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Monthly Web Magazine (Jan. 2010)

瀧山幸伸

■ 8年目の初心

2003年に始まったJapan Geographicの活動も八年目に入りました。

「継続は力なり」とは良く言ったもので、千年単位の活動ですから初心が永続することが大切です。

人は永遠ではありませんが、理念は永遠です。

長く続かせるためには、「利になびくべからず、理に従うべし」。

その「理念」があえて小難しく表現されているためか、通信員が増えません。

が、当事者の通信員の皆さんは、通信員の「量よりも質」を望んでおり、交流も含め活動を楽しんでくださっています。

興味と理念を共有することの幸せは、通常の旅行費用と調べ物の手間だけで得られます。

それに比べ地位や名誉やお金などを追い求めることは人の役に立つ以前に自分自身も幸せになるかどうか。

人それぞれの価値観をとやかく言うことはできませんが、少なくとも私は「幸せは安い、不幸は高い」と実感しています。

■ 長崎巡礼

年末は、念願だった長崎のキリスト教聖地巡礼に。

2005年末の九州文化財巡りは一人旅だったのですが、今回は夫婦で。

五島は今年一番の寒さで雪もちらつくなど季節的に天候に恵まれませんでしたが観光オフシーズンでしたので静かに聖地を巡ることができました。

2005年のクリスマスイブの夕暮れ時は一人寂しく平戸のザビエル記念聖堂でした。今回も同じ日の同じ時間同じ場所に居ました。

が、一人と二人では気分が大違いです。その後平戸の田平教会で地元の信者の皆さんと一緒に夜7時のミサに参列しました。

このような心の平和が得られる場所がどんどん少なくなっています。

地域活性化は重要な課題ですが、世界遺産に登録され安易な観光の対象となることに大きな危機感を抱いています。

 

 

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