Monthly Web Magazine Nov. 2015
■■■■■ 今年の紅葉は… 大野木康夫
私が住んでいる山科は、京都の周辺部(高速道路でいえば東の玄関口)に位置し、11月の中旬以降は紅葉目的の多くの車が通過するハイシーズンに当たるため、毎年、週末の主要な道路では渋滞が恒常的に発生します。
渋滞する時間帯は限られており、抜け道もあるので、不便は感じていません。
多くの人が何回も来られているので、あまり人が訪れない「紅葉の穴場」というような場所は、もはや存在しないのではないかと思われるくらい、どこにでも人がおられます。
多くの人に来ていただくため、紅葉スポットと呼ばれる寺社では、紅葉を鮮やかにするために普段から手入れをされているところもありますが、それでも、紅葉の出来を左右するのは天候です。
京都の例年の気温は、11月に入ればだいたい最高気温は20度未満、最低気温は10度未満で、雨も少なく、紅葉が色づき、持続する条件となることが多いのですが、今年は、11月の前半15日で、最高気温が20度を超えたのが7日(最高値は25度)、最低気温が10度を超えたのが11日(最高値は17度)と、少し高めの気温となっています。
色づきが早いところの紅葉は早く始まりましたが、気温が高いのに加え、夜に雨が降ることもあり、落葉が進みました。
平地の名所でも、色づきが早い木はもう終わりを迎えていますが、まだ色づいていない木もあります。
「今年はいい紅葉」とはいえないような気もしてきましたが、今後の気温がわからないので、なんともいえません。
11月15日、早いと思われる紅葉の名所を回ってみました。
参考になるかどうかはわかりませんが。
岩戸落葉神社(北区小野)
イチョウの落葉が進んでいますが、ここは敷もみじ(イチョウ)なのでこれで見頃かもしれません。
常照皇寺(右京区京北周山)
もうほぼ終わりでした。
河原家住宅(右京区嵯峨越畑)
紅葉の名所ではありませんが、近くを通ったので撮影しました。
イチョウはまだ青みがありました。
鍬山神社(亀岡市)
モミジは一部を除いて終了、ドウダンツツジはまだ残っています。
金蔵寺(西京区大原野)
色付きにばらつきがあるのはここの特徴ですが、少し早い?感じでした。
善峯寺(西京区大原野)
見頃でよかったのですが、西側に山を背負っているので、透過光に輝く紅葉を見るには朝の方がよりよかったかもしれません。