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京都府京都市東山区 六道まいり

Rokudomairi, Higashiyamaku, Kyoto city

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Sep.2011 大野木康夫 source movie

2011.8.7撮影 

京都古来の葬送地である鳥辺野の入口に当たる場所は、「六道の辻」と呼ばれ、この世とあの世の境目とされていました。

六道の辻に建つ珍皇寺には、参議小野篁が夜ごと閻魔庁に通った入口とされる井戸が残っています。

(唐の太宗に仕えた魏徴にも同様の逸話がありますが。)

その珍皇寺や、付近の寺院では、盆前の8月7日から10日までの間、「六道まいり(十日まいり)」が行われ、先祖の霊を迎えに来る多くの人で賑わいます。

山門から入ってすぐのところには、六道まいりに使う高野槇の束を売る露店が出ており、普段非公開の薬師如来像(重要文化財)や閻魔大王像、小野篁像が開帳しています。(いずれも撮影禁止)

六道まいりは、まず、高野槇を買ってから、本堂付近の受付で迎える個人の名前を書いた水塔婆を受けます。

水塔婆を受けたら、東門の外まで続く列に並び、迎鐘を撞きます。

迎鐘は綱を引いて2回撞くことになっています。

迎鐘を撞き終わったら、線香の煙で水塔婆を清めます。

付近には熊野観心十界曼荼羅が公開されています。

最後に、境内西側の地蔵尊の前で水塔婆を高野槇で清めてから供えます。

珍皇寺山門からすこし東に行くと、六道の辻の交差点で、幽霊子育飴の「みなとや」があります。

みなとやの南向かいの西福寺でも六道まいりを行っています。

ここでは、壇林皇后九相図が公開されています。

六道の辻を南に少し行けば六波羅蜜寺です。

ここでも迎鐘を撞くことができます。

重要文化財の本堂は、全体を撮影することが困難です。

六道まいりはこのほか、葬送地蓮台野の入口にある上京区の引接寺(千本ゑんま堂)や大報恩寺(千本釈迦堂)でも行われます。

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