MONTHLY WEB MAGAZINE Dec. 2013

Top page Back number


■■■■■ また12月になった 田中康平

年の区切りの12月31日が暦の上で何故この日なのか以前少し調べたことがあった。

その時の結論としては冬至と夜明けが最も遅い日の中間の日で1年を区切ったというものだったと記憶している。

シェークスピアの13夜はこの冬至から夜明けが早くなり始める最初の日に至る13日間の大騒ぎの物語でもあった。

ともかく夜が最も長く感じられる日で年を区切ったことのようだ。

クリスマスも本来キリストの誕生したのは現在の暦で9月頃だったのが冬至の祭りとくっつけられて今の日になったとも言われているようだ。

クリスチャンが少ない日本でもクリスマスが廃れないのも本来人間が区切りとしていた時期と重なっているためもあるのだろう。

まもなく今年も終わる。 振り返ると今年も世の中での色々な事件が頭をよぎるが、個人的には今年の最も印象深いことそれは無論北関東から福岡への引越しだった。

およそ35年住んだ家を売りに出しての引越しだけに捨て続け片付け続ける日々が過ぎ去った。

そしてそれは予想していたよりもすんなり終わった。

福岡に移って感じたことはクルマの走り方の違いから始まって数え切れないが、歴史感覚の違いも大きい。

この地に来ると古事記、日本書紀の記述に出てくる地名がそこらじゅうにある。

そして渡来人の痕跡や遺跡もそこらじゅうにある。

思いついたように時折遺跡を巡ってみると古代の日本という国の国境のあいまいさが感じられてくる。

そもそも弥生人はこの今の日本に外から渡って来た人々だったといわれる、そして今の日本人の主流となった、それがあらあらかさまに感じられてくる。

半島もこの島も同じ地域として人が行き来し割拠した都市国家のような国ができていた様に思えてくる。

丁度ペルポネス戦争時代のギリシアのように。

現在の国からは考えられないような世界だったのではなかろうか。

我々は本当にどこからきたのだろうか。考えてしまう。

今年Japan Geographicに投稿した映像を並べてみるとなつかしい。

奥日光の雪原はもう見ることが難しそうだ、しかし新しい環境が眼前に広がってきているのがわかる。

漂うように生きていくのだろうか、それがトレースできていく未来も面白い。

1月:櫛田神社 2月:奥日光 3月:能古島 4月:一心行の大桜
5月:対馬  6月:金隅遺跡 7月:縄文杉 8月:久住高
9月:宗像大社 10月:王塚古墳 11月:九年庵 12月:まだ見ぬ奄美大島
 
 

 All rights reserved 無断転用禁止 登録ユーザ募集中