Monthly Web Magazine September 2014
東日本大震災からの復活が遅れていた真壁に一年ぶりにでかけてきました。
昨年の九月には千葉県香取市佐原地区の重伝建は伊能忠敬旧宅を残して復活を果たしていたのと比較して、
真壁は震災の被害がいつまでもそのままの状態でした。
2013年9月 2014年8月
上の画像、左が一年前、右が現在のものです。工事中のもの、工事の期間休業の張り紙のあるもの工事がほぼ完了したものと状態はさまざまですが、復活の道のりを確実に歩んでいました。
あと少しの時間で真壁は復活します。時間の経過という風雪の味とはしばらくお別れですが、きちんとした修繕がなければ存続もりません。
心残りなのは、未だに一年前と同じ状況のままの建物です。
この建物は真壁唯一の曲屋形式の古民家です。大きな建造物であり、その修繕費も莫大なのでしょう。
この蔵のあるお宅は住人がおられない様子です。このまま建物が朽ち果てるのを待つだけとなるのでしょうか。
個人の所有権と文化財の保護、難しい問題があるのでしょう。
一年前はとても悲観的であった私の真壁に対する思いは随分と改善しました。
真壁の重伝建の街並みはこれからも残って行きそうです。