JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Sep. 2020

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■ 大河ドラマ効果と新型コロナ効果 大野木康夫

例年、NHKの大河ドラマの主人公ゆかりの自治体が観光キャンペーンを繰り広げます。
キャンペーンと言えば、何年か前、坂本龍馬がらみで高知県からあった共同キャンペーンの呼びかけに対し、某自治体の担当者があまり乗り気でなかったため、更迭されたという話もありますが、それなりに経済効果があるようです。
今年は明智光秀が主人公となっていますので、岐阜、亀岡、福知山とともに大津の坂本でもキャンペーンが行われていますが、大津が登場するのはまだ先ということで、今の時点で新型コロナウイルスの影響もふくめてどうなっているのか、訪問してみました。
 


聖衆来迎寺

光秀の居城坂本城の城門が表門として移築されていますが、キャンペーンののぼり旗が入口に立っているだけで、訪問者も私一人でした。
     


西教寺

表門が坂本城の遺構と伝わるほか、明智一族の墓所となっており、お寺挙げて大河ドラマ一色になっています。
以前は大玄関から本堂、客殿に入らなければ無料だったのですが、現在は表門から有料です。
駐車場には10台くらいの車が停まっていましたが、多くが働いている人の車だったのか、参拝者は数組でした。
   


境内の禅明坊の建物を光秀館とし、大河ドラマに関する展示をしています。
 

大玄関にも光秀夫妻のイラスト看板が立っていました。
 


本堂前に明智一族の墓と光秀の妻の墓があります。
光秀の妻はドラマでは「熙子」となっていますが、現代になってから呼ばれるようになった俗称のようです。
  


本堂、客殿
  


帰路、日吉大社に立ち寄って撮影しました。
    

神輿収蔵庫の公開が湿度管理のため中止されていました。
 


盛安寺にも寄りましたが、誰もおらず、お留守で明智光秀の陣太鼓は見られませんでした。
あまり人が寄らないお寺ですが、キャンペーンののぼり旗は立っていました。
    


全体的に、人は少なかったのですが、キャンペーンとしてはしっかり取り組まれているかと思いました。
新型コロナの影響、ドラマの展開次第ではもう少し人出が増えるかもしれません。

 

 

 

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