Monthly Web Magazine Mar. 2016
■■■■■ オバカメ (おばちゃんカメラマンが行く) 高取城跡 事務局
以前「話を聞かない男、地図が読めない女」という本を読んだ事を思い出した。
つまり、男と女では生まれつき脳の構造が違うのでこんな現象がおこるらしい。
高取城跡は三大山城の一つで、城好きにはたまらなく魅力的なようである。
残っている石垣にはなぜかロマンを感じるらしく、急な城跡を足早に登って行く連れ合いの、私にとっては無意味な探求心に、頭の中は妄想でぐるぐるする。
石垣は落ちてくるのか?無数に落ちてる瓦は当時の城のものか? 今日は赤ワインか白ワイン? 雑念がよぎる・・・・・カメラどころではないのだ。
天守閣や櫓などがあればそれなりに楽しめるのだが、石垣では物足りない。
話は戻るが、地図が読め、空間認識能力が高い男子は城跡の山と石垣で往時をしのび歴史を堪能できて萌え〜となれるが、直感で物事を判断する女子は苦役を恨み城への憎しみすら感じるのである。
この苦役は高取の街並み散策へと続き、しまいには「マラソン足」というかっこいい内膝痛まで引き起こしている。痛みと怒りはまだ癒えていない。
女性ホルモンが薄らいだせいか地図は読めるようにはなったが、まだまだ方向音痴は治らない。
おばちゃんが城跡を懐かしむようになったら、そして連れ合いが人の話を聞くようになったら、いよいよお迎えの時かもしれない。