Monthly Web Magazine Apr. 2017
■近況 中山辰夫
3月は寒暖差の多い日々が続き在宅で過ごすことの多い月でした。そんな中、一度行ってみたかった十津川村の「谷瀬の吊り橋」を訪れました。雨上がりの風の強い日でした。熟練のバスドライバーに命を預けて、次々と現れる崩落危険個所を見ながら、離合にも苦労する狭くて、険しい道路を走りぬけました。橋は横殴りの風にあおられ、揺れがひどく、ロープを持ちながらオソルオソルわたりました。片道約10数分です。撮影の余裕はありませんでした。
最近はハイキングに行っても、左右のバランス取りに鈍りが生じ、ヒヤーとする場面が度々あります。吊り橋も足がすくみふらつきながらギリギリの態で渡りました。
年を重ねると種々の制約が入って動く範囲・中味がますます縮こまる思いですが、まさにそれを体感して寂しくなりました。
さて、毎年4月は大野木さんの桜の報告に見入っております。その桜、今年は開花が大幅に遅れモヤモヤの日々でおりました。
来年から始まる疏水の観光船運航もこれでは寂しい!4月の観桜会に協賛して、観音堂前で開催される恒例の「奉納音頭大会」も盛り上がりに欠けたようです。
4月5日−京都地方裁判所前のしだれ桜と御所のさくら
裁判所前も蕾が固くまだまだでした。ここから1kmも離れていない御所内のしだれ桜は満開を思わせるように咲き誇っていました。
半木の道の桜は少し早かったようですが、鴨川沿いは全開、すぐ近くの植物園もほぼ満開
近畿は、1〜2月に訪れた寒気や3月下旬の大陸からの冷たい空気で気温の低い日が続き、桜の開花が遅れたようです。
「桜は年間を通した温度の蓄積が一定に達しないと咲かない」ともいわれます。近郊での時期のバラツキはそのためでしょうか。10日頃が今年のピークでしょう。