MONTHLY WEB MAGAZINE Aug.2011

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■ 「昆虫採集?」 大野木康夫

今ではそんなこともしなくなりましたが、通信員にしていただく前、私は「重要文化財の建造物の図鑑」を作るつもりで、一日に多数の寺社を回っていました。

CASIOのコンデジで一つの建物は多くても5〜6枚しか撮影せず、昆虫採集のように、時間内にできるだけたくさんの建造物を回ることを目指していました。

下の写真は、暑かった2010年7月23日(傳香寺の特別公開の日+平日で正倉院が見られる日)、奈良をレンタサイクルで回った記録です

西ノ京駅に朝8:15に着いて、休岡八幡宮→8:30の開門を待って薬師寺→9時開始のレンタサイクルを借りて唐招提寺→大池→霊山寺・十六所神社→添御縣坐神社→あやめ池の丘陵地を越えて喜光寺→八幡神社→西大寺→秋篠寺→1300年祭会場で昼食→宇奈多理坐高御魂神社→法華寺茅の輪くぐり→海龍王寺→不退寺→般若寺→転害門→正倉院→勧学院経庫→奈良女子大学→蓮長寺→元興寺極楽坊→藤岡家住宅→十輪院→今西家書院→福智院地蔵盆準備→新薬師寺→レンタサイクルを近鉄奈良駅で返却して1時間待って16:30に傳香寺特別公開

喜光寺に向かう途中の長い上り坂で、アシストなしの自転車でバテそうになったり、十輪院の石仏龕の前で呼吸困難になったりしましたが、なんとか無事に回れました。

欲を出せばきりがなく、帰りの電車の中で崇道天皇社に行くのを忘れていたことに気がつき、後悔していたのを覚えています。

8月7日、京都では「六道まいり」や「お精霊(しょらい)さん」と呼ばれる行事でお盆が始まります。

かつて鳥辺野と呼ばれ、現世と冥土の境と考えられた「六道の辻」に建つ珍皇寺の六道まいりに行きました。

先祖の精霊を迎えに来る多くの人は、水塔婆を書いて迎え鐘を撞き、線香の煙で清めた水塔婆を高野槇の葉で洗って石仏の前に納めます。

迎え鐘は鐘楼の中にあり、綱を2回引いて撞きます。

同じ日、千日詣りで賑わう清水寺の本堂では、六斎念仏が奉納されました。

今年は、東日本大震災の犠牲者の供養を兼ねて行われました。

内陣で行われた上鳥羽橋上鉦講中の六斎念仏は「念仏六斎」と呼ばれるもので、鉦や太鼓をたたいて念仏を唱えるものです。

続いて舞台で行われた中堂寺六斎念仏は「芸能六斎」と呼ばれるもので、能楽、長唄、獅子舞などの芸能を取り入れて発展したものです。

京都のお盆は16日の五山送り火で終わりますが、今日の新聞報道で気になることが書いてありました。

今年の送り火では岩手の高田松原の倒木で作った薪を燃やすことになっていましたが、一部から放射能が不安であるという声が市や保存会に寄せられ、中止になったということです。

倒木の薪に書かれた被災者の願い事はすべて護摩木に書き写されるようです。

薪の放射能検査を行い、問題がないと確認したうえでなされた保存会の判断は尊重したいと思いますが、そういう声が寄せられ、保存会にそのような判断をさせるに至ったことに違和感を覚えます。

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