宮城県気仙沼市 唐桑/大島
Karakuwa/Oshima,Kesennuma city,Miyagi
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Sep.16,2020 瀧山幸伸
十八鳴浜および久久鳴き浜(天然記念物)
Kugunakihama
文化財データベースより
十八鳴浜は,宮城県気仙沼市大島の北東部に位置する鳴砂の浜である。大島は,大島瀬戸(最狭部は200m)を挟んで気仙沼湾に浮かぶ面積9.05平方㎞の島である。十八鳴浜は,南北に伸び,長さ約200m,幅約20mほどの鳴砂の浜である。
背後地のほとんどは山林で覆われており,土砂の流出は少なく,地形の改変もほとんど見られない。
浜前方の海底地形は,水深10m付近までが緩やかに傾斜し深くなり,さらに水深20m前後までは急な勾配で傾斜し,水深30mほどで海底に達する。
九九鳴き浜は,宮城県気仙沼市唐桑町西舞根にあり,大島瀬戸に面している。浜の長さは,東西方向で約230m,幅は10~15m前後あり,背後地には,落葉広葉樹林とアカマツなどの針葉樹が混交する二次林が広がり,耕作放棄地の一部にスギの植林が見られる。海底地形は浜から50~60m付近までは遠浅であるが,その先は急激に深く落ち込んでいる。
どちらの浜も周辺に露出する地質は,中生代ジュラ紀後期の舞根層(もうねそう)と小々汐層(こごしおそう)で,花崗岩質砂岩と泥岩の互層からなり,鳴砂の主成分である石英粒子の供給源と考えられる。十八鳴浜が粒径0.2~0.3mmのものが多く,全国の鳴砂と比較して,石英の含有率が非常に高く,かなり角張った細長い形状をしているのが特徴とされている。一方,九九鳴き浜では,黒色の鉱物粒を含み,若干灰白色を呈し,砂の風化の程度が著しく,粒径は十八鳴浜よりやや粗く0.2mmから0.4mm前後の石英粒を多く含んでいる。
十八鳴浜の名前の由来については諸説がある。この浜を歩くと「キュッキュッ」「クックッ」という衣ずれに似たような音を発するところから,「9+9=18」と表現し,「くぐなり」と表音転訛したものと考えられている。また,十八鳴浜の鳴き砂は,学術誌に報告された我が国最古のもの(『地学雑誌』明治27年)である。
九九鳴き浜の名前の由来は,十八鳴浜と同様に,砂浜を歩くと発する「キュッキュッ」や「クックッ」という発音に起因するものと考えられる。
どちらの浜も,地域住民,気仙沼市などが連携した清掃活動や,学校教育や生涯学習活動が盛んで,保存状況は良好である。十八鳴浜と九九鳴き浜は,同様な砂の供給源をもち,良好に保存が図られてきた。海洋国である我が国の海浜の例としての鳴砂の浜として天然記念物に指定し,保護を図ろうとするものである。
九九鳴き浜
大島大橋付近
十八鳴浜
巨釜・半造 (県名勝)
気仙沼湾の東に突出する唐桑半島の東海岸に位置している。北上山地基底の石灰岩層の海岸で、三陸特有のいわゆるリアス式の屈曲の多い海岸線を形成している。この一帯は海水の澄明さと男性的な太平洋の勝れた海洋美とが加わって、すばらしい景観を呈している。前田浜の湾入部を境として北を巨釜、南を半造とよんでいる。島には板状節理が現れ、特に巨釜海上の折石、八幡岩は古くから有名である。半造には鐘乳洞がみられる。遠景も、北方に広田半島、綾里崎、永上山を望み、また南方遠くには金華山を望むことができる。(宮城県)
半造
Hanzo
巨釜
Ogama
June 9, 2011 瀧山幸伸 source movie
津波調査
唐桑
Apr.2007 瀧山幸伸 source movie
巨釜
Ogama
半造
野生のカモシカ
Apr.2007 source movie
漁火パークから望むリアス式海岸
Isaribi park
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