.
JAPAN GEOGRAPHICMonthly Web Magazine Nov. 2017
Back number 焼き菓子、甘食よりも「おっぱいパン」。看板と共に下町庶民の感覚にマッチしたほろ甘いネーミングが消えていったのも惜しい気がします。
■ おばちゃんカメラマンが行く @京都東山 事務局
今年は紅葉を追いかけて北海道から南下して、11月上旬京都を訪れた。
今年の紅葉は少し早めなのか、どこも程よく見ごろになっておりそれなりに紅葉を堪能できた。
いうまでもないことだが、京都の紅葉は寺社とのコラボや庭園の計算された池やモミジの植栽が素晴らしく何度来ても感動する。
おばちゃんになったせいか、気持ちに余裕が出て、新たな発見もあり、年を重ねるのも悪くないなと思ったりもする。
最終日、東山界隈はやはり観光客でにぎわっており、連れ合いが苦手な「カラス、おばちゃんグループ、暴走車」の三重苦だ。動画の録音がNGになるのだとか。
特にゆっくりとしたかった詩仙堂と圓光寺で、絵に描いたような超超こてこての関西弁のおばちゃん6人組と抜きつ抜かれつ同行する羽目になったため、連れ合いは機嫌が悪い。眉間のしわが深くなるのですぐわかる。
詩仙堂のお庭を大阪色に染め上げた6人は、圓光寺へと向かう。お寺のかたが、本堂から写真を撮る人がいるから前の方を開けるようにと促すと、「なんでやねん。そもそも入っていけんなら、竹の棒が置いてあるやん。いいから行こう。大体あの人なんやねん?」と人に聞こえるように悪態をつく。堂々と真ん中へ座り込み益々バージョンアップしている。
最後の言いぐさがいい。「私は息を吸うても吐いても音が出る。ほらきいてみ〜。だから静かになんてできひんわ。」誰かに注意されたのだろう、幾分小声だったが、悪夢がまたよみがえった。
詩仙堂と圓光寺
おばちゃんたるものこうあるべし。私はまだまだ修行が足りなさそうだ。ということで詩仙堂から圓光寺、修行の旅となった。
「2017 そうだそれでも 京都、行こう!」
All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中