JAPAN GEOGRAPHIC
Monthly Web Magazine Dec. 2017
■ 紅葉ライトアップ 大野木康夫
紅葉の時期、京都の紅葉の名所はどこも多くの人でごった返しています。
今年は寒くなるのが早かったこともあり、紅葉の時期がかなり短い名所もあり、週末に撮影に行くしかない勤め人の身としては、週末の天気がいま一つだったこともあり、満足できない結果になってしまいました。
そんな中、いつもより多めにライトアップの撮影に挑戦してみました。
京都の紅葉ライトアップのうち、神護寺は数少ない三脚使用可能なところです。(他は東寺くらい?)
他の名所ではまだ見頃前の時期に紅葉が進むので、人も少なかったのですが、石段が無人となるまで1時間以上待たなければいけませんでした。
平日だともう少し空いていたのかもしれませんが。
雨の日に訪問し、撮影の腕もないうえ、テレビのロケに遭遇して散々な出来となりました。
三脚禁止なのでAPS-Cには少し辛い環境です。
高台寺と同じ雨の日の撮影で、南庭は撮影しやすいのですが、名勝北庭は書院に人が絶えることもなく、書院奥から庭の紅葉を撮影することはほぼかないませんでした。
そんな中、時間がある学生さんたちは、10時の閉門ぎりぎりまで粘って絶好の状態で撮影しようと座敷奥でずっと待っておられました。
三脚はもちろん禁止ですが、豆袋が役に立ちました。
紅葉ライトアップと鳳凰堂ライトアップ両方が楽しめますが、金土日祝限定で、6時開門なのに人が多すぎて5時半に開門している状況です。
南門から入る列は境内を4分の1周ほど取り囲んでおり、入るのに30分以上かかりました。
入っても、鳳凰堂正面や向かってやや右の撮影スポットには幾重もの人だかりができて撮影順を待つのも大変でした。
三脚禁止の中、池の周囲の低い杭を利用して長時間露光撮影をしたので、ここでも豆袋が役に立ちました。
もっとも、その2週間後、紅葉の盛り過ぎに行った知人によれば、そんなに混んでいなかったということなので、鳳凰堂を撮影したければ紅葉の盛りを避けて風が弱い日に行けばいいのかもしれません。
昼間も含めて、紅葉ではいい結果は残せませんでしたが、また来年、どこかでライトアップを撮影したいと思います。
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