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12月23日(金曜日)

7時起床。ようやく明るくなってきた。西の果ては、朝が遅い。

天空真上に綺麗な半月がある。おいしそうな半月。

今日は天気が回復する。

 長崎 崇福寺 

Nagasaki Soufukuji

国宝が二つもある唐人寺。床が大きなタイルであり、いかにも唐様だ。

確かに、屋根の反り具合が唐様だ。

映画ナオミにこの様式の屋根が登場したのは愛嬌だ。

ロケをサンフランシスコの日本庭園で行なったのだろうか。

黄檗特有の湾曲した軒裏が美しい。

 長崎 高島秋帆旧宅 

Takashima Shuhan residence

石垣と、それを覆う緑の植栽が美しい。

石倉は保存工事調査中。中に入らせてもらった。

 長崎 興福寺 

Koufukuji

こちらも唐人寺。

庫裏に入らせてもらった。静かで落ち着く。

花、調度など、良い趣味だ。

部屋から本殿と庭を見る。良い眺めだ。

 旧長崎税関下り松派出所 

Nagasaki custom Kudarimatsu branch

現在、べっ甲資料館となっている

 旧香港上海銀行長崎支店 

Hongkong Shanghai bank Nagasaki branch

外観も良いが、内部の意匠が美しい。

一階の営業部分は、広々としている。漆喰の意匠、柱が美しい。

2、3階は居室だった。色使いが華やかで、かなり色っぽい。

 グラバー園 

Nagasaki Glover park

素敵な住宅を寄せ集めた、建築と東西交流と歴史を紹介する、文化的テーマパーク。

グラバー邸 5つ星 幾何学的な設計だが、平屋なので庭園と調和して美しい。

リンガー邸 3つ星 質素。

オルト邸 4つ星 外壁の色、大屋根、回廊。平屋の家はかくも美しい。

 大浦天主堂 旧羅典神学校

Oura cathedral

坂の下から見上げる姿が神々しい。正面のマリア像、清楚で美しい。

心洗われるようだ。内部のステンドグラス、夕日が差し込み、極彩色に輝く。

明日はクリスマスイブ。

旧羅典神学校は大浦天主堂の隣。日本式にアレンジした宗教画が面白い。

悪人の地獄、善人の天国、この絵に描かれた人間の表情が面白い。

 長崎出津 授産所と教会

Nagasaki Shitsu

長崎の北、西彼杵半島西岸、東シナ海に面する。

長崎市内の渋滞で、日暮れになってしまった。

シスターに伺った話。この地は途方も無い寒村だった。

漁師 の夫を海で亡くした未亡人のための授産所を、フランス出身のドロ神父が私財をなげうって造った。

マカロニ工場、そして授産所。風景はギリシアの寒村とそっくり。

胸にぐっと来る場所だ。

明日の朝、クリスマスイブの日にもう一度来よう。

今日ここに来られたのも神様の思し召し。

 黒崎の民宿久栄 

部屋・施設1つ星、食事2つ星

朝早いので、夕食だけお願いして車中泊することに。

夕食は地魚を堪能する。

なまこの酢の物。こりこりとおいしい。

イカ、スズキ、ヒラメの刺身。イカは名産らしく、歯ごたえがあり、甘い。

ヒラメの肝。珍味。

鯛のアラ煮。ほっぺたが落ちそうなほど。

あー、一人でなければもっと楽しいんだけれど。

民宿のおばちゃんに地元の話を伺う。

自ら地図を作り、オリジナル手ぬぐいにその地図を印刷してしまったほどだから、話が楽しい。

夕日が美しい場所なので、東京から移り住むという写真家の話。

彼の作品を見せてもらう。確かに、小島と夕日の取り合わせが美しい。

夜半 、展望台にある遠藤周作記念館付近へ。

周囲360度の見晴らし。といっても、夜景だけど、美しい。

風が強く、ヒューヒューと悲しい音を立てる。雨が横殴り。車を激しく揺する。

今夜は寝られるかなあ。 悲しく寂しい。

月は21日目か。三日月だろうが、この天気では明日の朝見られるかどうか、、、

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