MONTHLY WEB MAGAZINE Feb. 2013
1月5日以来週末に用事が重なり,遠出ができない状態でしたが、2月3日、久々に1日フリーで過ごすことができました。
節分で、京都では廬山寺の追難式鬼法楽や吉田神社その他の追ナ式(ナはにんべんに難)が行われておりましたが、遠出を優先し、岡山東部と兵庫県中播地方の国指定文化財を回りました。
岡山県和気郡和気町
旧大國家住宅(7:00〜7:36)
町に寄贈されて10年、重文指定から8年以上が経過していますが、増築に増築を重ねた比翼入母屋造の主屋などの修理業者が決まらず、壁などが崩落した状態となっています。
そのため、内部の一般公開は年1度、2日だけですが、外観は撮影できるので思い切って訪問しました。
写真は順に主屋(2枚)、蔵座敷、中蔵、乾蔵、酉蔵、井戸場です。
岡山県備前市
大滝山三重塔(7:58〜8:37)
いわずとしれた三重塔撮影の難所です。狭い尾根の斜面を少し削平した狭い平地に建つ三重塔は、近くから全体を撮影することができません。
公式な写真は谷を隔てて向こうの西法院の駐車場から撮影していますが、距離があり、よほど空気が澄んだ日でないとくっきりとは撮影できません。
真光寺(8:50〜9:15)
境内を国道2号線とJR赤穂線に分断された姿は、尾道の常称寺を彷彿とさせます。
幸い、文化財建造物の保存状態は良好でした。
写真は順に三重塔(2枚)、本堂です。
旧閑谷学校(9:28〜11:05)
附指定を除いても国宝1件、重要文化財24件という棟数です。
旧閑谷学校
講堂、小斎、習芸斎及び飲室、文庫、公門
旧閑谷学校石塀
旧閑谷学校聖廟
大成殿、東階、西階、中庭、外門、練塀、文庫、厨屋、繋牲石、石階、校門(鶴鳴門)
閑谷神社(旧閑谷学校芳烈祠)
本殿(芳烈祠)、幣殿(階)、拝殿(中庭)、中門(外門)、神庫(庫)、石階、練塀、繋牲石
石塀とハン池(ハンはさんずいに半)の間の芝生を焼く作業が行われていました。
閑谷学校で撮影を堪能したので、あとは時間が許す限り、中播の国宝建造物めぐりを楽しむことにしました。
兵庫県加西市
一乗寺(12:04〜13:04)
観音霊場の札所なので参拝者も多く、撮影の際に待つ時間も長くなります。
国宝三重塔は東側の奥の院に行く石段の降り口から撮影するのがいいのですが、どうしても逆光になります。
よく見るのは石段途中からの写真ですが、こちらも午後は逆光、石段の柵外に出ることもできませんので、かなりの難しさです。
その他、鎮守社が3棟も重文指定となっているのも珍しいかと思います。
写真は順に五輪塔、本堂、護法堂、弁天堂、妙見堂です。
兵庫県小野市
浄土寺(13:36〜14:15)
浄土堂の阿弥陀三尊には圧倒されますが、もちろん撮影厳禁です。
国宝浄土堂をはじめとして、平べったい文化財建造物がそろっています。
八幡神社本殿で撮影ミスをやらかしてしまいました…のはいずれ本投稿で。
写真は順に浄土堂、薬師堂、八幡神社拝殿、八幡神社本殿
兵庫県加古川市
鶴林寺(15:04〜15:50)
文化財建造物が程よい間隔をあけて並んでおり、大変撮影しやすいお寺です。
もっと粘りたかったのですが、帰って豆まきをしなければならず、後ろ髪をひかれる思いで帰路につきました。
写真は順に本堂、太子堂、常行堂、鐘楼、行者堂、護摩堂です。
三脚を持ってから、一箇所当たりの滞在時間が長くなり、枚数も増えています。
この日の撮影枚数は動画を合わせて1000枚を超えていますが、以前の感覚で組んだ予定表の4箇所(伽耶院、箱木家住宅、如意寺、太山寺)を割愛せざるを得ませんでした。
それでも、大半を国指定文化財に絞って撮影しているので、実感としては以前のとおり、文化財の写真を昆虫採集の感覚で集めているという感覚です。
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