MONTHLY WEB MAGAZINE Nov. 2013

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■■■■■ 怪我の功名 大野木康夫

11月4日に福井県北部の文化財を回りました。

三国港突堤から瀧谷寺大安禅寺丸岡城坪川家住宅を回って、大野市西部の山間、宝慶寺の門前に移築されている旧橋本家住宅を訪れました。

旧橋本家から次の目的地である鯖江市の旧瓜生家住宅へ向かうには、宝慶寺に上ってきた県道34号をさらに上らなければならないのですが、勘違いをしてしまい、少し戻ったところにある分岐を逆に進んでしまいました。

道はカーナビゲーションには表示されない道でしたが、山の奥の方にずっと続いていました。

「宝慶寺いこいの森」を抜け、5分ほど進むと、急に視界が開け、フロントガラスいっぱいに色づいた山が広がりました。

普段は運転中は運転に集中し、景色に目を奪われないように心がけているのですが、このときは思わず車を止めて撮影をしてしまいました。

ズームで撮影したところ、ずっと上の方に重機が作業しているのが見えて、ようやく道を間違えていたことに気づきました。

引き返すにはスペースがなく、3分ほど上ったところに転回できるスペースを見つけて引き返しました。

転回地点からの眺めもすばらしかったです。

そこから戻ると、分岐点の宝慶寺に向かう方に「池田方面」と書いてあるのに気づきました。

そこからは隘路ですが主要地方道である県道34号を通り、龍双の滝を経て、イチョウが色づく旧瓜生家住宅に無事到着しました。

道を間違えなければあのすばらしい景色には出会わなかったと思うと、まさに「怪我の功名」でした。

この原稿を作っているのは11月10日、京都の紅葉はまだまだですが、北部では見頃のところもあります。

今年は紅葉の好条件である夏の日照と多雨はそろいましたが、逆にそろいすぎてどうなるかはわかりませんが、色づきの参考に並べてみます。

花脊峰定寺(11月9日)

山国常照皇寺(11月9日)

綾部光明寺(11月9日)

山科毘沙門堂(11月10日)

ドウダンツツジだけ色づいていました。

今年は11月下旬にライトアップも行われます。

 

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