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Monthly Web Magazine (Aug. 2010)

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7月の新着情報

New contents in July 2010

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今月のトピックス

Topics of this month

■■■ 伊吹山山頂は22℃! 百花繚乱! 中山辰夫

 

岐阜県多治見市で39.4℃を記録、44都道府県の計314地点で今年一番の暑さとなった、7月22日。伊吹山山頂へ行きました。

頂上は澄み切った青空で、気温は22℃。別世界の心地でした。続く

■■■ 霊地 高野山奥の院 瀧山幸伸

戦国の武将も敵味方無くこの地に眠る。周囲は快晴で炎天下なのだが、なぜかこの地だけ霧が立ち込め大雨が降っていた。霊地にふさわしい地理である。

■■■近所の猫 川村由幸

我が家の庭を通り道にしている猫がいます。

まだ、一人前とは言えない、テーンエイジャーぐらいの猫です。

カメラを向けると、こっちを凝視してくれます。

顔の小さなスマートな猫。私とは顔馴染みの猫です。

人の声や足音には敏感に反応しますが、カメラのシャッター音では逃走しません。

休んでいるのは、我が家の物置。すぐ側に隣家の物置もあるのですが、我が家の物置の上がどうもこの猫の憩いの場所らしいのです。理由はわかりません。

この日も午後から太陽が顔を出し、気温はうなぎ上り30℃を超えました。

プラスチックの物置の屋根が居心地の良い場所とは思えないのですが。

でも、警戒感もなくリラックスしているのがよく伝わってきます。

また、カメラを構えている私をきちんと意識しているのもわかります。

かわいいですね。

飼い猫だろうと想像していますが、これからも我が家の庭を通り道にして、時々は顔を合わせ続けたいと思っています。

餌を与え、仲良しになる手だてもありますが、警戒感を全く失ってしまう関係もつまらない気がしています。もうしばらく今のままの関係を楽しみたいと思います。

■■■氷河の眺め 田中康平

暑い大気に満ち溢れた日々が続いていて、逃れるように涼しいカナディアンロッキーへ旅してきました。

岩山の上にのしかかる氷河の景観は他では見られない迫力を感じます。

巨大な褶曲した地形を氷河が削ってできた風景は日本の景色とは全く異なり人の存在をはるかに凌駕した圧倒的なものですが、また却って人との親和感のある日本のフィールドの良さも改めて感じます。

レイクルイーズよりビクトリア氷河を望む 

モレーン湖を囲むテンピークス

クロウフィッツ氷河

アサバスカ氷河とコロンビア氷原 ここは誰でも氷河の上を歩けます

スタットフィールド氷河

マリーン湖と湖を囲む氷河

アサバスカ川

■■■ベニツチカメムシ 末永邦夫

撮影日 2010年7月4日と22日撮影

撮影地 福岡県久留米市高良山(こうらさん)

 

video ベニツチカメムシ圧縮版

video ベニツチカメムシDVD品質版 

【説明】

 ベニツチカメムシの母親はボロボロノキの落ち葉などの下に簡単な巣を作り、卵塊や孵化した幼虫を育てます。

 巣を変える時には、卵塊を口吻でさして移動します。 

 そして、幼虫の唯一のエサであるボロボロノキの実を数メートル先からでも捜して来て、子供に与えます。

 幼虫は実に口吻を刺して汁を吸います。

 母親は最後に自分の身体を子供にエサとして与えて一生を終わります。

 ボロボロノキは九州を北限とする南方系の樹木です。

 この木については、ベニツチカメムシの撮影をするまでは、聞いた事も、見た事も有りませんでした。

 当動画作成に当たり、久留米のG先生にご指導を頂きました。ここにお礼申し上げます。 

【写真】

写真01-ベニツチカメムシの成虫

 体長約1cm。

写真02-ボロボロノキ

 樹高1〜2m位の潅木。

 注意して見ると、自宅の近くにも有りました。

 しかし、ベニツチカメムシは見つかりませんでした。

写真04-ボロボロノキの実と葉

 強い雨で落下した実と葉です。大きさが分かる様に

 1円玉を置いて撮影しました。

写真05-ボロボロノキの実を食べる成虫

 抱きかかえて実に口吻を刺して、汁を吸っていました。

 

■■■ 郷土玩具 高橋久美子

柳井(広島県)の金魚ちょうちんです。

下において見ると、元気がなさそうに見えますが本当は吊り下げるものです。ひらひらなって、可愛いですよ。

赤と白のすっきりした胴体に、パッチリとした黒い眼の金魚ちょうちんは、幕末のころ、今からおよそ150年の昔、柳井津金屋の熊谷林三郎氏(さかい屋)が、青森県弘前の「金魚ねぷた」にヒントを得て、伝統織物「柳井縞」の染料を用いて創始したといわれています。

