JAPAN GEOGRAPHIC

福岡県柳川市 

Yanagawa city,Fukuoka

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水郷周遊の美しい街並
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Food
 


Dec.2014 瀧山幸伸

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Oct.28, 2014 田中康平 source movie

福岡県 柳川市 川下り

Rver cruise ,Yanagawa city, Fukuoka pref.

福岡県柳川市新外町周辺

柳川市の堀割を20人乗りの平底船で周遊する。柳川市の観光の一つ。

船頭が喉を聞かせてくれたりもする。70分コースと30分コースがあり市内各所から発着している。写真は御花近く発着の30分コース。


Dec.2005 瀧山幸伸 

元資料:国土地理院

日本橋の高速道路撤去が巷の話題を呼んでいる。

撤去された場合、どのような水辺景観を演出すれば良いのだろうか。

日本各地での「死んだ水辺の街」復活事例を参考にしたい。

日本橋に求める「川の街並」は小樽運河のような洋風ではなく、江戸の息吹だろう。

だが、常盤橋門の櫓など、美しい景観は復元できようが、江戸時代の市場と船運の喧騒は戻らない。

さらに、当時も緑は無かったのだから、快適な水辺空間を目指し、当時にも増して美しい景観を「創造」する必要がある。

そのような、伝統的で水景の美しい街並を挙げれば、真っ先に近江八幡の八幡堀再生事例を挙げたいが、そのほかにも、佐原、潮来、栃木、倉敷、そしてここ柳川が参考となる。

柳川の歴史からひもといてみよう。

永禄(1558〜)の中頃、蒲池氏によって柳川に城が築かれた。

その後、豊臣秀吉の九州平定の際、豊後大友氏の先陣として活躍した立花宗茂は、功により柳川で筑後12万石の城主となった。

関ヶ原の戦いの際、秀吉への恩義から西軍に味方した立花宗茂は、柳川を追われ、かわって田中吉政が柳川城の建設や城下町、堀割の整備を行った。

元和6年(1620)再び立花宗茂が城主となり、以後明治維新まで、柳川は立花藩の城下町として栄えた。

柳川の街並その1

Dec.2005 source movie

御花(藩主の別邸)の裏側 

水に映える緑が美しい。

なぜ美しいかというと、エッジが柔らかい。不調和な建造物がスカイラインをさえぎらない。鋭角なエッジが無く、色が自然のトーンまたは伝統的建造物のトーンで調和している。

残念ながら、写真では見えないが、堀の右岸に建つ簡易保険の宿泊施設が、このような落ち着いた景観を破壊している。

ここに立地する必然性も公共性もあまりなく、老朽化を機に撤去すべきだろう。

市内では区画整理が進んでいる。

趣のある街並が破壊され、広く殺風景な道路の両側に近代的な建物が建築されている。

近年急速に柳川の「陸からの街並」情緒が消失しており、残念だ。

さらに期待することは、旧柳川城周辺の整備だ。

日本の城下町の城跡は、ほとんどが無機質な公共施設か学校に使用されている。 柳川もご多分に漏れず、各種公共施設が城跡周辺を占領しており、観光デスティネーションから除外されている。

美しい城跡の保存がなされているのは、国宝熊本城、松本城など少数だが、近年、掛川のように城を鉄筋ではなく本物の木造で再現する試みがなされ、多くの訪問客を集めている。

ぜひとも、立花12万石の風情を感じさせるような城跡整備を推進して欲しい。

新潟の高田のように、夜桜で有名な城下町は大変多くの観光客を集める。

夜ライトアップされ、桜越しに水面に映える城があれば、それは大変感動的ではなかろうか。

壇平橋から望む鶴味噌醸造

水路側は赤レンガ、道路側は和風建築。

都会から訪れる人には非日常で、水路側の景観が美しい。

水門付近

柳川の船巡りは、動力駆動ではなく、竹ざおの人力なので、騒音も無く、速度ものんびりとしており、これが柳川独特の情緒を高めている。

水門を通り抜ける船が情緒的な景観を創る。

無粋な鉄パイプ製フェンスはいかにも人工的。このパイプが直線的に連続する水辺はいかがなものか。街並に似合わない。

水門の内側は落ち着いた街並だ。

排水管丸出しは残念。

不衛生な印象を想起し、臭気を連想する。

観光を重視するならば、新しい護岸を造るにしても、水路を行き交う船からの景観を考慮し、配水管を隠すなどの配慮が欲しい。

日吉神社付近

景観の障害となる人工物が少なく、牧歌的な光景が続く。

冬の船には炬燵が設けられている。

柳川の街並その2

Dec.2005 source movie

御花付近の船着場

色とりどりの船の塗装。色が統一されればさらに良いのだが。

なまこ壁が水路に映える。

橋のデザインが近代的で、和風情緒の街並に調和しない。

御花付近から水天宮付近への水路

水路両岸の柳は美しい。残念だが、その外側の道路及び建築物は美しくない。

御花から北原白秋の生家に至るこの通りは、景観上最も重要な場所の一つだが、道路から見る街並に関しては景観が考慮されていない。

歩行者天国にし、水路と道路のコラボレーションを楽しめるように改善して欲しい。

さらに、両岸の店舗群を整備し、柳川のアイデンティティとなるような美しい街並景観を作り上げる努力が必要だ。

街灯は文明開化的なデザインであり、和風は感じられない。

フラワーバスケットも西洋風であり残念だ。

観光案内所付近 

手前の観光案内所自体もデザイン的に今ひとつ。

のぼり、フラワーポット、看板など、改善すべき点が見受けられる。

水路の両岸にある建物、特にこの通り沿いは非常に雑然としており、せっかくの柳と水路の美しい景観を阻害している。

電柱も目立つ。

北原白秋生家付近

通過交通が多すぎ、歩行者は落ち着かない。

平板なデザインの橋

町のいたるところに架かる橋はいずれも直線的で冷たいデザイン。

デザイン評価委員などに託し、街並と公共施設とを調和する努力が必要ではなかろうか。

柳川 戸島家 庭園(名勝)

Tojimatei


Dec.2003 瀧山幸伸 source movie

柳川の街並

柳川の夕景

現状の柳川は夜が寂しい。

水路、街路共に照明に一段の工夫が欲しい。

水面にゆらぐ和風のあかりは、昼間とは異なり、道路から見ても船から見てもロマンチックな雰囲気を演出する。

そうなれば夜の散策や船巡りが楽しめるだろうし、宿泊需要も増す。

柳川は夜景の美しい街並として、ブランド価値が創造できるポテンシャルを持つ。

これからの努力が期待される。


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