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滋賀県竜王町 三井アウトレットパーク滋賀竜王

Mitsui outlet park, Ryuo town, Shiga

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Aug. 2010 撮影: 中山辰夫

蒲生郡竜王町大字薬師字砂山1178−694

平成22年7月8日オープン

8月12日、台風4号接近で大雨注意報が出ていた竜王に雨の中を出かけた。現地に11時到着すると、約5000台収容可能な駐車場はすでに満員に近かった。雨で人出が少ないとの読みは完全に狂った。開店からの1ケ月間は連日満員の盛況さが続いているようだ。

近畿の大動脈である「名神高速道路」の「竜王IC」から500mと近接し、滋賀や京都はもちろんのこと、大阪・奈良・三重・岐阜・福井も商圏とするポテンシャルの高い交通至便の立地にあるとのアピールは駐車する車のナンバーを見て、まず当たったと思えた。

情報では今後、「新名神高速道路」「第二京阪道路」の延伸開通が計画されているとのこと、更なる商圏の広がりが期待されている。

野山を切り開いた約180,000㎡という広大な敷地に、鉄骨地上2階建、店舗面積:27,000㎡、床面積44,000㎡、店舗数165店の施設が突如として登場したのは驚きである。

年間来場者数約400万人を見込み、外国人観光客(特に中国人・韓国人ツアー客)の利用も見込むため、館内放送や案内ボードには日・英・中・韓の4カ国語を使用し、中国銀聯カードでの決済も可能となっている。

「三井アウトレット滋賀竜王」は京滋エリア初進出で、日本第三位の施設規模とのこと。

テナントは165店のうち、日本初出店25店舗、関西初49店舗。コンビニエンスストアのファミリマートは入間店に次いで2店舗目である。

これだけ多くの店舗と商品があるとどうしていいかわからない。買い物上手な人は事前に目標を決めておくのであろうか。

四方を山と池が取り囲む自然豊かな土地に立地している。

既設開業の他の九店とは差別化を図った、豊かな自然環境を活かした“環境共生型アウトレットモ−ル”をコンセプトとして建てられた。

水と緑に囲まれた環境の中で、リゾート感に溢れたショッピング環境の提供を創造するのが狙いとされている。

あふれる光の中、楽しく賑やかな”森“をイメージしたセンターコートやテイクアウトフードをピクニック気分で楽しめる芝生広場やシンボルツリーなど、目標通りの、また、リピーターにつながる空間が演出されている。

地元の町長も“竜王町は緑と文化のまち、アウトレットと町の両方の良さを知ってもらえれば・・・”と希望されているようだ。

竜王ダイニング

関西を代表する有名な11のグルメ店が集積された大型フードコートは家族連れでひっくり返っていた。

テラスに出て、池を見やっての食事や団欒にも花が咲いていた。

「家族連れがトータルで楽しめる場所にしたい」との計らいが当たっている。

センタ−コートでは大道芸人の熱の入った演技が展開されていた。

大人も子どもも楽しんでいた。

三井アウトレット既設開業店一覧

竜王町

竜王町は昭和30年(1955)、苗村と鏡の二村が合併して生まれた町で、三上山の東方に位置している。

名神高速道路が中央部を東西に通り、インターチェンジもあって、新しい開発の進みつつある農村地帯である。

接する三上山山麓は安須族の王国のあった所で銅鐸などが多く出土している。一方、安土町に属する観音寺山から近江八幡市の瓶割山一帯は佐々貴山公一族が盤踞して古代から開けた所である。

この中間地帯であるここ鏡一帯は、天日槍伝説や、天智帝による蒲生への渡来人移住が示すとおり、大陸文化を早く輸入した所として、日本文化史上に興味深いところとされている。

滋賀県下でも最も古くから開けていたところとされ、古今集にも数多く詠われている。

近郊には文化史跡も多く存在している。鏡の宿に鞍馬山で修行した源義経が元服したという義経元服の池も残っている。

野洲の御上神社や、近江八幡・安土五箇荘にも近い。

他府県の人にとって、アウトレット滋賀竜王への来場が滋賀を知る良い機会となることを願っている。

鏡神社(国重文)・八幡神社宝塔(国重文)・勝手神社(国重文)・苗村神社(国宝・国重文)は既報

竜王町案内マップ

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