JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Apr. 2017

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■■■■■ 公開動画 

最近1年間に撮影した動画の中から選んで公開した動画が200本を超えました。ほとんどは4K画質です。

movie preview全リスト
YouTubeのJapan Geographic Channelで視聴できます。



■■■■■ Topics by Reporters


■ 萩往還ワンデーウォーク 蒲池眞佐子

山口県の日本海に面した城下町・萩から、瀬戸内海に面する防府・三田尻までを結ぶ萩往還。
参勤交代の御成道として整備され、吉田松陰や高杉晋作などの維新の志士なども使用した歴史の道で、国の史跡に指定されています。
その萩往還をウオーキングするイベントが3月末に行われました。
コースは2つ。20.3キロコースと11.3キロコース。
思い切って20.3キロコースに参加してみました。あまり参加する人はいないのではないか、と思っていたのですが、頂いたゼッケン番号が500番代。
集合場所へ行ってみると、そこには700人を超える人だかり。
もう一つのコースにも同じくらいの人が参加されていたようで、合計1500人近くが萩往還を一斉に歩いたようです。
  

まばらになるまでは、ぞろぞろとまるでかつての大名行列の様子。
武士や足軽の姿を彷彿させました。
 

整備してあるといえども、山の中を進むわけで、途中携帯電話もつながらない箇所もあり、開催者の案内がなければわからないところも。
その上、途中、国道を歩るかなければならず、滅多に人が歩いてない道なので、スピードを出す車もあり、スタッフのスピード落とせの旗がどんなに心強かったことか。
結局、ゴールまで5時間半の長い道のりとなりました。
それでも全長の53キロメートルからすると半分以下、昔の人の苦労がよくわかります。
 



■ 撮影禁止のことなど 大野木康夫

文化財建造物の写真を撮っていると、撮影できない建物が少なからずあり、また、最近は増加傾向にあります。
最近、同好の方の間で境内撮影禁止で有名な岐阜県関市の新長谷寺を訪れました。
新長谷寺では境内入り口付近に、修行の場につき境内は撮影禁止である旨を明記されており、「施設管理権」に基づく禁止措置の要件を備えていると考えられます。
「施設管理権」は法令の明文の規定に基づく権利ではありませんが、判例により確立された権利であり、従う必要があると考えますので、参拝時にはカメラを持たずに行き、撮影は安桜山、観音山及び周囲の道路上から行いました。

     

私が住む京都でも、賀茂別雷神社と賀茂御祖神社の本殿、大徳寺本坊などは撮影禁止となっています。
多くは宗教上の理由(建物も信仰の対象)ですが、マナーの悪化、建物の保全なども理由とされています。
そんな中、外国人観光客の増加などにより、撮影禁止の徹底が難しくなっているということも耳にします。
醍醐寺三宝院の殿舎は、玄関を入れば撮影禁止ということで管理されていましたが、4月9日、太閤花見行列の日に訪問したところ、庭園に限り撮影が可能となっていました。
溢れるばかりの参拝者の中で、撮影禁止を徹底することが難しくなっていることが影響しているのかもしれませんが、少し得をしたような気持となりました。
     


満開少し過ぎたくらいの桜も、見ごたえがありました。
      


■近況  中山辰夫

3月は寒暖差の多い日々が続き在宅で過ごすことの多い月でした。そんな中、一度行ってみたかった十津川村の「谷瀬の吊り橋」を訪れました。雨上がりの風の強い日でした。熟練のバスドライバーに命を預けて、次々と現れる崩落危険個所を見ながら、離合にも苦労する狭くて、険しい道路を走りぬけました。
橋は横殴りの風にあおられ、揺れがひどく、ロープを持ちながらオソルオソルわたりました。片道約10数分です。撮影の余裕はありませんでした。
   
最近はハイキングに行っても、左右のバランス取りに鈍りが生じ、ヒヤーとする場面が度々あります。吊り橋も足がすくみふらつきながらギリギリの態で渡りました。
年を重ねると種々の制約が入って動く範囲・中味がますます縮こまる思いですが、まさにそれを体感して寂しくなりました。

さて、毎年4月は大野木さんの桜の報告に見入っております。その桜、今年は開花が大幅に遅れモヤモヤの日々でおりました。
4月2日−琵琶湖疏水三井寺(園城寺)
  
来年から始まる疏水の観光船運航もこれでは寂しい!4月の観桜会に協賛して、観音堂前で開催される恒例の「奉納音頭大会」も盛り上がりに欠けたようです。

4月5日−京都地方裁判所前のしだれ桜と御所のさくら
  
裁判所前も蕾が固くまだまだでした。ここから1kmも離れていない御所内のしだれ桜は満開を思わせるように咲き誇っていました。

4月7日−半木の道京都植物園
   
半木の道の桜は少し早かったようですが、鴨川沿いは全開、すぐ近くの植物園もほぼ満開

近畿は、1〜2月に訪れた寒気や3月下旬の大陸からの冷たい空気で気温の低い日が続き、桜の開花が遅れたようです。
「桜は年間を通した温度の蓄積が一定に達しないと咲かない」ともいわれます。近郊での時期のバラツキはそのためでしょうか。10日頃が今年のピークでしょう。


