福岡県筑紫野市 阿志岐山城跡
Ashikisanjo ato,Chikushino city,Fukuoka
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July 2012 末永邦夫
阿志岐山城跡探訪
【動画】
約17分です。
Video
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【撮影日】2012年3月20日
【撮影地】福岡県筑紫野市阿志岐
Ashiki, Chikusino city, Fukuoka
【説 明】
阿志岐山城跡(あしきさんじょうあと)は、1999(H11)年3月に
筑紫野市の宮地岳(みやじだけ)の山中で発見された古代
(約1300年前)の山城跡です。
遺跡は、切石を連ねた「列石」と呼ばれる基礎の石の上に、
土を突き固めて築いた版築の土塁(城壁の役割)が、総延長
約1.3kmにわたって発見されました。
また、谷には水門跡と考えられている石塁(石を高く積み上げたもの)
が三箇所で見つかっています。特に第3水門は、全長約23m、
高さ約4mあり、全国でも屈指の規模を誇ります。
阿志岐山城跡は、特別史跡「大野城跡」や「基肄城跡」「水城跡」に
囲まれた位置にあり、造られた時代もほぼ同じだと考えられており、
我が国の古代史を解き明かす上で大変重要な遺跡であることから、
2011(H23)年9月21日に国の史跡に指定されました。
(以上、筑紫野市のパンフレットより)
この遺跡は、最初、民間の研究者により、その所在が発見され、現在、
筑紫野市文化振興課などにより、発掘調査が進められています。
なお、遺跡は私有地の中にあるため、一般人の立ち入りはできません。
このため、今年3月の17日、18日、20日の3日間だけ、
希望者を募集して現地説明会が行われました。
この時、現地の御笠コミュニティ・センター(御笠振興会 みかさしんこうかい)
の方たちが、見学者のため、説明会会場で「豚汁」の御接待をされたので、
この様子を含めて、遺跡の概要を報告します。
【その他】
1)地図データは[google]から利用させて頂きました。
2)映像の説明の中で、<山城>を<やましろ>or<やまじろ>or<さんじょう>
とばらばらに説明してます。今後、確認後、統一した発音にして行きます。
【写真】
P01 宮地岳全景
P02 概略図。大宰府政庁跡の、北側(地図上の下側)には大野城跡、西側(右手)には
水城跡、南側(上部)には基肄城跡、東側(左手)に阿志岐山城跡があります。
P03 四王寺山から東側(左手)を見ると九州国立博物館、その先に宮地岳(338m)が見えます。
P04 御笠コミュニティセンター。
P05 現地説明会に来られる方へ、豚汁の接待をするための作業中。御笠振興会の方達。
P06 ドラム缶のかまどを軽トラで現地に運ぶ。
P07 現地の案内本部。
P08 御笠振興会の方達がさっそく豚汁作りにとりかかる。
P09 JR二日市駅からの見学会第一便のバスが到着。
P10 筑紫野市文化振興課の職員が現地を案内、急な山道を約20分登る。
P11 第3水門。全長約23m,高さ約4m。この石垣作りには3っの特徴があります。
P12 第1は「切り欠き加工」、上の石と下の石の間の隙間が水平になる様に加工している。
P13 第2は「控え積み」、上の段の石は約18cmほど後ろに下げて積まれ、山側からの
圧力に耐える様にしてある。
P14 第3は「えぐり込み加工」、下の石の表面に山側に斜めに削り、
前にずれない様に加工している。
P15 第3水門での説明風景。正面
P16 第3水門での説明風景。上部
P17 第2地点列石。一番下に列石(石が手前に張り出す)がある。
この築城方式は高句麗の古代山城に見られるとの事で、この山城の特異な点です。
P18 第2地点列石。
P19 現地説明会が終わって、豚汁で一息つく参加者の方達。
P20 山城の配置予想。現在まだ発掘調査が続いており、全容の解明が待たれます。
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