JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Jan. 2020


■ 2019年を振り返って  川村由幸

明けましておめでとうございます。毎年、年初は昨年の振り返りです。

先ず、昨年はシャッターを押す回数がともかく少なかったです。web-magazineを作るためにカメラを持って出かけるというパターンが定着してしまっていました。

web-magazineを続けていなければ、もっともっとカメラの稼働時間は減少していたはずです。まさしく「継続は力」でした。

そんな中で、2019年で強く印象に残っている取材場所はと言えば、もちろん大好きな桜からです。

昨年、初めて訪れた桜、三春の七草木天神桜と会津若松の石部桜です。

七草木天神桜です。樹勢・樹高とも文句なし、姿の美しい桜です。畑に囲まれた小高い丘の上にあり、見事な巨木でありながら、見物の人々も少なく静かに見学できます。

三春町も滝桜の宣伝には熱心ですが、他にも見事な桜の多いことの周知には努力していません。

  

ドラマで知られた石部桜、駐車場から結構離れていて、年寄りには歩くのがいささか難儀な場所にあります。

近づくと一本の樹木に見えません。根は繋がっているとの説明書きがあったようですが、感動も中ぐらいでしょうか。

  

桜は同一地域に存在していても樹木によって微妙に開花時期が異なります。訪れた桜の全てが見頃などという幸運には巡り合うことはありません。

昨年は千葉県栄町にある房総のむらに二回出かけています。

ここは国の重文を含む建造物のある「風土記の丘エリア」と房総の農家の復元建造物主体の「ふるさとの技体験エリア」に分かれて展示されています。どちらも古民家主体の展示で私としてはとても好きな施設です。

結構広大なエリアに点在展示されていて、撮影はとても良い運動になります。きっと今年も出かけるでしょう。

  

長野駒ヶ根市の千畳敷カールもその美しさが忘れられない場所です。

名高い紅葉の名所ですから、美しいのは当然なのでしょう。ただ、ここで落とし物をして十分な撮影が出来なかったことが今でも心残りでなりません。今年もドラ割で安く高速道路が利用できるなら、是非リベンジしたいところです。

この時は、カメラのiso設定にミスがあり、他の取材地の画像が全て×だったことも悔いを残しています。

  

最後はやっと修復の完了した有章院霊廟二天門です。

この二天門だけでも豪華絢爛と言う言葉がぴったりです。霊廟そのものが残っていたら、きっと日光東照宮と比べられるほどであったのだろうと想像できるほどの絢爛さがよみがえりました。修復に随分と長い時間がかかっていましたので修復後の公開を心待ちにしていたことも、心に残った理由だと感じています。

  

そんな中身の薄い2019年でした。さらには年初にジンバルが故障、そのため2019年は動画をほとんど投稿していません。

それを打破するため、新しいジンバルに投資しました。

「RONIN-SC」です。

 

当初、「RONIN-S」にしようかと考えましたが、私の所有カメラ、α6300、α7Ⅲだと「RONIN-SC}」のパワーで事足りること、 最大の理由はジンバル自体の重量が40%もSCの方が軽いことです。

古希を過ぎ、体力には全く自信が無くなりました。撮影機材が軽いことは非常に重要な要因になっています。

そんなわけで今年は動画の投稿も増やしたいと考えています。

皆様、今年もよろしくお引き回しの程お願い致します。

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