■ 青春切符の旅 大阪から東戸塚   野崎順次

4月1日(土)は横浜市戸塚区に住む孫(中学生2年男子)の誕生日で、13歳になる。4月1日ということはその学年で一番年長と考えやすいが、実際には繰り上げて最も年少になる。
今回は出張ついでにならないので、交通費は自己負担である。仕事がらみでなければ、ゆっくり旅が好きなので、青春切符を使うことにした。チケットショップで5枚つづりを11,500円で購入したので、普通・快速・新快速電車に1日中乗っても2,300円ということになる。まともに普通乗車券を買うと8,420円だから非常のお得だが、「時は金なり」には大いに反する。家を午前5時半に出て、大阪駅に行った。もちろん、家内は同行しないで寝てる。彼女は昼頃に出発して、「のぞみ」でピューッと行く。

私が小学校の頃、大阪から東京にいく特急は「つばめ」で8時間かかった。今回の旅はそれよりも遅いようだ。大阪から東戸塚まで、9時間21分である。鉄道距離は519.7km。

  

06:21 大阪発 快速、大阪駅は結構混んでいた。

   

天気は曇り、西日本の桜はまだまだである。滋賀県に入ると、琵琶湖越しに残雪の比良山がぼんやりと霞む。日が差さないので、景色がさえない。

                

米原の手前に鉄道総合技術研究所があり、屋外にリニアカーが展示されている。

  

08:06 米原着

 

08:25 米原発 新快速
豊橋まで2時間である。伊吹山上部は見えない。司馬遼太郎「歳月」を読み終わる。早起きしたので、名古屋辺りでは寝ていた。

            

10:24 豊橋着、駅構内を撮る。

            

10:43 豊橋発 普通
ここから熱海まで普通電車の乗り継ぎである。やっと鈍行の旅という風情が感じられる。この小さな岩山は新幹線からも見ることができる。昔から妙に印象に残っている。ロッククライミング練習中の人がマムシが昼寝する岩のくぼみに手をかけて、びっくりして転落したという事故の話を読んで、なぜかこの岩山に違いないと思っている。

    

浜名湖を過ぎる。

  

11:17 浜松着

   

11:28 浜松発 普通

       

12:41 静岡着、やっと駅弁にありついた。

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12:55 静岡発 普通
富士山は全く見えない。パソコンでDVDの映画を見ていた。

  

13:55 沼津着
14:00 沼津発 普通
三島を過ぎて、長い丹那トンネル(7.8km)を通る。
14:20 熱海着

 

14:32 熱海発小金井行 普通 グリーン車
湯河原、真鶴と海岸沿いを進む。天気が悪いので、海がどす黒い。

         

小田原城が見える。
   

この辺りで家内の「のぞみ」に追い抜かれた。ちなみに彼女の乗った「のぞみ」は13:30新大阪発、15:44 新横浜着で、さすがに速い。

15:41 戸塚着
15:43 戸塚発 普通
15:47 東戸塚着


■ 田中康平

雪崩の話
那須岳でなだれ遭難事故が発生して久し振りに春の那須の風景をテレビで見ている。どこかなつかしいものがある。
もう20年位前のことになってしまったが、春に一人で那須岳に山スキーに出かけることが何度かあったのを思い出していた。那須マウントジーンズスキー場の最上部のリフト降り場からシールをつけてスキーで登って行って行けるところまでいって滑って降りる、というお手軽山スキーだったが、ゲレンデの雪がグサグサになってしまう春では、こちらの方がはるかに楽しくすべりやすかった記憶がある。勿論怖いのはなだれで、天気を慎重に選んで雪が緩みそうな日は決して出かけない様にしていた。登ると北の赤面山方面から無木のいかにも雪崩れそうな雪面をトラバースしてくる人もいてよくやる、と思っていた。昔から無茶な人はたくさんいた。
一人だから雪崩ビーコン、ゾンデ棒、スノーショベルの3点セットはいずれも持っていなかった、ショベル位はあるべきかなとは思っていたが結局買わずじまいで雪山から遠ざかってしまった。何かまずいことが起これば事件だったのだろう。
那須ファミリースキー場から登るルートもあったが、あまり魅力を感じなかった、なだれやすいと何かで読んだ気もする。春で怖いのは底雪崩だが、時期を慎重に選べばある程度避けられる。今回のように凍った雪面に新雪が大量に降った後では表層雪崩がいかにも危ない、ともかく安全第一で天候を選ぶことを最優先にしていた。そうではあるが途中からとんでもない強風に会ってほうほうの体で退散したこともあった、風の通り道となっている那須の天気変化は難しい。今回のようにスケジュールが決まった行事は山の場合、特に春と秋は外れるときついことに遭遇するような気がしている。絶対安全な雪山なんてあり得ないことだ。

そのころの写真を探してみるが引っ越しでどこかへ散逸してしまったようでホームページにアップしたものくらいしか見つからない。アナログ写真時代の写真はしっかり整理しておかないと探すのが大変だ。プリントした写真のなだれも怖いものがある。こちらも備えが肝心の様だ。
     


