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Monthly Web Magazine June 2016
■■■■■おばちゃんカメラマンが行く 五月晴れの猫日和 @愛媛県大洲市青島 事務局
「住民10数人に猫100匹」といううたい文句の猫天国の島に行く。
日に2便住民優先の定期便、休日は観光客の積み残しが出る程国内外からの人でにぎわうようだ。
直射日光を遮るものがなく予想外に暑い。
ひたすらだらだらと猫を撮りまくっていると突然のことである。
大バケツに頭を突っ込んでバシャバシャと何かを掻き出そうと必死でもがいている猫に遭遇。
あっという間にカレイと思われる大魚をゲット。
くわえて一目散に逃げようとするが、それは持ち主の人間からではなく横取り猫組からの逃走である。
猫天国と言っても野生の猫の習性は保たれているようで、あとからあとから追いかけてくる。
家のおじさんにカレイが盗まれたことを告げると、
「誰が上手にとったか思って。別に持って行ってもいいんだけの〜
このバケツの中のをとったかや〜ほめてやりおる。
一匹だけで食べんでえーのにね〜
皆で分けて食べりゃえーのにね〜〜〜」
とおおらか〜なおじさんのなんと寛容なお言葉。
つかの間ほっこりするがしかし、おじさんの人の良さに付け込んだ犯罪。
都会のおばちゃんカメラマンは見た、写真判定の結果、横取りの横取りは茶猫です。
一日猫妄想観察をし、暑さと猫の多さに圧倒されて、のんびりぐったりの島体験。
「住民の猫観光客へのホスピタリティーはほとんどない。島の人にとって猫観光客は猫と同じ扱いなのかもしれない。」などとつらつら考えながらの帰路だった。