JAPAN GEOGRAPHIC

Monthly Web Magazine Aug. 2017

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白石踊体験ツアー 大野木康夫

岡山県笠岡諸島の白石島の盆踊り(白石踊、重要無形民俗文化財)は毎年8月のお盆に行われますが、近年、7月に体験ツアーが行われており、ここ数年参加したいと思っていましたが、地元の行事や同窓会の準備と重なって行けないままでした。

今年は、重なる予定もなく、天気もよさそうだったので、日帰りで参加することにしました。

ツアーは笠岡港に17時集合なので、朝から岡山県備中地方の重文建造物を回りました。

妙本寺吉川八幡宮(吉備中央町)、鼓神社、葦守八幡神社(岡山市北区)

    

守福寺(岡山市北区)すっかり破れ寺になってしまっており、不気味でした。

   

宝篋印塔(倉敷市)、旧矢掛本陣石井家住宅旧矢掛脇本陣高草家住宅(矢掛町)、遍照寺多宝塔(笠岡市)

矢掛宿では公開が3時に終わる高草家住宅に入ることができませんでした。

    

それなりに楽しく過ごして笠岡港に着き、ツアーの受付を済ませて貸し切りの高速船で白石島に向かいました。

体験ツアーは晴天では浜辺で踊りますが、雨天だと屋内になるので天気が気になりましたが、晴天でホッとしました。

   

白石島には40分ほどで到着し、会場の浜辺に向かいました。

   

最初に、一番簡単な踊り方の講習会で櫓の周りを2周ほどみんなで踊りました。

   

模範演技として、島の子どもたちの踊りがありました。

音頭取りも子どもで、真剣に踊ってくれました。

白石踊には13種類の踊りがあり、今は6種類が踊られていますが、踊りの輪の中に異なる種類の踊りが混ざるのが特徴なので、見ていて面白く感じました。

       

保存会の方の模範演技は、衣装を着けて踊られます。

夕暮れの浜辺での盆踊りは幻想的でした。

         

模範演技後は、体験本番です。

ツアー参加者も一緒になって踊りましたが、私は最初の講習会と回り方が逆だったので、応用が利かずに半周ほど戸惑ってしまいました。

そのうち慣れて楽しく踊ることができましたが、浜辺での慣れない踊りで、1時間も踊ると膝に違和感を覚えてリタイアしてしまいました。

ツアー参加者も、毎年参加されている少数の方を除き、徐々に少なくなっていき、最後の方は地元の方が本番に向けて練習をされていたり、楽しく踊っておられるのが目立ちました。

     

9時前に体験は終了、船で笠岡港に戻り、京都の自宅に帰ったのは1時前でした。