■ 利根川堤防 川村由幸

ダイエットのためにウォーキングをしていることは以前お話したと思います。
2月の終わり頃から体重の低下が止まり、そろそろダイエット行為そのものを停止しようかなどと考えているこの頃なのです。
それでも速足のウォーキングは継続していて、そういえばカメラを持って歩いたことはなく、春めいた日に5DmrUを担いで家を出ました。
いつも歩いているのは、利根川の第一堤防と第二堤防にはさまれた調整池の機能を持つ田圃の中です。
   
ほとんど人と出くわすこともなく、自分の世界に浸るように歩くことができます。
今は田植えに備えての田圃の耕しが終わり、もうすこしすると水が入るのだと思います。
利根川第一堤防の菜の花かこれほど一面に咲くことを知りませんでした。
歩いている畦道にもカメラで覗くと美しい世界がひろがっていました。
       
 カメラを持って出ただけで、随分と視点が変わり、ウォーキングの畦道がとても豊かに見えてきます。
三月中旬までは冬枯れでただ茶色の景色ばかりが続いていたはずです。
     
どうです花畑のようでしょう。畦道の野の花もまとまるとさらに目を楽しませてくれます。
雑草と馬鹿にはできませんね。
写真に見える水路は利根運河です。これがあるおかげでたくさんの鳥達いも出会えるのです。
     
一番右の鳥は珍しいでしょう。コチドリといいます。目の周りが黄色で愛らしい小鳥です。
過去にはカワセミも目撃しています。あの瑠璃色の鳥が水面に何度もダイブして小魚を捕っていました。
でも目に優しいものばかりが見えるわけではありません。
   
そうゴミです。心無い人がいます。いろんなものが捨てられています。悲しいです。
ファインダーから覗く、ウォーキングルートは普段と違って見えました。冬から春へと季節が最も激しく変わる時期だからでしょうか。
こんなにも自然が息づいていることに気が付いていませんでした。これでまたしばらくウォーキングが続けられそうです。
この日はこんな光景にも出会いました。
 
たくさんの子供たちが土手滑りに来ていました。子供のころを思い出します。



■ 行きにくい史跡 瀧山幸伸

行きにくい重要文化財建築は、立山室堂とか、備中松山城とか、小菅神社とか、いろいろあるが、天然記念物と史跡はそれよりも厳しい場所にあるものが多い。
天然記念物は自然任せだから立地は選びようがないが、史跡は人の手によって作られたものであり、「なぜわざわざこんな場所に?」と溜息が出そうな史跡がある。
その中から、歴史ファンにぜひ訪問をお勧めしたいものを挙げたい。

歴史好きには避けて通れない岡山藩主池田家墓所。墓所を全て訪問するにはかなりのトレッキング装備が必要だが、この地を墓所に選んだ地理的センスに脱帽する。


同じく大名家の墓所、岡藩中川家墓所。
こちらは3か所に分かれており、菩提寺は問題ない。
2つ目は竹田郊外の小富士山上にあり、とても見晴らしが良い場所だが、藩主の墓としては異例の場所だ。

3つ目は九重連山の大船山にあり、こちらは登山装備が必要なので、まだ訪問できていない。
登山好きの藩主ならではの最高の墓所選定だ。


■ おばちゃんカメラマンが行く 猿団子@香川県土庄町 瀧山Bカメ

 小豆島銚子渓 お猿の国


一月の極寒日
おば「今日は猿団子見られますか?」
「猿さんのことなので何とも言えませんが…」
おば「何時ごろ確率高いですか」
「大体3時ごろでしょうかね・・・」

なんとも情けない問い合わせをし、あいまいな情報を得て3時頃、小豆島銚子渓自然動物園 「お猿の国」へ入園する。
wikipediaによれば、曇りの日の25度以下、晴れの日の15度以下の日にできる可能性が高く、体温維持が目的らしい。
ここでは500頭ほどの野生のニホンザルが餌付けされ飼われており、香川県の天然記念物に指定されている。
寒さゆえか、観光客は一人もおらず、お猿さんも見当たらず、どうしたものかと歩き進むと、なんとすでに出来上がっているではないか〜 大猿団子。思っていたよりすさまじく大きい。
団子がじっとしているかと思うと、急に大声で叫びだし誰かが誰かを威嚇する。
中から急に逃げ出すもの、何か悪さをしたのか押し出されるものもいる。かと思うと、こっそり周りからこそこそと忍び込みちゃっかり中の方に入ったりする。
団子の上に飛び乗り寝転ぶもの、寝転んで毛繕いをさせるものまでいる。
赤ちゃんも必死にお母さんに抱き着く。
真ん中にいてふてぶてしい態度で、仕切っているものがいる。明らかにボス猿のようだ。
どの猿を見てもあんな人いるこんな人いると思い浮かんでしまうところが面白い。
帰りは雪が降り始めたが特大の猿団子をいくつも見られてラッキー〜〜〜
猿のふり見て我がふり思う一日だった。





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Editor Yukinobu Takiyama
yuki at sapienza.jp (Replace at to @)
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