Monthly Web Magazine (July 2010)
New contents in June.2010
映像セミナー/交流会
楽しみながら学ぶ「映像セミナー」と交流会を行います。
150インチの大画面と迫力あるサウンドのシアター環境で映像と写真をお楽しみください。
■ 日時: 7月28日(水)夜6時から、夜11時ごろまで(入退室自由)
■ 場所: Japan Geographic本部 文京区千石1-1-16
■ セミナー内容予定(当日の内容は変更することがあります)
世界遺産暫定登録の「長崎のキリスト教遺産」ムービーと解説(瀧山)
2009年サンプルスライドとムービークリップの解説(瀧山+通信員)
各通信員によるトピックスのレポートと解説
■ 飲食物はアルコール類含め事務局で準備しますが、お好みの持参は自由です。
■ 参加費: 通信員は無料、通信員の同行者は千円、それ以外の方は2千円です。
■ お申し込みは、事務局まで
今月のトピックス
Topics of this month
■■■ Japan Geographicが臨場感にこだわる理由 瀧山幸伸
次回の交流会は、映画館のような環境で飲食を楽しみながら学ぶ、カジュアルなセミナー形式としました。
Japan Geographicの理念は生涯教育ですから、皆が集まって学ぶ場は重要です。
が、私たちが学んできた方式は、堅苦しい教室で先生から学ぶ、質の良くないビデオを教室のテレビで見る、本を丸暗記して試験を受けるという、およそ創造性からは正反対のような、あまり楽しくない教育でした。
遠足や修学旅行に行くように、Japan Geographicで取り上げた場所で開催される体験型学習であればもっと良いのでしょうが、それができない場合、博物館や美術館の中で、おしゃべりや飲食をしながら楽しく学ぶことができたら、どんなにか啓発的ではないでしょうか。
ですが、世の中にはそのような場所はありませんので、自ら本部にシアター施設を設置することになりました。
もちろん、一人静かな環境でコンテンツをお楽しみになりたい、自宅学習をしたい方は、ダウンロードして学べますが、このような啓発的なスクーリングの機会もあったほうが良いのではないでしょうか。
今後も試行錯誤は続くと思いますが、今回の実験的な試みに参加してみませんか?
設計:ヴォーリス建築事務所
この大丸百貨店本館は大正14年に心斎橋筋側が完成し、 御堂筋側は地下鉄の開通に合わせて昭和8年に増築されました。
昭和20年の空襲により5階より上を焼失しましたが、竣工当時の意匠を尊重し復元されました。
■■■「北海道旅行」 川村由幸
六月の北海道は梅雨もなく快適な気候のはずが、初日は雨、後はすっきりとした快晴でしたが気温は30℃と真夏の暑さ。
夜はエアコンをガンガン利かせていないと寝苦しい始末でした。
早朝、羽田から旭川に飛び、天人峡へ、普通なら層雲峡なのでしょうが過去に訪問しているためこちらを選択。
豪雨の後で水は茶色く濁っていましたが激しい流れの迫力に圧倒されました。
つぎに定番の旭山動物園に、二回目の訪問のためか大きな感動もなく園内をみてまわりました。
夕方、札幌に移動し市内のホテル泊。
夕食は海鮮づくし、もちろん毛ガニもいただき大満足でした。
翌日は小樽をスルーして積丹半島へ。ここの海はすばらしい色彩をしています。「積丹ブルー」と言われる海の色をチョッピリ楽しんでください。
次に訪問したのが、神仙沼、発見者が仙人が住まうところとの印象からこの名前がついたそうです。
ここも美しい場所です。
ちなみに、上の画像の人型の影はもちろんわたくしです。
次の日はニセコでカヌーを楽しみました。元々船舶免許を保有している私ですから舟にはなじみがあるものの、流れの速い川でのカヌーは初体験。とても興奮し、そしてとても楽しい時間を過ごすことができました。
旅行の最後は洞爺湖周辺の火山の遺構と火口群を見学しました。
火山活動の凄まじさを肌で感じ、自然のパワーに圧倒されました。火山活動をこれほど身近に感じたことがありませんでした。
洞爺湖町の街並みから本当に近いところに噴火口があり、巻き込まれた建造物を目の当たりにしました。
旅の後半は羊蹄山と洞爺湖の景色ばかり見ていた気がします。
富士山にそっくりな山容と湖の中に島の点在する景色をお楽しみ下さい。
■■■トンボの世界もなかなか 田中康平
5月、6月とフィールドを歩いているとトンボが目に付きます。あちこちで羽化しているようです。
5月10日過ぎに日光 滝の尾神社横の滝の下流でキラキラとした羽根のトンボが多数草に止まっていました。
どうやらクロサナエが羽化したばかりのようだ、と詳しい人が教えてくれました。
同じように見えたトンボも次第にわかるようになってきます。6月中旬の足尾 細尾峠ではニホンカワトンボ
やヒメクロサナエらしいトンボ
に出会ったり、宇都宮の自宅の庭には青がきれいなホソミオツネントンボ
