Monthly Web Magazine Mar. 2016
■■■■■ 毛利家のゴルフ場 かまちまさこ
ゴルフが趣味でよく夫婦で出かけるが、先日、山口県防府市のタカガワ新山口カントリー倶楽部へ行ってきた。
そこは山口県で最も古く開場したコースで、開場が戦後まもなくだったため全くの手作りで作られている。
コースは自然の地形がそっくり残されており、起伏がとても多い。行ったその日はあいにくの雨だったため、クラブハウスの床にもいくつかバケツが置かれていた。きっと雨漏りでもするのだろう。
このゴルフ場は戦後、毛利邸が財産税の対象となったことから山口県の経済界を代表する人たちが毛利家を救うべくゴルフ場を作りその賃貸料で物納を防いだものらしい。
毛利庭園の回りをぐるりとコースがあり、カートに乗って移動していると、突然文化財らしき建物が現れる。あまりの突然の出現で何の文化財なのかを確認することができなかったが、こんなところにボールが飛んでくることはないのだろうか、と心配になるほどだった。経営交代によりゴルフ場名を平成20年9月から「タカガワ新山口カンツリー倶楽部」として地元の学校法人によって運営されることになったが現在も昔のままのコースである。
きれいな新しいコースもいいが、古い歴史のあるゴルフ場もまた趣があっていい。ゴルフをしながらカメラ撮影ができたらいいが、ボールの行方を探すのが大変で、とてもそんな余裕はないな。