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滋賀県長浜市 豊国神社

Hokokujinja,Nagahama city,,Shiga


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Oct.2010 撮影: 中山辰夫

長浜市南呉服町

祭神:豊国大神 事代主神

配祀神:加藤肥後守清正公 木村長門守守重成卿

長浜駅から北へ150mほど行くと豊国神社がある。

慶長5年(1600)、長浜の町人たちが、長浜の町を開いた豊臣秀吉を豊国大明神として祀った神社である。

江戸時代に入ると秀吉を神として祀ることが禁止されたため、えびす神にみせかけて、秘かに祀られてきて、維新後豊国神社として再建された。

こじんまりとまとまった神社である。右隣には出世稲荷がある。

お社には秀吉公と共に恵比寿様が祀られ、毎年1月の十日戎、秋には豊公まつり「武者行列」で賑わう。

長浜祭りに行く小学生、中学生数人のグループが、真っ先に豊国神社にお参りし、お賽銭を小遣い入れから取り出してお参りした姿にであった。豊臣秀吉が今でも長浜の人々に愛され、身近な存在になっていることがよく判った。

天正19年(1591)豊太閤より長浜町地子3百石朱印頂戴し、慶長4年(1599」後陽成天皇より豊国大明神と称号の御宸翰を賜わる。

寛政4年(1792)商の神、恵比須宮を迎えて前立とし、豊神、西宮蛭子堂と称えて徳川氏の忌諱に触れることを恐れたが、豊太閤の御神忌祭はその都度で、明治14年2月村社に列し、明治45年9月字中鞴の地より現在地に遷座、大正9年12月社名を豊国神社と変更、大正11年1月県社に列する。

本社

拝殿:間口三権一尺、奥行三間5尺、入母屋造、千鳥破風付、::本殿:間口一間三尺、奥行一間、神明造

向拝は檜皮葺き唐破風造り、拝殿屋根組みは千鳥破風桟瓦葺。神殿は神明造りで千木・勝男木(鰹木)を置き、銅版葺、江戸中期の建造物

境内社:出世稲荷神社

拝殿の八十枠の格天井には、京都の絵師・徳力富吉郎画伯の四季の花鳥の図を華美に施す。建築は近代様式。周囲に敷石の回廊を有し「お百度めぐり祈願」の様式をそなえている。

合祀神の木村長門守公は豊臣秀頼公を最後まで守護した人、加藤清正公は豊臣秀吉の腹心の部下であった。

六瓢箪めぐり

秀吉公ゆかりの六社寺巡りである。

長浜城主であった秀吉公は、合戦の旗印として千成瓢箪を掲げ、戦いに勝ごとに腰につけた瓢箪を加えていった。

瓢箪は、古来より縁起の良いものとして伝わっている。

特に六つ揃った瓢箪は無病(六瓢)息災のお守りになるとされ、さらに蔓が伸びて果実が鈴なりになる様から、開運招福・子孫繁栄の象徴ともされている。

秀吉公に縁深く、花の名所として知られる六つの古社寺で、祈祷済の瓢箪を授けてもらえる。

長浜市内の六社は、

豊国神社

総持寺

神照寺

八幡宮

知善院

舎那院

である。

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