MONTHLY WEB MAGAZINE Dec. 2013
私が暫定通信員にしていただいたのは平成22年(2010)10月2日でしたので、現在は4年目を迎えています。
それまではコンデジで京都周辺の国指定文化財建造物を中心に写真を撮り続けていましたが、撮影地の情報を得ようとインターネットで検索するうち、Japan Geographicに行きあたりました。
中山さんや野崎さんの投稿を見て撮影情報を取り込んだり、行動範囲外のコンテンツのサムネイルを眺めているうち、自分が撮りためたものを投稿してみたいという衝動に駆られ、通信員にしていただきました。
しかし、通信員となって他の方の現寸の画像を見ると、コンデジ画像の限界が見えましたので、初心者向けのPENTAX K-xを購入し、相変わらず指定建造物中心ですが周囲も含めて撮影するようになりました。
昨年暮れからカメラはK5-Ⅱに変わりましたが、基本的には変わらず活動しています。1枚当たりの画像サイズが大きくなり、油断するとPCのハードディスクの空き容量が赤表示(残り少なく)になるのと、マニュアル設定で撮影できるほどの腕がないので動きや暗所には弱いなど、改善すべき点を抱えながらなんとか投稿を続けています。
撮影に行く時にはほぼ自家用車を使うので、行程表代わりに撮影予定地の文化財指定建造物リストを準備します。
リストは変更に対応できるよう、1回につき20箇所程度のものを作成します。
(リストの一例)
といっても最近は滞在時間が予定をオーバーすることが多く、10箇所まわれればいいほうです。
撮影場所の滞在時間は他の通信員の方に比べて格段に短いと思いますが、以前に比べると数倍になったように思います。
撮影場所で心掛けていることは、とりあえずまずは目で見ることです。
人間の目は、コントラストの調整具合に加え、それまでの経験に照らし合わせて対象を認知するメカニズムも含め、その人にとって最高のレンズです。
大きいものはより大きく、鮮やかな色はより鮮やかにとらえ、すこぶる深い被写界深度を持つとともに瞬時に焦点距離を調節できるため、素人の写真ではそれを超えることは非常に困難(できないわけではないと思いますがハードルは高いです。)です。
そして、目で見て少しでも興味を覚えた場所では、Japan Geographic の投稿ガイドにもあるよう、「量は質に転換する」ということを意識し、シャッターを納得するまで切るようにしています。デジタルカメラは何枚撮っても確認してから整理することができるので、「心に少しでも引っかかったら枚数は気にせずシャッターを切る」ということを心がけています。
そのため、撮影に持っていくバッテリーはカメラに装着したもの、予備バッテリーともに充電済みにしていますし、泊りがけなら充電器も必ず持っていきます。
SDカードも32GBのもの2枚と16GBのもの数枚は持っていくようにしています。
そんなことをしていても、見た目の感動を再現した画像になることはあまりなく、サイト管理者の瀧山さんの御手を煩わせてばかりの結果になっていますが。
私がいったいどれくらい撮影をしているのかをまとめてみると、次のようになりました。
暫定通信員になる前、平成22年(2010)1月から9月までの9か月間で4,457枚、月平均495枚の撮影に対し、暫定通信員から通信員になってからの平成23年(2011)の同時期では20,519枚、月平均2,280枚とおよそ4.6倍に増加しています。
年間ベースでは平成23年(2011)が28,572枚、平成24年(2012)が22,969枚、平成25年(2013)が11月までで29,772枚と、多少の増減はありますが、撮影数は維持できています。
(枚数の絞りや未投稿もあるので、撮影数は当然ながら投稿数よりも若干多くなっています。)
月単位の枚数の標準偏差や有意差の計算をして分析しようとも思いましたが、標準偏差の値がきわめて大きい(非常にばらつきが大きい)のが分かった時点で断念しました。サンプルも少ないですし。
撮影に遠出する時は深夜に出発することが多く、家族から加齢による疲労を原因とする様々な危険(交通事故、不慮の事故)を心配されるようになってきました。
しかし、心のリフレッシュや運動不足の解消につながるので、目覚まし時計なしで出発予定時刻に間に合うよう起床できる間は、積極的に出かけようと思っています。
訪問場所も、3年間で何回も投稿しているものや、課題を残したまま再訪できずにいるものなど、いろいろでまだ満足できない(満足したら終わりだと思っています…)状態です。
特に祭礼や伝統芸能など、無形民俗文化財に課題が残っており(夜の行事には撮影の腕の課題も残っています。)、まだまだ見てみたいものがいっぱいあるので、精力的に撮影に行きたいです。
そんな今年の撮影で印象に残ったものを振り返ってみます。
1月 湖国の雪景色
2月 備前、播州の文化財と早春の紀州
3月 播州の文化財と富士山
4月 京都の桜風景と荒神輿
5月 初夏の但馬
6月 梅雨時の紀北と苔寺
7月 新緑の修学院、大原
8月 奈良、飛騨路、送り火と吉備路
9月 南信州
10月 三河、伊勢神宮と生駒
11月 越前北部と京都紅葉三昧
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