がそっと出てきたりします。
近くの鶴田沼に出かけると 世界最小のトンボといわれるハッチョウトンボが真っ赤な姿を見せ
傍らにはいかにもトンボらしいコオニヤンマもどうだとばかりに現れて、
トンボの世界もなかなか、と思わせてくれます。
■■■ 「野鳥の声 日光霧降高原」 田中康平
標高1400m程度の霧降高原では6月の早朝は雲海を眺めながらの野鳥の声が素晴らしく、この日もオオルリ、ホトトギスなどが楽しめました。
5時半をすぎるとエゾハルゼミの声が湧き上がるように山を覆い、野鳥の声は聞き取れなくなってしまいます。 続き
■■■ 「オタマジャクシの行進」 末永邦夫
宝満山のふもとの池でオタマジャクシがオーロラの様な模様を描いているとの連絡を受けて撮影してきました。
一匹一匹はバラバラなのに、何か全体を統率するものがあるかの様な行動です。
水族館でよく見かけるイワシの群泳を思いだしました。 続き
■■■ 郷土玩具 高橋久美子
会津若松の「起き上がり小法師」です。「起姫」とも言うそうです。
底に錘が入っているので、本当に反発力が強くて、横にして置けません。
数年前のニュースで、福島県出身の政治家が「転んでも起きる縁起物だから」と皆に見せていて、
どうしても起き上がらないものが一個あり、失笑を買ったのを覚えてますが、あれは、本当に珍しいです。
レア物で珍重されるかもしれません。
400年前に会津藩主・蒲生氏郷が藩士に小法師を作らせ、正月に売らせたのが始まりと言われています。
会津地方ではこの小法師を「十日市」という毎年一月十日に行なわれる縁日で家族の人数+1個を購入し、一年間神棚などに飾るそうです。
大きさは3㎝くらいで、とても可愛らしい。
手作りなので、ひとつひとつ顔の表情が違うのもいいですね。
「お好みなのを選んでください」と言われ、これらをチョイスしました。
これを買い求めたのは、十年以上前になります。
最近、久しぶりに会津若松を訪問しましたが、小法師も表情が変化していて、今風な顔になったように思いました。
■■■我が家の猫たち(子猫編) 野崎順次
過去25年間(1982〜2007)に、我が家では延べ40匹以上のネコを飼っていた。 雄ネコはいずれ家出することが多いが、雌ネコはずっと居着くという習性のため、何度か出産に立ち会ったというか、家内が産婆役をした。へその緒を切り、必要ならスポイトでミルクを与えた。また、近くの獣医さんに避妊手術を20回ほどしてもらった。猫たちのフィルム写真も膨大な数になる。その一部をデジタル化したので、今回は、その中から、子猫たちの写真を6枚ばかり選んだ。
■■■ ヤッパリ生きた猫ちゃんの方がお好きですか? 中山辰夫
曇天の日曜日、久しぶりに京都へ出かけました。「えき」美術館で「にゃんとも猫だらけ展」が開催中でした。(7月11日迄)
猫は普段無関心ですが、過日の金沢交流会で、参加の熟女?の皆さん全員が「猫好き」だったことを思い出し覗きました。
愛猫家で知られた浮世絵師・歌川国芳の作品を中心に「猫がらみの浮世絵版画」約120点の展示でした。
江戸の人々と猫との楽しくユーモアに溢れた暮らしぶりが表現されており、今にも通じる「科」に、見つめる愛猫家の女性達から納得のサインが出ていました。
折りしも、G8に出席された菅夫人の和服の帯柄は「猫ちゃん」でした。(ホスト役のカナダ首相夫人が猫好きとのことで・・・。)
「鼠よけの猫」〜国の盗人ともたとえられる鼠を退治するなど、一家に一匹必需とされた猫。飼えない家に貼られた猫の絵
■■■「半世紀ぶりの徘徊」 酒井道夫
高2の時から我が町といえばJR中央線国立駅周辺が中心だった。若い頃は暇に任せて自転車を駆せ、ここらあたりをへめぐり歩いた。
駅前中央通りの増田書店や旭通りの古書店矢川書店は現在も盛業だが、その他にもかなり広域に渡って小さい新刊書店、古書店が点在していたのだ。
それをあちこちと経巡り歩くのがささやかな楽しみだったが、お金がないから大方は本の背中を眺めているだけだけで、お店にとっては迷惑な客だったはずだ。
半世紀ぶり、今度は定年後の暇に任せ、絶えてご無沙汰の国立音大前の古書店まで万歩計をカチャカチャ言わせながら徒歩で行ってみた。
あるにはあったが店は閉ざしたままのようだ。何時頃までやっていたのだろうか? 少し身近な地域の探訪をしてみようかと思っています。
■■■ 柚原君子
数秒ずれていたら
存在しなかった僕がある
数秒違っていたら
存在しえなかった僕がある
父と母と
その父と母と
そのまた上の父と母との遭遇の奇跡が
今の僕
奇跡の上にある幸せ
そんな幸せを誰もが抱えている
……僕のお父ちゃんは黒猫で大二郎
……僕のお母ちゃんはゲジ猫でトマといいます
……僕はお母ちゃん似です
Japan Geographic Web Magazine
編集 瀧山幸伸
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