  source movie

A camera

           

B camera

        


Oct.2015 酒井英樹

 正法寺は石清水八幡宮の社家志水氏が創建した寺で、はじめは天台宗に属していたが、室町時代に浄土宗に改め、その後、後奈良帝の帰依を得て勅願寺となったと伝えられている。

 徳川家康の側室で尾張藩主徳川義直の生母お亀の方(相応院)は志水氏の出で、その縁により正法寺は尾張藩徳川家の菩提寺として庇護を受けていた。

 家康の没後、出家した相応院の発願により、寛永7年(1630)に本堂、大方丈、唐門などが再建されたとされる。

≪本堂≫

 桁行5間、梁間7間のほぼ正方形平面の建物。四周に切目縁を廻らし、正面に3間の向拝を付ける。屋根は入母屋造、本瓦葺。

 平面、内外の構成とも知恩院勢至堂(享禄3年(1530)建立)と似るが、内陣の密度の濃い装飾等近世的な特色が色濃く残している浄土宗の本堂建築である。

      

<手挟>

 

<木鼻>

 

<蟇股>

   

≪大方丈≫

 6間取の方丈。正側面3方に吹放しの広縁と落縁を廻し、南東隅に玄関を付けている。屋根はこけら葺(現在は銅板葺)。後列中央の部屋を仏間とし、その北側を上段の間とする。

 ほぼ同時期建立の知恩院方丈(寛永18年(1641)建立)と類似し、江戸時代前期の数少ない浄土宗寺院方丈として貴重。

  

≪唐門≫

 御成門としての性格を有した四脚門で、屋根は前後に唐破風造、側面入母屋造とする数少ない唐門。

     

<蟇股>

  


May 2012 :大野木康夫 source movie

参道

       

唐門(重要文化財)

左右土塀は大方丈(重要文化財)の附指定

                       

入口

  

鐘楼(京都府指定文化財)

    

庫裏

 

庫裏前から本堂方向の眺め

     

中門(大方丈(重要文化財)の附指定)

        

玄関(大方丈(重要文化財)の附指定)

     

本堂(重要文化財)

                               

大方丈(重要文化財)

                   

方丈前庭

      

小方丈(京都府指定文化財)

        

書院(京都府指定文化財)

      

書院前庭

           

開山堂

 

土蔵

 

 


Sep.2010 撮影:大野木康夫

所在地 京都府八幡市八幡清水井73

徳迎山正法寺は、建久2(1191)年、鎌倉幕府御家人高田蔵人忠国が開いたと伝えられている。

当初、天台宗の寺院であったが、第10世住持である聖誉上人(室町時代後期)が浄土宗に改宗し、第11世伝誉上人の天文15(1546)年には後奈良天皇の帰依を受け、勅願寺となった。

現在唐門に掲げられている「徳迎山」の額と、本堂に掲げられている「正法寺」の額は後奈良天皇から額字を賜ったものである。

その後、豊臣秀吉、徳川家康の庇護を受けるとともに、寺に縁が深い石清水八幡宮社家の志水氏の娘お亀(相応院)が家康の側室となり、尾張藩祖義直の生母となったことから、江戸時代には尾張德川家の菩提寺として栄えた。

現存する本堂、大方丈、唐門は、寛永7(1710)年、相応院によって建立されたもので、昭和59年に重要文化財に指定されている。

* 春秋に10日程度設定されている一般公開日以外の参拝には、事前の電話連絡が必要。

    

唐門(国指定重要文化財)

年 代 寛永7(1710)年

構造等 四脚門、前後唐破風造、側面入母屋、銅板葺、左右袖塀附属

       

大方丈(国指定重要文化財)

年 代 寛永7(1710)年

構造等 桁行18.7m、梁間12.2m、一重、入母屋造、銅板葺

附指定 玄関1棟、中門1棟、土塀1棟、獅子口2個

             

本堂(国指定重要文化財)

年 代 寛永7(1710)年

構造等 桁行五間、梁間七間、一重、入母屋造、向拝三間、本瓦葺

附指定 銘札1枚、鬼瓦1個

周囲の二重垂木にかぶせられている逆輪は、金箔張り木製である。

           

書院(京都府指定文化財)

庭園(京都府指定名勝)

   

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