■■蟇股あちこち 73 中山辰夫
本山寺は天台宗の大伽藍で、江戸時代には津山藩の祈願所として栄えました。国重文指定を含む本堂・三重塔・常行堂・鐘楼が並び建ちます。
大聖院は宮島で最古の歴史を持つ寺院、厳島神社の別当寺。明治20年(1887年)の火災で焼失。現在の堂宇はその後整備されたものです。
本山寺
岡山県久米郡美咲町定宗403
大山寺は天台宗の寺院です。役小角の開基とされ、鑑真上人が再興されたとされます。寺伝では大宝元年(701年)頼観上人の開基とされます。
当社は金毘羅山頂にあったのを、天永元年(1110年)に現在地に移ったとされます。当時は120坊を数えたとも言われます。法然上人とゆかりがあります。
津軽藩藩主・森家(1603~97年)の祈願所で、藩内天台宗の触れ頭とされました。次の松平家(1698~1871年)にも引継がれました。
アプローチ 寺侍長屋や客殿、霊廟群より一段高い所に堂が並びます。
■仁王門 県指定 建立;貞観3年(1686年) 三間一戸 八脚門 入母屋造 仁王像
■長屋 県指定 建立:弘化2年(1845年) 桁行九間 梁間二間 一重 入母屋造 桟瓦葺 津山藩主松平斉民が建立 霊廟の番士の待機場所
□長屋埋門と蟇股 蟇股は森家の家紋 森家は松平家の前の藩主
□客殿の中門 松平家の家紋
■客殿 再建:弘化2年(1845年) 石州瓦で葺かれています
□客殿にある森家の家紋
■霊廟の唐門 金色の金具と葵の紋を門扉に付けています。平入の唐門、板塀が付属する
□蟇股
■霊廟 県指定 建立:承応元年(1652年) 宝形造の本殿と拝殿を中殿で繋いだ権現造
津山城主森長継が徳川家への忠誠を表明するために建立。
□細部
■聖天堂(歓喜天を祀る)
■山王堂 建立:享保18年(1733年) 蟇股には鯉の彫刻
■本堂 国重文 再建:観応5年(1350年) 桁行五間 梁間五間 一重 向拝一間 向唐破風造 寄棟造 瓦葺
□破風
□正面細部
□正面蟇股・木鼻・持送
□蟇股
■鐘楼 蟇股が配されています
■常行堂 県指定 建立:永正16年(1519年) 単層宝形造 茅葺 岡山県唯一の天台修業の場 江戸時代の形態を留めています
□蟇股が四辺に配されています 蟇股は木鼻や海老虹梁と同じく原形を伝えます
■三重塔 国重文 建立:承応元年(1652年) 初層約4.85m 総高約26.5m 四方の平面 県内最大規模 三間三重塔婆、こけら葺
□力士 初層尾垂木の上に力士が乗り軒を支えています
大聖院
広島県廿日市市宮島町210
真言宗御室派の大本山の寺院です。大願寺と並ぶ宮島の古刹。弥山の麓にあります。806年に空海が開いたとされます。
神仏分離までは、厳島神社の別当寺として祭祀を司り、社僧を統括してきました。
多くの仏像を安置し、日本三大厄除開運大師の内の一つです。皇室とも縁が深く、明治天皇の行在所でした。
建築群は弥山登山道に沿って配置されており、山岳信仰・修験道とも関わりがあるとされます。
1887年(明治20年)の火災で大部分の堂宇を焼失、現在の堂宇はその後整備されたものです。
多くは昭和期の再建で文化財ではないですが、日本の木造建築の絶頂期に建っただけにグレードは高く非常に見ごたえがあるとされます。
摩尼殿は屋根を支える構造材(斗栱)や、唐破風向拝の天井が折上小組格天井で厳島神社にも見られると同じです
■全景 「写真は引用」案内
厳島神社近くに本坊があり、個々に仁王門・御成門・観音堂・摩尼殿・大師殿・霊宝館などの堂宇があります。
■仁王門 表玄関です 仁王像を安置
細部 蟇股が多く配されています
□向拝周辺
□側面
□通路上の彫刻
■御成門 総ヒノキ 唐破風造 総檜皮葺の勅使門
■観音堂 大聖院で最も大きな建物。本尊は行基作
弥山開創1200年記念事業の一環として平成18年(2006年)秋に建立された
□向拝周辺 正面側‐背面側
□木鼻
□向拝~身舎 虹梁
□身舎周辺 彫刻
□堂内彫刻と天井画
■勅願堂 鳥羽天皇勅願道場で本堂です。波切不動明王を祀っています。1910年に再建
豊臣秀吉が朝鮮出兵の際に必勝・海上安全を祈願した念持仏で、天下統一後に奉納された波切不動明王を本尊としています。
■八角万福堂 福の七福神を祀る 宮島の七福神として名高い
■大師堂 大聖院本坊最古の建物 大聖院の開基であり、真言宗の開祖である弘法大師空海を祀っています。
■摩尼殿 建立:昭和51年(1976年) 彫刻がみものです
弥山の守護神・三鬼大権現の本坊御祈祷所。
三鬼大権現は大小の天狗を従え、強大な神通力で衆生を救うとされる全国唯一の鬼神で、伊藤博文も篤く信仰したといわれます。
摩尼は福寿とも訳し、幸せな日々の暮らしと健康・長寿などを願う参拝者が絶えない。
□随所に配されている龍の彫刻
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