大分県杵築市 旧城下町の坂 全調査
All Slopes in Downtown Historic District,Kitsuki city,Oita
2 酢屋の坂
杵築を代表する3つの坂の一つ。
机上調査の仮番号 9
調査検討後の正式番号 2
調査日 2017年12月2日
調査者 杵築市・坂学会合同調査チーム
坂名(よみ) 酢屋の坂(すやのさか)
坂別名(よみ)
所在地
地図へのリンク
付近のランドマーク 大原邸(県文化財)、綾部みそ屋(市文化財)
坂の方向 北
総延長 90m
最大斜度 12度
最小幅
最大幅
坂基点の経緯度と標高 33.416326,131.619601 4.9m
坂頂点の経緯度と標高 33.417132,131.619912 19.9m
坂の形態
歩道、直線、石張り
坂の標識及び説明書きの有無及び表記
坂名、別名、坂の成立時期の出典
杉安氏調査(資料10)の4番による
坂に関するエピソード等
Point of Interest
坂頂点からは逆光となるが、俯瞰した酢屋の坂と、その先にある塩屋の坂、南台の景観が素晴らしい。坂は直線で、頂点付近は幅が広く、右側(西側)が坂の途中まで直線状に斜めに狭まっている。西側の屋敷の法面も同様にテーパーが付いている。景観工学上非常に美しい遠近法の景観となっている。このような坂はイタリアの塔の街並で有名なサンジミニャーノを連想させるが、美的理由で造ったものではなく、別の目的があったのであろう。敵が坂下から侵入した時には坂上から川原石を転がして、坂が狭まることで撃退力が高まる効果を狙って設計された砦の機能を持つ構造だとも考えられる。城研究の専門家の見解を確認したい。
現地で記録した写真・動画・音など
坂上から
坂下から
塩屋の坂から見た酢屋の坂