MONTHLY WEB MAGAZINE Dec.2010

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■■■ 京都 実相院門跡の「床もみじ」「床緑」 中山辰夫

今年の紅葉の見納めは、岩倉・実相院の「床紅葉」と決めていた。

バスをおりて眼前の山門を見上げると、燃える紅葉が目に飛び込む。

吸い込まれるように堂内に入る。社殿は鎌倉時代創建で、江戸時代再建と伝える。

実相院は“部屋の中から楽しむもみじ”が最高とされている。

修行僧が何十年、何百年もの時間をかけて磨き上げた黒光するする「滝の間の床」。

そこに映るカエデの紅葉は、陽の動きに合わせて濃淡が変わり素晴らしい。

雨の日は、重さで垂れ下がった枝が床一杯に拡がって、さらに味わい深いようだ。

さくら・新緑の季節も秋に負けないくらい美しい。シーズン中はライトアップもされている。

カメラの使用がダメで、目に焼付かすしかないと床に座り込んで見入った。新緑の「床緑」の美しさも想像できる。

撮影が許されている池泉回遊式庭園は、樹齢100年を越すもみじを中心に構成されている。

縁側から見る景色は、見る場所毎に景観をかえる。

枯山水の庭園も見応えがある。12月はじめまで楽しめるようです。 「1〜3の写真は絵葉書他より引用」

大野木さんも一週間後に行かれたとのこと。

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