Monthly Web Magazine Dec. 2019
私の勤務先近くにある重要文化財「有章院霊廟二天門」の修復工事がようやく完了しました。
2015年8月に始まり、当初は2018年7月終了予定でしたが、一年遅れの今年7月にやっと終了しました。
休日のせいかプリンスホテルの駐車場も車が少なく、運よく上の右の画像が撮影出来ました。
普段だと、手前には確実に車が入ってしまいます。
2011年にも撮影しており、その画像が下の画像です。
文化財が生き返りました。朱の漆がはげ、痛ましい状態で誰が見ても早期の修繕が必要でした。
増上寺を挟んで反対側の旧大徳院霊廟惣門は15年前に修繕されていましたので、より一層この有章院霊廟二天門がみすぼらしく 見えていました。
よみがえった二天門は徳川家継の墓の門にふさわしい風格を備えています。さすが吉宗が建立しただけはあると納得できる 絢爛さをしめています。
左右の広目天、多聞天は大きな修復はされていないようです。
金網は撮影の敵です。MFに切り替えて撮影しても普段はAF専門ですから満足な画像は撮影できません。
細かいパーツもそのままのようです。
このパーツの名称もわかりませんが、青銅の緑青がそのままですから、手を加えていないのでしょう。
そのままで保存可能なものはそのままというのも修繕の大切な要点だと考えます。
美しく蘇った有章院霊廟二天門、東京にお住いの方は是非、足を運んでみてはいかがでしょうか。
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