それを、戦後、長和定二氏の指導を受け、独自の技法を加えて今日の美しい金魚ちょうちんを完成したのは、大島郡の上領芳宏氏です。

古くは多くの家々で大人が作って子供に与えていました。また、氏神様の祭礼などに「お迎えちょうちん」の中に交じって、色どりをそえましたが、昭和期に発行された日本郷土玩具番付(日本郷土玩具の会)等でも上位にランクされるなど、山口県の代表的な民芸品になりました。(柳井市商工会議所HPより引用

■■■ 「言葉のあぶく」その2 野崎順次

10年くらい前から、おもしろかった話や、ふと思いついたことをメモしています。

・ 朝の通勤電車(阪急電車)で、前に赤ら顔で太っているおじさんが座っている。右手の手首が上下に動いたままで止まらない(いわゆるヨイヨイ状態)。脳梗塞の後遺症と思われるが、妙に元気そうな様子である。終点の駅に着いたら、その手首の動きが止まって、おじさんは掌の中を見ている。万歩計を持っていた。

・ 大抵のスリランカ人はブルースリーが日本人だと思っている。また、「おしん」のような娘が未だに実在すると思っている。

・ 横浜市戸塚区平戸町は国道1号線が横断している。その南側の住宅地を孫と散歩していたら、ジャージ姿でウェストポーチを付けた白人が道を聞いてきた。「東海道はこの道でいいのですか?」と、坂道の上の緑の標識を指差す。「あれは道の標識ではなく、スクールゾーンを示すものです。それにしても、あなたはどこへ行きたいのですか?」と聞くと、小さな声で「京都」と答えた。旧東海道を京都まで歩いて行くのだそうだ。このあたり、旧東海道は北側の丘陵の尾根伝いを進み、品濃坂を下り桜並木の道を西南に行ってから、1号線と交差する。その交差点を教えてあげた。それにしても、横浜で京都への道を聞かれるとは。

・ あるインテリ女性のことである。時々、妙なことを聞く。例えば、「大阪は盆地?」、これは大阪の国際会議場の展望フロアから西、北、東の山しか見えなかったとき。古い民家の主梁にアーチ状にまがった大木が使われているが、「あんな大木をあぶって曲げるのは大変でしょうねえ」。竹のヒゴをあぶって徐々に曲げていくのが念頭にあったらしい。

・ 同じ彼女、ある小説受賞式の招待状をもらった。高名な作家に著作のサインをもらう絶好の機会である。でも、単行本は重いので、文庫本を持って行ってサインをもらった。さすがにその作家は苦笑いしていたそうだ。

・ 京都の大徳寺瑞峯院で、廊下に英語の立て札があり「no down」 と書かれている。枯山水の庭に降りるなとの意味である。

・ NHKFM「トーキングウィズ松尾堂」で水族館コンサルタントが云っていたが、浦島太郎が助けた海亀の種類と性別が分かるそうだ。アカウミガメの雌だけが産卵のために陸に上がる習性がある。

・ 家の近所に出会うと必ず声をかけてくれる愛想のいいオバハンが二人おられる。でも早朝の場合には顔をそむけたままで挨拶される。一人はよく家の前で洗濯ものを干されているが、明らかに泡状の顔パックをされておられる。一度などは出会いがしらで顔を見合わせて、思わず笑ってしまった。もう一人のオバハンは家の前の掃除中であるが、化粧前らしい。それなら、二人とも、一応、お化粧してから表に出ればいいと思うが、邪魔くさがるのがオバハンたる所以であろう。ちなみに関西でオバハンは敬称とされる。

■■■ずるずる太りでタイヘン 酒井道夫 

4月以来のリタイア態勢に入ってから、何が変わったといって、運動量の激減に大変ウロタエています。

ずるずると体重が増してきて危険水域に達しそうです。

そのため近頃は腰に万歩計を吊るして一日の歩数を計測していますが、一万歩を歩くなんて大変なことだと知らされました。

下手をすると、600歩位しか歩かない日もあったりします。とにかくガンバッテ歩かなくてはなりません。

あらかじめ交通機関を使って、写真になりそうな場所までで出向き、そこから歩き出し、取材も歩数も稼ぐように心がけを持てばいいのでしょうが、気持ちにその余裕もなく、夕刻には98歳になる老母と食事を共にするように家内から厳命されている手前もあり、自然、行動範囲は住区の近隣に限定されてしまいます。とうとう今月は1カットもアップできないことと相成りました。

また小さな魚屋を一軒発見した、と報告させていただくのみです。

これで、近隣に3軒目を確認いたしましたが、なぜこれらのお店の経営が成り立っているのか、私には大きな謎です。

■■■ *-*-* 猫フォト *-*-* 柚原君子

どんなに良い服を着ても、どんなにたくさん本を読んでも、どんなに綺麗な言葉を使っても、品は生まれないと思う。

品は人のために尽くすことの積み重ねで生まれる。

だれかのためにちょっと力を入れてがんばる。するとその形が積み重ねられて品となり、品が積み重ねられて大きな器となる……様な気がする。

自分勝手な猫に生まれた俺が言うのも変だが、俺が暇に飽かせて人間観察をして感じたことだから正しいと思う。

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編集 瀧山幸伸

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