和歌山県高野町 高野山全般(個別ページに属さないもの)
Koyasan General,Koya town,Wakayama
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September 3, 2017 野崎順次 source movie
高野山の街並み、釜めし
蛇腹道
霊宝館パンフレット
常喜院校倉(和歌山県指定文化財)高野山にあった興山寺東照宮の経蔵であったものを明治期に移築したものです。
霊宝館
高野山の木材を使用した住宅の展示
所在地 和歌山県伊都郡高野町大字高野山
高野山霊宝館玄関・北廊・中廊(国登録有形文化財)
大正9(1920)年の建築
木造平屋建,瓦葺,建築面積147㎡霊宝館の受付部で,中廊により紫雲殿と,北廊により放光閣と結ばれる。
玄関は,正面3間の単層入母屋造,北廊・中廊は単層の吹放廊で,丸柱間に蔀戸風の腰羽目を付ける。
基壇上に建つ紫雲殿と放光閣の寄り付き部の棟を上げ,流動感を生みだしているのが特徴。
(国指定文化財等データベースより)
霊宝館から壇上伽藍へと向かいます。
蛇腹道の紅葉を見ながら金剛峯寺大主殿に向かいました。
橋本警察署高野幹部交番(国登録有形文化財)
大正10(1921)年の建築
木造2階建、銅板葺、建築面積110㎡木造2階建で,屋根は切妻造,銅板葺とし,正面中央に千鳥破風を配す。
外部は真壁造に見せ,1階を板張,2階を漆喰塗とする。
設計担当は県建築技師の松田茂樹。舟肘木・間斗束・蟇股や妻の豕扠首など社寺建築の意匠を採り入れた近代和風建築の好例。
(国指定文化財等データベースより)
徳川家霊台への道(大主殿北側)
南院(波切不動)
徳川家霊台のすぐ手前にあります。
本堂天上の龍の絵が印象的です。
金輪塔
天保5(1834)年の再建
徳川家霊台のすぐ西南にあります。
最後に大門を見学しました。
May 2004 瀧山幸伸 source movie
高野山は、和歌山県北部、標高1,000m前後の山の総称であり、高野山という山が実在するわけではない。平成16年(2004)「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録された。山岳宗教の聖地には山自体の聖域性を持つ土地のほか、水源、火山、葬地の別があり、高野山は葬地として古来の修験者、弘法大師のみならず、多くの宗教者、権威者の来世の地となっており、奥の院の墓所の数は20万を超えるといわれている。弘法大師がこの地で真言宗を開いたのは弘仁10年(819)頃。比叡山と並ぶ日本仏教大宗派の聖地であり、山内には総本山金剛峯寺をはじめ百以上の寺院が散在する。
それらの多くは参拝者のための宿坊としても機能しており、壮大な門前町を形成しているが、土産物などの俗店舗が少なく、周囲の森閑とした緑に包まれた清浄な雰囲気が漂うことがこの街並の特色である。
このような聖地は世界にも数少ない。ピレネーのルルドなどと比べても、当地の自然環境、文化環境は特筆に値する。
そもそも、門前町とはどのように定義すればよいのだろうか。
参拝者にとっては、通常とは異なる清浄な環境の中で、日々の俗物的ライフスタイルを転換するきっかけとすることができるわけで、朝6時の勤行などの宗教体験が得られるメンタルケアリゾートであり、ヘルシーな食事による食事療法、規則正しい生活に戻る行動療法まで行える「究極のヘルスケアリゾート」とも言える。そういう視点では、最近流行りの欧米流ヘルスケアリゾートの一歩上を行く理想のリゾートではなかろうか。
論を広げて、宗教の総本山も、健康リゾートも、大学も、一種の門前町と言える。その要素は以下のようなことだ。
・先達者と修行者
偉大な宗教者と修行者、教授と学生、ヘルスケアのエキスパートとクライアントは類似性がある。
・シンボル施設
町の中心には大伽藍、タワー、大講堂などがあり、超越的な権威のシンボルとなっている。
・奥の院
一部の人間にしか許されていない聖域であり、貴重な経験や儀式や経典の場として結界を形成する。
・宿泊ケータリング
大伽藍の周囲には、人々をサポートするための宿泊ケータリング施設。ケータリングに関しては、庫裏、食堂(じきどう)、カフェレストランと呼び名は違っても機能は同じだ。
・図書館と宝物館
当該施設の正当性、偉大性を裏付けるために、教義や情報を蓄積する書庫、宝物館、図書館も共通性がある。
・庭園地
五感の刺激により、人々に安らぎを与える園地、林地、水の演出なども同様である。また、高野山は空気が清浄なるがためか、仏香が人々の臭覚に強烈に作用するし、勤行のサウンドが特殊な効果をもたらすことは言うまでもない。そういう点では、宗教は近代的なテーマパーク以上に効果的な演出が考えられていると言えよう。
・交通ターミナル
各地から集まる人々のための交通ターミナルなどのサポート機能も同様である。
街づくりの要素として、高野山のような門前町に見習うことはまだまだある。高野山のような門前町には自動車や俗な店やネオンは似合わない。鳥のさえずり、水の音、四季折々の自然の息吹が満ちている。このような聖地を日本各地に再生していくことが必要であり、そのポテンシャルを持った土地も多い。そのためには、このような世界観に共感する人々が移り住み、高野山の住民のような自治を営んでいくことが必要だ。
宿坊
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