JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine May 2020

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■ おばちゃんカメラマンが行く さかさ地蔵@大和郡山城 奈良県大和郡山市 事務局

 

    

世界中がコロナの影響で外出が出来ず、地球のエネルギーが滞っているようで気が重い。

そんな時何故かかわいそうなお地蔵さんのことが思い出される。

解体修復後の整備された大和郡山城に以前行ったのだが、天守台北側の石垣の下に不思議な空間があり「さかさ地蔵」と書いてある。

手をつき上向きに覗いてみると、なんじゃこれ~と思わず言ってしまう。斜めに逆さまになった石造のおじぞう様がいらっしゃるではないか。

天守台は築城を急ぐあまり入手しやすい墓石や石仏、宝篋印塔、礎石などの転用石をふんだんに使って組まれている。

あちこちにそれらしきものはたくさんあるのだが、説明板によれば、お地蔵さまは長さ90センチメートルほどで、左手に宝珠、右手に錫杖を持った石造地蔵菩薩立像で、解体修理以前は石の祠や石仏などが周りに置かれていてそれなりの雰囲気のようだったが、きれいに復元され石組みのみになっていた。興味本位で覗き込むと罰が当たりそうだ。なんとも痛々しい。

毎年ゴールデンウィークには、各地様々な催しでにぎわうのだが、大和郡山城も例外ではなく自粛の影響で、桜の開花に合わせたお城まつりが中止となった。

お城まつり初日に、日本一長いと言われている数珠(162m)でお地蔵様をはじめ墓石などの供養をしていたのだが、今年は中止で、こんなところにも影響があり、さぞかしお地蔵さまも無念だろう。来年は未曽有の疫病が治まり盛大な供養ができることを願いたい。


今月のニャンコ
玄関で、息子夫婦の外出自粛を見守る猫



 

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