岡山県岡山市北区 半田山配水池
(Handayama Distributing Reservoirs, Kitaku, Okayama City, Okayama pref.)
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May 20, 2017 野崎順次 source movie
岡山県岡山市北区法界院3-1
岡山市の上水道は横浜、函館、長崎、大阪、東京、広島、神戸に次ぐ全国8番目の近代水道です。開業当初の各施設が良好に残されており、しかもその多くが現役で稼動しているのが特徴といえます。京橋水管橋は、最古級の水管橋というばかりでなく、隣接する"選奨土木遺産"京橋(大型鋼I桁橋、大正6年)と好対照をなし、当地の歴史的景観に占める位置は大きいものです。三野浄水場、半田山配水池は開業時の施設が良好に遺されるばかりでなく、各時代の取水から配水に至る施設が稼動しており、水道の発達や技術的変遷を知ることができます。また、緩速ろ過池、動力室・旧送水ポンプ室、配水池などは煉瓦とこの地域に特徴的な花崗岩切石を多用する"赤"と"白"のコントラストが美しいものです。また、配水池は水道施設としては希有な公開施設です。
(岡山市水道局ウェブサイトより)
以下の個々の説明は「文化遺産オンライン」ウェブサイトより引用した。
国登文 旧事務所 明治/1905
木造平屋建、瓦葺、建築面積38㎡
一号配水池の東下に位置し,ほぼ南面して構える。桁行5間,梁間2間の木造平屋建,寄棟造,平入で,腰縦板張,その上部を下見板張とする。開口部を広くとる開放的なつくりで,四周には瓔珞飾りを廻らし,床下換気口には市章をモチーフとした金物を嵌め込む。
国登文 一号配水池 明治/1905
煉瓦造及び鉄筋コンクリート造、面積335㎡
三野浄水場の北西に位置する半田山の標高約50mの地点に築かれる。直径21mの円形平面とし,内部には同心円状の2重の隔壁を設け,その頂部に煉瓦造アーチを廻らす。屋蓋はRC造の欠球形ヴォールト等で築く。全国的に類例の少ない円形配水池の一つ。
国登文 二号配水池 明治/1905
煉瓦造及び鉄筋コンクリート造、面積335㎡
一号配水池西側に近接する円形配水池。地下周壁を煉瓦張コンクリート造とし,地上外壁には換気口を穿ち,中央頂部に換気塔を戴くなど,構造形式は一号と同じ。吉村長策,佐野藤次郎等が工事に関与し,国庫及び県費補助を得て建設された岡山市創設水道施設。
半田山配水地三号配水池 はんだやまは
国登文 三号配水池 大正/1919
煉瓦造及び鉄筋コンクリート造、面積335㎡
一・二号配水池の北側に近接する円形配水池。水道創設時に予備地として造成された土地に,第一拡張工事の一環として建設。欠球形ヴォールトを中心として,ほぼ半円錐形のRC造屋根構造躯体を16本放射状に架けるなど,創設時の配水池と同じ構造形式をとる。
4号池と5号池は矩形配水池で大正15年築造。
今回撮影できなかった建造物。
国登文 増設量水室 昭和前/1939
鉄筋コンクリート造平屋建、建築面積6.6㎡
創建量水室の西側に近接して位置し,第三期拡張工事期に建設された正六角形平面の鉄筋コンクリート造構造物。タイル張壁面を煉瓦小口積風に見せ,窓枠や柱形等はモルタル洗出で仕上げる。やや簡略化するものの,創建量水室の意匠を踏襲した丁寧なつくり。
国登文 創建量水室明治/1905
煉瓦造平屋建、建築面積8.9㎡
半田山の標高約35mの地点に位置する,正六角形平面の煉瓦造構造物。隅部に煉瓦で柱形をつくる。正面開口部には,頂部に要石形をあしらった三角ペディメントやオーダーなどを組み合わせ,その他の壁面には花崗岩で枠取りした丸窓を配す瀟洒なつくり。
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