Monthly Web Magazine (Apr. 2010)
■■■ 近江八幡 左義長まつり「国選択無形民俗文化財」 中山辰夫
近江八幡市で例年開催される「左義長まつり」が、今年も3月13日・14日に行なわれた。
13日の宵宮祭には、16基の左義長が町内中を渡御し、苦労して製作された”ダシ“が大喝采で迎えられた。
14日の大祭では、八幡宮の馬場に並んだ左義長同士がぶつかり合う「組み合わせ」に、担ぐ若者の熱気が爆発していた。
夜はハイライトの「奉火」が行なわれ、春の夜空に火の粉が舞い上がった。
信長の亡き後、豊臣秀次が八幡山に城を築き、安土城下の住民を移住させて城下町を開いた。これが近江八幡市の始まりである。
地元には千数百年前から伝わる「八幡まつり」があった。
この祭への参加を拒否され新住民は、信長も自ら異粧華美な姿で踊り出たとされる安土時代の「左義長」を奉納するようになったのが始まりという。
今では、左義長と八幡まつりは「近江八幡の顔」であり、湖国近江路に春を告げる風物詩となっている。
3月21日から近江八幡と安土の合併がスタートする。が、名が消える安土側の動きが微妙です。一体化には時間が掛かるようです。
■■■ 芽吹きを待つ3月の西明寺 中山辰夫
5月頃になると目を見張る青葉、10月過ぎからは真っ赤な紅葉、その景色にいつも酔わせてくれる西明寺の境内。
だが3月末ころは、苔がやっと動き出した程度で、木々はまだ眠っている感じです。
さすがにこの期間に訪れる人は少なく、境内は静まりかえって寺本来の姿を取り戻しているようです。続く
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